電車賃

こんばんは。

今日は店の定休日。
行きたいところ、やりたいことがいくつかありましたが、
元来、ダラダラする時間をたくさん(!)持たなければストレスがたまる性質のため、
今日は何もしないで家でボーっと過ごすことにしました。

で、録りためたテレビ番組を片っ端から観ていきました。

今週から始まったキムタクのドラマ“PRICELESS”の中で、
貧しい幼い兄弟がお金を稼ぐ(?)ために、
「電車賃がなくて帰れない」と
通りかかったキムタクに泣いて騙すシーンが出てきました。

それを観て私が中学の時にあった出来事を思い出しました。

中2か中3の時のある日曜日。
友達と遊ぼうと約束していて、駅前で待ち合わせをしていたのですが、
先に私が到着していて友人が来ず。

高校生くらいの男の子が私に近づいてきて
「財布を落として電車賃がなくて帰れなくて困っている。」と言ってきた。
単純に気の毒だなと思って、200円を渡してあげました。

その数分後、友人が来て、
「何して遊ぶ~?」と繁華街の方に歩いていきました。

すると、10メートルほど先に、さっきの男の子がいました。
誰かと話をしていて、そのうち、お金を受け取っていました。

なにかおかしいと思い、あふれる好奇心も手伝って、
友人と二人、彼のことを尾行しました。

そしたら、また他の誰かからもお金を受け取っているではないですか。

「あれ、絶対詐欺やな。おまわりさんに言いに行こ。」
と、近くの交番に駆け込み、おまわりさんと尾行しました。
不謹慎ではありますが、まるで探偵になったかのようにワクワクしながら。

そして彼はおまわりさんに捕まりました。

私たちも事情聴取にということで、本署に来てくれないかと言われました。
特に何して遊ぼうというプランのなかった私と友人は
かなりおもしろそうだと思い、二つ返事でOK。
で、なんと、パトカーに乗って警察署に行ったのです。
パトカーに乗るのは初めてでテンションが上がって、
また偶然にそこに同じ中学の同級生の男の子数人が通りかかり、
私と友人はドヤ顔で彼らに手を振りました。

警察署に着いて、いろいろあったことをおまわりさんに報告。
そのうち夕方5時を過ぎて、遅くなったので、
「家の人に連絡だけしておいてください。」と促されました。

自宅に電話しました。
私「もしもし。あ、お父さん?
 駅前で詐欺つかまえてん♪ 
 今、豊中警察署で事情聴取してて、ちょっと遅くなってしまってんけど、
 心配かけんようおまわりさんに連絡しなさいって言われたから電話してん。」
父「えっ? 警察? 詐欺? (狼狽)」
私「ほな。」
と、そそくさと電話を切った。

どういうわけか、カツ丼をごちそうになった。
私と友人は、「なんかめっちゃ楽しいなぁ♪」と大満足。

食べ始めた頃、ドアがノックされ、入ってきた婦人警官の人が
「ノリコさんのご家族が来られました。」
と言うや否や、
血相変えた母が飛び込んできて
「ノリコっ!何やったんや!!」と、
みんなの前で私は母に大ビンタを喰らった。
バシコーーーン!!!
そこにいた全員、キョトーン・・・。

どうも父は、私が詐欺で捕まったと思ったらしい。

ドアの入り口に、真っ青な顔の父と弟二人が立ち尽くしていました。(苦笑)

翌日、学校に行ったら、
「パトカーに乗ってたらしい。」
「あいつら何やらかしてん。」
・・・と学年中、噂になっていました。(苦笑)

今でも鮮明に記憶に残る思い出です。

また、今日観た違う番組で初めて知ったこと。

バカボンのパパは41歳だった・・・。

では。

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