LONDON

 
こんにちは。

今朝、起きてから録画しておいたロンドンオリンピック開会式を観ました。
開会式だけで4時間もあるなんて・・・。

結局、テレビの前から動けなくなり、
4時間、ガッツリ観た。

前回の北京オリンピックの開会式も、
一糸乱れぬパフォーマンスに感動したけれど、
今回のロンドンのは、
流れるような歴史的ストーリーにしたがって
抒情的かつ躍動的かつ現代的な内容でした。

日本勢、全力で応援します!

4時間ガッツリテレビを観てしまったので、
店に来たのはついさきほど。

とにかく暑い。

今また、エアコンの吹き出し口の真下で、
クールダウンしている間に
ブログを書いてしまうことにしました。

LONDONと言えば・・・。

大学生の時に1か月ほどいた。

とは言え、短期留学でもホームステイでもなく、
ただの一人旅。

安チケットを買い、
スーツケースをガラガラと引き、
ロンドンに着いてから宿を探した。

道を歩いていると、
向こうから人のよさそうなおばあさんが来たので、
このあたりで安くてよい宿がないか尋ねた。

彼女は本当によい人で、
「ついておいで。」と一言、
ある建物に連れて行ってくれた。

ウエストミンスター寺院のほど近くにある
修道院の寄宿舎でした。
そこのシスターに、
私をそこに滞在できるように頼み込んでくださった。
OKとなり、
彼女が私に「よかったわね。」と強く抱きしめてくれた。
胸が熱くなったことを今でもよく覚えています。

私が宿泊した部屋のドアの上には、
“NIGHT SHELTER”という札があった。
要は、ホームレスの人を保護支援するための部屋というわけ。

当時は、若気の至りで、ただただラッキーとはしゃいでいました。

1週間ほど後、ルームメイトが増えた。
同じ年頃のイギリス人の女の子。
彼女は、何も持っていなかった。
豆の缶詰ばかり食べていた。
着るものを貸してあげたり、食べるものをおすそ分けしたりした。

途中、シスターに、「あの子には注意しなさいね。」と告げられた。

ある日突然、彼女がいなくなった。
シスターが言うには、彼女はコールガールだったと。
貸してあげた服やバッグはもちろん返ってこなかった。

そんなこともありながら、
能天気な私は、毎日、街をブラブラしていた。

3日続けて、ミュージカルを3つ観た。

2日め、
私の隣の席に座っていたアジア人の女の子が
何か話しかけてきた。
「昨日もあなた、私の隣の席に座っていたわよ。」と。
うれしくなって、食べていたポテトチップをどうぞと袋を傾けた。
彼女はオモムロにイヤな顔をして「要らない」と言った。
ガーリックテイストだったのがダメだったのか、
ミュージカルを観ながら食べるのが許せなかったのか、
いまだに不明。

3日め、
偶然にも、また彼女と隣り合わせる。
お互い、驚いて、少し仲良くなる。

その後、リッツホテルで憧れのアフタヌーンティをしてみたかった私は、
ホテルのドアマンに門前払いをくらった。

そのことを後日再会した
そのアジア人の彼女に話したら、
「おいで。」とリッツホテルの前まで一緒に行った。
彼女がなにやらドアマンと話をして、
彼女が私の方にもどってきた。
「お茶しておいで。」と。

「一緒に行こうよ。」と言ったら、
「私は何度も行ってるから、あなた一人で行っておいで。」と。

そして、私は、優雅なお茶の時間を一人で楽しんだ。

その後、彼女とは1~2度、
どこかで待ち合わせて美術館やバーに行った。

私が帰国してから2回ほど手紙のやりとりをしたけれど、
すぐに音信不通になってしまい、今に至ります。

いったい、彼女はどういう存在だったんだろう。

今でも忘れない
彼女の名前が“WAI QUEEN”。
QUEENっていうセカンドネームがあるのか・・・。
もしかして、どこかの国のお姫様だったのか・・・。

そんな四半世紀以上前のことを思い出した今日でした。

みなさま、楽しい週末をお過ごしくださいね。

コメント