こんにちは。
蒸し暑いですね。
台風が近づいてきているようです。
シロヤマブキの四つ並んだ黒い実。
この佇まいが好きです。
本日、都合により、16時に閉店いたします。
カフェのオーダーストップは15時半です。
今月の企画『passione』展、会期中盤。
掛井五郎さんの熱 × 小泊良さんの熱
ぶつかり合い、同調し合い、
熱い熱い熱が発せられる展覧会になればと思います。
掛井五郎さん
来年90歳になられる掛井五郎さんの作品からほとばしるパワーには驚きの連続。
静岡で生まれた掛井さんは、絵の上手だったお兄様の影響もあり、
東京藝術大学にて彫刻を学ばれました。
以降、70年近くずっとずっと精力的に創作を続けておられます。
錚々たる芸術家とともに日本のアート界を牽引してこられた大御所ともいえる方ですが、
謙虚でにこやかで自然体。
掛井さんのアトリエやご自宅には所せましと壁にも床にも多くのアートにあふれています。
ブロンズの彫刻や油彩画もさることながら、
菓子箱やトイレットペーパーの芯がユニークに変身した作品に目を奪われる。
壁にかかっている絵も、カレンダーの裏に描かれていたり、
暮らしの中にある身近なものが画材となるのです。
なんと以前私が手土産にお持ちしたものの外箱と包装紙がアートに化けてプレゼントされ、大感激!
掛井さんの手から生み出された全ての作品に、
大人たちがとっくの昔に失ってしまったピュアで生き生きとした情熱が息づく。
どの作品も今にも動き出してきそうな躍動感と迫力が感じられます。
そう、それらは”生”。
生きている、ナマである、内から何かが生まれ出る、
・・・そんな感覚をダイレクトに覚えます。
掛井さんは食欲旺盛なのだそう。
きっとそれもご自身の”生(元気)”の源となっているのでしょう。
今回、彫刻、版画、ドローイング、ブローチ、作品集など、
掛井五郎さんのあらゆる作品の一端を展開いたします。
2年前、五郎さんのご長男・隆夫さんが財団を立ち上げられ、
膨大な作品の管理や展示手配を。
初日は隆夫さんが在廊され、お父様のことなどのお話を伺えますので、ぜひおいでくださいませ。
在廊日:1日(日)
小泊良さん
静岡出身、沖縄在住の小泊良さん。
年々活躍の場を広げ、いまや国内外でひっぱりだこの小泊さん。
その人気の理由を私なりに分析すると・・・・・。
絶妙な絵のテンポとバランスと間、造形美、潔いシンプルな線、
コッテリしているけど後味よし、器としての安定感、色彩、
・・・・・と、作為のない作為が、私たちのカラダに心地よくスッと入ってくるのだと考えます。
小泊さんはいつ会ってもテンションが平らだ。
でも内に秘めたる熱いものが感じられる。
発表の場がものすごい勢いで増えてきているのに比例して、
それぞれの展覧会で必ず出される新作も増えます。
絶えず新しいものを作りたいという小泊さんから常にフツフツと湧き上がってくる何か。
アイデアなのか経験なのか元々持ち合わせた能力なのか・・・・・。
もちろんそれらもあるのでしょうが、そもそも器に絵を描き始めたきっかけは、お子さんの絵本だそう。
子ども向けの明解で単純な絵が、小泊さんの手にかかるとたちまちクールな魅力に昇華する。
アトリエに行った際、出されたお茶とお菓子。
カップは小泊さん作、小皿は息子さん作。
息子さんの皿は何の違和感もなく、そこに描かれた絵は確かに小泊イズムでした。
二人の絵は、独自の空気を放っていて互いに溶け合っていることを目の当たりにし興味深く見入ったのでした。
テンでは3回めの小泊展。
今回はどんなおもしろいものが見られるのか楽しみでしかたがありません。
在廊日:1日(日)
今日は、掛井五郎さん掛時計をご紹介します。
アトリエの壁にかかっていたこの時計。
厚紙にウサギとカメが描かれています。
ユニークで親近感のわくウサギとカメの絵。
時計の針がチクタクチクタク少しずつ動いていくのを凝視していると、
目の錯覚でウサギとカメが徐々に時計回りに歩いているようにも見えます。
胸がホワンとする時計。
佳い時間を刻んでくれそうです。
掛井さんはカメがお好きのようで、
お宅の玄関の表札の上にも鉄の大きなカメがいます。
昨日、スタッフMが掛井さんの記事があると見せてくれました。
2006年に出た”Arne”誌の掛井さんのページ。
ここに掲載された掛井さんの『蝶が舞う』という文章に胸が熱くなりました。
『蝶が舞う』
空に山に川に動物たちは今日も人間たちの廻りを飛びつづけている。
この地球が滅びても、生きものたちは、なにくわぬ顔で生存するのだろう。
突然、孫が生まれた。
彼はアトリエの中に天使のように、舞い降りてきて、
名も知れぬ動物たちと遊び戯れ、一つ一つ仲間を増やしていった。
寝ていた野生が目覚めた。
老いて初めて「芸術」から私は解放された。
蝶のように花の蜜を求めて、空に舞い上がってゆく。
「自由」の夢を見て、どこへ飛んでゆくだろうか。
まだ私にはわからない。
また昨年発汗された”PLEASE”誌には、
掛井さんとコムでギャルソンのコラボのページが組まれています。
ここには、
「掛井五郎さん 息をするように、ものをつくる」とあります。
作品を見ていると、たしかにそうだなぁと腑に落ちます。
今月の月替わり期間限定カレーランチ は『季節の彩りカレー』
大多喜町の名店”蔵精”のシェフ・ばんちゃんの渾身のカレーが登場!
トマトはロースト、
玉ねぎはステーキでシャキシャキ感を残します。
ピーマンは網焼き、
茄子は蒸して、
人参は粗おろしで熟成酒粕と炒め煮。
それぞれの旨みを引き出し一皿にまとめられています。
水をほとんど使わず小麦粉も使っていませんので、
あっさりと食べやすく、素材の味がストレートに伝わります。
冷凍せずにご提供するので、具財の風味と食感が生きています。
テン初の冷たいカレーです!
付け合わせは『自然発酵オーガニック豆乳ヨーグルト』。
そのまま食べても美味しいですが、
カレーにかけるとマイルドながらも奥行のある味わいになります。
ランチ提供期間は昨日までの予定でしたが、
好評につき、2回も追加でたくさん納品していただきました。
今日は日曜なので、限定15食ですがお出しすることにしました。
ラストオーダー:15時 (ただし、品切れ次第終了します)
1000円
さて、明日9日(月)は、
月イチランチ 『kiredo kitchen』の日。
世界各国の珍しい野菜を年間に約150種類を育てる農家kiredoのランチです。
栗田貴士さん自ら、自作の野菜を一番おいしく調理します。
今月の目玉は、宿儺(すくな)かぼちゃです。
今まで育ててきたカボチャの中でもホクホク型のかぼちゃでは王様だとクリタさん曰く。
甘みが強く風味もよく、ハラペーニョと合わせるととても美味しいです。
パスタはサンマルツァーノをふんだんに使ったポモドーロ。
ひもなすという炒め物がとても美味しい茄子を使って作ります。
キレドでなければなかなか食べられないのだそう。
12:00~、13:30~ 各時間帯10~15名
ご予約をいただいた方優先でお席を確保できますので、お決まりの方はご連絡をくださいね。
ランチセット(前菜・スープ・パスタ・コーヒー):1,500yen
本日もみなさまのご来店をお待ちしております。
ではでは。
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