こんにちは。
気温はそれほど高くありませんが、
空気が湿っていますね。
今週末あたり、そろそろ梅雨入りでしょうか。
新企画『nostalgia』展、3日め。
自分が子どもの頃・・・
テレビで見た自分が生まれる少し前の頃・・・
歴史の本で知った太古の昔・・・
実体験の有無にかかわらず、どこか懐かしさが感じられる何か。
郷愁を覚えるような展覧会になればと企画しました。
井内素さん
京都で作陶されている井内素
テンでは2回めの展覧会です。
縄文から須恵器までの釉薬をかけない土器が好きだという井内さん。
彼は、ロクロを挽かず手びねりで下から少しずつできあがっていくのが性にあっているとのこと。
通常の陶器が素焼きと本焼きの2回で仕上がるところを、さらに1~2回焼成します。
それにより、ボテっと厚化粧にならず表面がムラのないコーティングされた感じになりつつ土味を残す。
太古の昔の土器が現代の井内さんのフィルターを通して新に登場か!
ひとつの作品ができあがるまでに手数がかかるが、淡々とずっと工房で作業をする。
仕事をしながらBGMでロックを聴き、夜寝る前に小説を読み、週末にお酒を飲む。
制作を含め、1日中、好きなことをずっとしていると言う井内さんは幸せそうだ。
84歳の生涯を閉じるまでずっと好きな絵を描き続けた伊藤若冲。
井内さん、目指せ若冲!!!
作家在廊日:1日(土)
小野高峰さん
古物商を営む小野高峰さん。
テンの什器の多くは、小野さんから求めた明治~昭和中期のアジのある棚、餅板、真鍮ワゴンなど。
小野さんのモノのセレクトの決め手は、形でも色でも時代でもない。
あらゆるジャンルの古物を扱う中で、古いガラスは小野さんの最も好みのアイテムのうちの一つ。
作られた当時では最高の技術が、今ではそれらの精度の低さや不完全さとなる。
でも、その歪み、色味、質感、シワなどの不均一さにかえって味わい深さが感じられ、
量産されたものでも一つ一つ違うということが魅力だと言う。
美味しいものを食べに行くのが趣味の小野さん。
例えば鮨をにぎる大将の手から、モノをつくるパワーや生き様を見て、活力が出るのだそう。
そしてますます小野さんの審美眼に磨きがかかるのでしょう。
作家在廊日:1日(土)他
桐谷増子さん
テンでもお世話になっている版画家・さとうしのぶさんの版画教室に通い始めて22年という桐谷増子さん。
塗り重ねていくコテコテの油絵とは違い、ペタっとプレーンな銅版画の表面の感じがお好きだそう。
ペンや筆で絵を描くのではなく、版画だからこそ表現できるおもしろさがよいのだと。
モノトーンの作品をずっと作ってきた桐谷さん、最近ブルーが加わった。
しのぶさん曰く、
「桐谷さんのモノクロに独特の”キリヤブラック”があるように、
桐谷さんしか出せない”キリヤブルー”があるのよねぇ。」と。
昔から美術館やギャラリーに出かけ、多くのアートに触れてきた桐谷さんの楽しみ方は、
有名とか超絶技巧とか関係なく、シンプルに好きか嫌いか。
桐谷さんの作品には、理屈もストーリーもない何かのカタチがある。
どこか郷愁に駆られるアナログな線や面に私は無条件に惹かれ、好きなのです。
作家在廊日:2日(日)・14日(金)
今日は、小野さん出品のオールドバカラのグラスをご紹介します。
クリスタルガラスというと、ラリック、スワロフスキーなどのブランドに並ぶバカラです。
クリスタル特有の透明感、重厚感、高い屈折率が魅力。
バカラは、ラグジュアリーでセレブリティなイメージのあるハイブランド。
そのバカラのアンティークは、コレクターの間でも高い評価が得られています。
今回ご紹介するこのオールドバカラ。
”春海バカラ”と言われる希少なもの。
大阪の貿易商・春海商店がバカラに特注で作らせたという秀逸なグラス。
惚れ惚れするような美しさに酔いしれますが、
値段を見たら一気に正気にもどってしまいます。(苦笑)
6客セットの箱入りですが、
1点ずつ販売いたします。
各25000yen
箱の側面に”ギヤマンコップ”という表記がありますね。
ギヤマンは、江戸時代にダイアモンドのことを言っていましたが、
その後、ガラス製品のことをそう呼ぶようになったそうです。
そして、
6月は、スペシャルなランチを提供します!
6月1日~14日 (10日(月)・12日(水)・13日(木)は除く)
『merle・山中学シェフのスペシャルランチ』
フレンチレストラン”merle(メルル)”のシェフ・山中学さんのスペシャルランチを提供。
上記の3日以外は、贅沢にも学さんが毎日テンのキッチンに立ちます♪
merle特製『つぎたしデミグラスの大きなお肉のビーフシチュー』登場!
前菜:グリーンピースとあさりのブランマンジェ
-トマトのジュレとー
メイン:つぎたし自家製デミグラス
大きなお肉のビーフシチュー
デザート:蜂蜜のアイスクリーム
-生姜のコンフィー
パン、コーヒー
2500yen
12:00~、13:30~。各時間帯 10名
メールにてご予約ください。
後半の時間帯のご予約が多い場合は、前半の方に13:30でお席を譲っていただく場合があります。
また、ご予約のお客様を優先し、ご案内できない場合があります。
どうぞご了承くださいませ。
余裕のある時は、学シェフ自らサーブ。
本日、いずれの時間帯も、空席がありますので、
ランチご希望の方は、今すぐお電話くださいね。
tel:0475-78-3068
現時点でのご予約状況は以下のとおりです。
お早めにご連絡くださいね。
〇:空席あり
△:数席あり
×:満席
日 | 12:00~ | 13:30~ |
3日(月) | 〇 | 〇 |
4日(火) | △ | 〇 |
5日(水) | 〇 | 〇 |
6日(木) | × | 〇 |
7日(金) | × | 〇 |
8日(土) | △ | △ |
9日(日) | 〇 | 〇 |
10日(月) | キレド | キレド |
11日(火) | 〇 | 〇 |
12日(水) | ランチなし | ランチなし |
13日(木) | おむすび | おむすび |
14日(金) | × |
〇 |
明日は、月イチカルチャー『大人の書の会』の日です。
小筆で書く日常の書を習う講座。
きれいなだけではない、人柄を感じさせる、品のよさを感じさせる、
そんな“大人の字”を学びましょう。
今回は、23日のイベント『房州うちわの会』に連動して、
うちわの貼り地として和紙に書くレッスンも加わります。
レギュラーメンバーの方も、単発でご参加の方もぜひお楽しみください。
講師:西尾修一さん
会費:2500円
要予約
6月23日(日)の『房州うちわの会』のおしらせです。
千葉が誇る”房州うちわ”。
”京うちわ”・”丸亀うちわ”に並ぶ日本三大うちわのひとつです。
↓ 左:京うちわ、 右:丸亀うちわ
『房州うちわ』は、房州(南房総)に自生する女竹を用い、
20以上の工程を経て作られるもの。
7年ほど前に友人からもらった房州うちわが知るきっかけでした。
一振り扇いだだけで柔らかく大きな風が来ることにスゴいなぁと感心していました。
南房総のいくつかある工房の中、唯一、国産の竹で制作している”うやま工房”。
伝統工芸士・宇山正男さんは昨年他界され、
娘さんのまゆみさんが引き継いでおられます。
房州うちわができあがるまでには、
気の遠くなるような多くの工程があります。
①竹選別
②皮むき
③磨き
④水つけ
⑤割竹(さきだけ)
⑥もみ
⑦穴あけ
⑧編竹
⑨柄詰
⑩弓削(すげ)
⑪下窓
⑫窓作り
⑬目拾い
⑭穂刈り
⑮焼き
⑯貼り
⑰断裁
⑱へり付
⑲下塗り
⑳上塗り
㉑仕上げ
今回、まゆみさんのご指導による、オリジナルの房州うちわのワークショップを行います。
上記の⑯からの工程です。
国産の竹はしなやかで、
中国産の竹は曲げるとポキっと折れてしまいます。
この国産の”しなり”が、扇いだときにフワっと大きな風がくる所以。
↓ 中国産の竹
日時:6月23日(日) 13:00~15:00
会費:3500円
複数作られる場合はその倍数の会費となります。
ぜひご家族・ご友人とご参加くださいね。
受付〆切:6月14日(金)
ご注意:
予め貼り地を工房にてカットします。
ご希望の貼り地の布や紙がある方は14日までにご持参ください。
布や紙の状態によっては使用できない場合もあります。
テンで販売している手ぬぐいなどをお求めご使用いただいても結構です。
貼り地の必要サイズは、手ぬぐいの4分の1の大きさです。
※今イベントに関連して、6月の『大人の書の会』の中で、和紙に書いた貼り地を作ります。
ぜひトライしてみてくださいね。
本日もみなさまのご来店をお待ちしております。
ではでは。
コメント
いつもお世話になります。
ギヤマンという呼び名は切子のカットなどにダイヤモンド(オランダ語のdiamantあるいはポルトガル語のdiamanteが日本人にはギヤマンと聞こえた)の粉(を貼り付けた棒のようなもの。ヤスリなど)を使ったことから来ていると言われていますね。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
いろいろ勉強しなければなりません。(汗)
がんばります!