こんにちは。
関東はこの時季にしては比較的涼しく過ごしやすいですね。
もうすぐ梅雨明け。
恐ろしい・・・(汗)。

日差しが強い夏の到来。
こんな時季にも負けないくらいの高い作品力の版画と陶の二人展を提案します。
2026年7月1日(水)~10日(金)
12:00~16:00
續山茂樹(版画)・小泊良(陶)展
續山茂樹
續山さんのテンでの企画は5年ぶり。
岐阜で創作。
續山さんの木版画にはクールな鋭敏さと温かい柔らかさが共存している。
無機質なモチーフなのに命が宿り、
ずっと見ていると動き出すかのように感じる。
作家在廊日:1日(水)
小泊良
小泊さんのテンでの企画は3年ぶり。
沖縄で作陶。
簡単な言葉で形容しがたい小泊作品。
繊細でもあり気鋭、古典的でもあり斬新、
いろんな要素が相まって小泊さんならではの独創性が光ります。
作家在廊日:1日(水)

今日は、續山茂樹さんの木版画を制作する工程をご紹介します。
北斎や広重などでよく知られている木版画と同様、
彫った絵柄の木の版を何枚も重ねて色を載せていく技法です。
今展に出している作品の版木も展示しています。
こちらの作品はというと・・・。

この部分を黄緑で摺る

墨で木の株の輪郭と側面を摺る

木口に細かく彫った模様を摺る

最後に金で摺る

細い線を木版で表現するのは難しいのですが、
工夫と技巧を駆使した美しい線が出ています。

前回の企画展の時にご紹介したものがわかりやすいので、
再度みなさんにお伝えしますね。
木版は、彫った版木に絵具を付け
何度かに分けて擦り重ねていきます。
絵具の濃さ、
同じ版木で異なる色を重ねる程度、
台紙に押し付ける時のバレンの強さ、
擦る順番、
・・・など、同じ版木でも表情が変えられます。
版があれば、10年後でも擦ることができるのですが、
續山さんは、作品ごとに、版の順番や色番などのメモを残されているそうです。
たとえば、今回展示中のこの作品の場合・・・。

以下の順番で擦り重ねていきます。
この版木がどのパーツかを照らし合わせて観ていくのも楽しいですね。








コレは、エンボスを施すための版木。
色は載せずに、紙に押し付けて表情をつけます。
凹にも凸にも。


この定規のようなものは”見当(けんとう)”と呼ばれる板。
よく展覧会などで見る北斎などの擦りの工程の版は
版画台紙の大きさや版画面の大きさの板を何枚も用意することが多いですね。
續山さんは、擦るポイントポイントで小さい版木に彫ったものを効果的に使われています。
その版木を適切な場所に合わせるための尺がコレ。
版木の節約というだけではなく、操作性としても便利な優れものなのです。


ちなみに、この右下の角に彫られているのは
”カギ見当”と呼ばれていて、
ここに台紙を引っかけて合わせるためのものです。

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佳き一日でありますように・・・。
ではでは。



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