『色いろいろ 2』展 最終日! & 昨日の『おばんざいランチ』

 

こんにちは。

 

 

春分の日。

お天気もよく、暖かです。

 

 

ウチのミモザ、4分咲きくらいになってきました。

 

 

 

 

 

 

今企画『色いろいろ 2』展、

ついに今日が最終日となりました。

 

春を感じる3月。

自然界でも、たくさんの鮮やかな色が目に入ってくる季節です。

今回は、3つのジャンルのカラフルでポップで楽しい作品をお楽しみください。

 

 

續山茂樹さんは、千葉県九十九里在住。

1951年 東京生まれ

1973年 東海大学芸術学科産業芸術過程卒業

1997年 国展 新人賞

1998年 国展 準会員

2007年 国展 会員

木版画一本で40年以上作品を発表。

木版画は、

①下絵を描く

②版木に転写

③彫刻刀で彫る

④馬連で摺る

・・・という主な工程で制作されます。

續山さんは、下絵の転写はかなりおおざっぱで、

”刀の彫り味”を生かして進め自分の思いに一番合った

馬連の種類、摺りの強弱、紙の湿り具合を見つけて摺っていきます。

額装は版画作品に合う細身の額を自分で作っています。

 

續山さん独特の抽象表現や色遣い、マティエールが私は大好きです。

版画は平面作品ですが、近づいてよく見ると、

版の色が重なっているところ、かすれているところ、浮き上がっているところ、

・・・いろんな表情が見てとれます。

ぜひ肉眼でじっくりご覧ください。

 

續山さんは、12日(日)、19日(日)に在廊予定です。

またその全日で、ご希望者に、版を摺るところを見せていただけますのでお楽しみに。

5日(日)は在廊予定でしたが、續山さんインフルエンザ発症(汗)につき、この日はいらっしゃいません。

 

 

Yumemiの青木美穂さんは、埼玉県加須市在住。

長野県塩尻市出身

1988年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業

長女のユメちゃんが生まれ、彼女に着せたいものを自分で作ったことがきっかけで、

今では、バッグ、帽子、ポーチなどを制作しています。

屋号(?)の”Yumemi”はユメ+ミ(ホ)の造語です。

 

キャンバス地をカラフルに染め、

そこに水玉などの抽象柄のペイントしたり、

ステッチをかけたり、

その自由でポップな生地を使って

バッグや帽子などを制作。

元々頑丈で身近な素材であるキャンバスですが、

ミホさんのバッグは、カタチ、サイズ、手触り、使いやすさなど、

道具としての機能性も高いのも魅力です。

気分がアガる作品です。

ぜひ手にとって触って着けていろいろ試してみてくださいね。

 

 

Johnは、後藤真志子さん・堀嘉子さん・綿貫美代さんのユニット。

お三人は昔からのご親友で、私も10年以上前から公私ともにお世話になっています。

みなさん70歳オーバーとは思えないほど若々しく溌剌としオシャレ。

心温かく志高くおおらかでマイペース。

人生を思い切り謳歌している姿は、私の憧れの存在でもあります。

彼女らから受ける影響も大きいです。

みなさんに会っていただきたいお三人。

 

彼女らの三人三様の個性や感覚でサラっと作られたアクセサリー。

遊び心いっぱいの楽しくカラフルなネックレスが勢ぞろいします。

チープな素材が、組み合わせの妙で大きな魅力を放ちます。

シンプルにひとつ着けるのもよいですが、

ジャラジャラと着けるカジュアルシックな雰囲気もお楽しみください。

 

お三人は千葉市在住。

チョコチョコといらっしゃるかと思います。

会えたらラッキー! そんな方たちです。

 

 

今日は、2時頃から閉店まで續山さんが在廊、

Johnの堀嘉子さんがチラっといらっしゃる予定です。

 

どうぞお見逃しなく!!!

 

 

 

 

 

 

 

昨日は續山さんに木版画の摺りのデモンストレーションを見せていただきました。

その後、実際に作品となったものの多くの版木を使った解説があり、

みなさん興味津々で聴講しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の月イチ『おばんざいランチ』の報告です。

 

喜屋武小夜子さんと小川洋子さんのユニット”teamBB”によるお料理。

 

現在80歳以上の人たちが昔当たり前のように作っていた日本の伝統食を

小夜子さんと洋子さんが丁寧に正直に作ったものを食べていただくことで伝承していこうというランチです。

 

献立のベースは”まごはやさしい”。

ま→豆

ご→ゴマ

は→わかめなど海藻

や→野菜

さ→魚、海老など

し→椎茸などキノコ

い→芋

 

一本釣りのカツオの漁獲量は今では全体の1%に満たないそうですが、

そのカツオの鰹節でとる出汁は一味も二味も違います。

また、旬の有機野菜や旬の確かな食材、

手作りや昔からの製法にこだわった発酵食品や発酵調味料を使います。

素材が良さを活かしたシンプルな創作おばんざい料理です。

 

 

割烹着がよく似合うヨーコさん♪

 

 

 

 

 

 

 

今回のおばんざいランチの献立

 

・さつまいもと人参のロースト和え

 

・長芋とネギと若芽のぬた

 

・大根のしょうがジュレ

 

・豚と新ごぼうの唐揚げ 菜の花添え

・ほうれん草とエリンギのふきのとうジェノベーゼ

・人参レーズン

 

・さくらえびの炊き込みごはん

 

・紅芯大根と菜花のお吸い物

 

・かぶの漬けもの

 

 

 

 

4時過ぎ、待望のまかないタイム♡

どれも滋味あふれるごはん。

モリモリ食べました。

お腹いっぱいだったのに、帰宅してまたごはん食べてしまいました。(汗)

 

 

 

 

ヨーコさんによるおばんざいランチに寄せるシリーズのコラム。

 

今月のテーマは『まるごと食べる』

 

食材をまるごと調理しています。

食材をまるごと食べることにより、その食材の持つ生命力や栄養を丸ごといただけるように。

野菜は皮をむかずに根っこも葉っぱも丸ごと。

穀物は精白していないものを。

野菜には捨てるところはほとんどないどころか、

普段むいてしまう皮や葉、捨ててしまうところに豊富な栄養があります。

オーガニックの野菜を使っているので安心して丸ごと隅々まで食べられます。

料理によっては見栄えを考慮し、革をむくこともありますが、

その皮は他の献立で何らかの形で使っています。

ケチ~と言うほど捨てることができません。

 

 

植物も動物も人間も、皮、皮膚の役割は外から内側を守ること。

強い力で生命を続けるために働いてくれています。

近年では注目されている栄養素が豊富に野菜や果物の皮にあることが発表され、

皮ごと食べようという声が多くなってきました。

 

 

仏教用語で”一物全体”という言葉があり、

生物が生きているのは丸ごと全体で様々なバランスが取れている、

そのバランスのまま体に摂取することが体のバランスをとるのに望ましい、という考え。

部分的に食べることで生命のバランスが欠けてしまい、栄養のアンバランスが生じます。

 

例えばお米。(ちょっとウンチクです・・・ご興味のある方はどうぞ)

長い間、日本の庶民のご飯は玄米が中心で、白米は身分の高い人しか食べられませんでした。

江戸を訪れた地方の侍や大名を中心に江戸に行くと体調が悪くなる、

足元がおぼつかなくなり怒りっぽくなる、そして寝込んでしまう人たちが続出。

しかし侍たちが故郷へ帰るとケロリと治ったことから”江戸わずらい”と呼ばれる病が流行りました。

江戸を離れると麦や玄米、穀物、野菜を中心とした食生活に戻るために自然と回復したそう。

のちにこの病気が脚気と解明され、糟層に含まれるビタミン不足とわかりました。

(ドラマ”JIN”を見た方はきっとご存知。仁先生は玄米ドーナツで脚気を治しました)

栄養価で見ると玄米を100%としたら、全体の95%が胚芽と糠にあり、

ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、脂質などが豊富にあります。

それに対して白米は5%の栄養があり、主に炭水化物です。

玄米を食べた方がお得!

 

 

とは言っても白米の方が綺麗にできる献立もあるので、

その時は糠層の栄養を補える雑穀を加えています。

おばんざいでは普段は浸水した玄米を土鍋でじっくり炊いています。

土鍋で炊くと白っぽくふっくら炊けます。

余談ですが、私が初めて自分で玄米を炊いて食べるようになったのは、

もうかれこれ20年くらい前のこと。

以前の職場の後輩がそれはそれは美しくかわいく可憐で会うたびにいつも見惚れていました。

どうしてそんなに美しいの?と彼女に訊いたら、

「うちのじっちゃんの育てた玄米を食べてるからです」と茨城訛りで教えてくれました。

 

へ~玄米?!

早速炊き方を教えてもらい、そのころから彼女のように美しくなりたいばかりに玄米を食べるようになりました。

初めはあまりおいしく炊けなかったけど、次第に噛みごたえのあるモチモチの玄米をとても美味しく炊けるようになりました。

のちに全体を食べることの理屈をこれまた美しい先輩が教えてくれ、食に対する興味がどんどん湧いてきました。

ある本に、玄米と味噌汁、それに漬物があれば十分な栄養が取れると書いてあり、

宮沢賢治の雨ニモマケズの一節『一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ』を思い出しました。

これまた余談ですが、ミスユニバースの候補者たちも一切精白したものを食べてはいけないと指導されるそうです。

 

おばんざいランチでは8品作りますので、一汁五菜です。

宮沢賢治からしたら驚くほどのご馳走ですが、命を丸ごと料理を味わっていただけたらとてもうれしいです。

(さすがにお肉は丸ごととはいかず、かたじけないです)

 

   小川洋子

 

 

 

 

 

 

 

 

明日から月末31日までお休みをいただきます。

今月はカレンダーの都合上、結構長めのお休み♪

この間に、展示の入れ替え作業、出張、勉強(?)、

骨休め、遊び、ダラダラ、ゴロゴロ、・・・と過ごそうと思っております。

 

 

季節の変わりめ、体調管理には十分お気を付けくださいませ。

 

 

ではでは。

 

 

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