『型』展 増田良平さんのスープカップ & 本日『おむすびランチ・テイクアウト』 & 小孫哲太郎さんの絵皿

 

 

こんにちは。

 

 

春の嵐。

朝方は大雨が降っていましたが、止みました。

 

 

 

あの東北の震災から8年。

心を鎮めて祈りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

新企画『』展、

会期後半です。

 

今回のテーマは”型”。

増田良平さんの型 × kata kataさんの型

呼応し合う二つの型をお楽しみください。

 

 

増田良平さん

 

豊かな原生林や海が広がる沖縄本島の北部”やんばる”という地域に

那覇近くから2年前に引っ越した増田良平さん。

そこには絶滅危惧種の希少で珍しい生き物がたくさんいて、のどかというよりは、ワイルドなイメージ。

その集落では行事や地域の役割など、都会では考えられないような密な繋がりと付き合いがある。

こうして、自分の作陶以外のやらなければならないことが激増して忙しくなり、

仕事の時間が限られてきたと言います。

また、お勤めする奥様やお子さんのために、毎日、掃除や食事づくりなど家事もこなす。

良平さんはもともとバリバリ仕事をしたいというタイプではなく、

かえって絶対的な”母性”を手に入れたような喜びを感じるのだそう。

今や、冷蔵庫の中の食材をうまく使いきってしまうとうれしいというほど料理がおもしろいのだとか。

そういう意味でも、食器を作るということに新たな魅力を感じて、

なんだかとても楽しそうなのです。

 

良平さんの絵付けは、細かく切り絵にした新聞紙に色土を塗り成形した土に転写し

周囲に色土を塗るという手のこんだもの。

筆で描いた方がずっと早いけれど、切紙の型の線や面が独特の絵柄を生む。

また、良平さんの絵の世界観がとてもユニーク。

描かれるモチーフは、やんばるに移ってきてから、

自然界の動植物が増えたのかと思いきや、ヒトが多くなったとのこと。

ここでは大海に出て大きな魚を捕ってくる人が一番偉い。

高齢の男性は、日焼けで顔はシワシワだけど、身体は筋骨隆々で元気で勇ましい。

作陶している良平さんのことを地元の人たちは、

嫁に働かせていつも粘土で遊んでいると思われているとか。

今までの既成概念を覆されるようなこの土地の住民たちに

驚きと畏敬の念を覚えずにはいられず、彼らへの関心が高いのでしょう。

”生きる”ことへのたくましさや価値観と向き合いながら、

良平さんの創作活動がこれからどんなふうに変化していくのか興味津々。

今回、良平ワールドのいろんなアイテムが勢ぞろいします。

お楽しみに!

 

 

kata kata さん

 

東京造形大学のテキスタイルデザイン科で同級生だった

松永武さんと高井知絵さんの夫婦ユニット”kata kata”。

二人は大学2年生の時にすでに”kata kata”を結成、

学祭でオリジナルの手ぬぐいを作って販売したところ、売れに売れた!

このことをきっかけに、型染めを仕事として生計を立てていくことを意識し始め、

卒業後独立して14年が経過、今に至ります。

 

染めのモチーフは、日々の暮らしの中でピンときたものを作ってみる。

そのもののカタチを長い時間をかけてどんなふうにしようか考えながら頭の中で遊ぶ。

絵にウソがないよう図鑑などで生態を調べつつ生っぽくならないよう、

自分たちの線になるようあれこれ発想してみる。

そこにストーリーがあるようにモチーフを組み立てる。

そのできた独創的な図案がなんともユニークで愛着がわくような温かみに満たされています。

思わず「カワイイ!」と口をついて出てしまいます。

 

今回、型染めだけではなくプリントの作品も展開。

後者は何でも描けるという自由度があり表現の幅も増えますが、

前者は型紙の図案がひとつながりになっていなければならない

(切れてバラバラにならないよう)という制約があります。

でも、そんなルールの中で頭を使って作るのが楽しいと言います。

型染めながら”型にはまらない”とでも言うのでしょうか。

お二人の染めの世界はパラダイスです!

 

昨年誕生したお子さん”虎丸”くん。

なんでも、それ以降、武さんは虎ばかり作っていると知絵さんが苦笑い。

そんな愛がまた新しい生き生きとしたモチーフを作り出すのでしょう。

 

 

 

今日は、増田良平さんのスープカップをご紹介します。

良平ワールドながら、サイズ感、デザインともに使い勝手のよいカップです。

4320yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、月イチ『おむすびランチ・おむすびテイクアウト』の日です。

 

大好評”おむすび茶屋 さつき”さんの美味しい美味しいおむすびです。

 

宮下治子さんは、千葉県香取郡神崎にある酒蔵”寺田本家”に勤めながら地域の生産者さんたちと知り合っていきました。

2年前に独立し”さつき”を立ち上げました。

食をとおしての人生体験や様々な人々との出会いを通じて、

そして、田畑(大地)に触れ、料理は命そのものであり、

食べることの喜びと、食の産み出す無限の力を表現・追求していきたい。

そんな治子さんは、小さなキッチンカーでおむすびの出張販売、

旬の料理教室を営むようになりました。

 

治子さんのおむすびは、

太陽・大地・海の恵みが、お米一粒一粒で結ばれ、まさに命のご馳走。

生産者さんたちが丹精込めて作った魚やおかかや手作りの具、

白米や玄米、お好みに応じてホッコリ結びます。

 

米:藤崎農場の無農薬玄米、こうざき自然塾の減農薬白米。

塩:自然海塩

海苔:有明産

味噌:こうざき自然塾の熟成発芽玄米麹味噌

酒粕:寺田本家の熟成酒粕

椎茸:西伊豆産の干し椎茸

昆布:こんぶ土居の真昆布

鰹節:タイコウの一本釣り鰹節

他具材:全て国内産、添加物を使わず手間ひまかけて作っています。

 

 

治子さんのおむすびをランチ@カフェで、

テイクアウトで ご提供いたします。

なお、いずれもご予約をいただいた方に優先して提供。

(当日の飛び込みだと食材不足でお断りすることもありますので、ご予約を!)

 

カフェでのランチは、

お好みのおむすび、漬物、吸物のセットで、おむすび代金+350yen

12:00~、13:30~で、定員が各10~15名でご案内。

 

 

今回のラインナップ

 

a:鯖香熟漬→350yen(玄米+50yen)

      越田商店の40年熟成漬汁に漬けた鯖は臭みがなく豊かな風味。さつき一番人気。

b:茸と昆布の佃煮→300yen(玄米+50yen)

  真昆布とアワビ茸、味シメジを味醂と醤油でやさしく炊き上げました。

c:梅とごま塩→300yen(玄米+50yen)

  昔ながらの酸っぱさしょっぱさ。樽の中で3年熟成。

  梅干しをごまの香りで包みます。

 

カフェでのお召し上がりの味噌汁と漬物のセットがおむすび+350円となります。

また、テイクアウトの6個入りの箱をご希望の方は50円いただきます。

 

 

 

本日、少し多めに食材を用意しております。

ランチ・テイクアウトご希望の方は、今すぐお電話くださいね。

tel:0475-78-3068

 

 

ただいま、治子さん、

あのチョーーーー美味しいサバの身をほぐしているところ。

早く食べたーい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、1年ほど前に小孫哲太郎さんに入ったご注文の品が届きました!

あまりの美しさに感動!

ご注文いただいたHさん以外にもみなさんに見ていただきました。

 

2年ほど前、私の自分の干支のトラと大好きなおサルを一つの皿の中に絵付けしてほしいと注文。

これは”向かい干支”と言われるものでもあり、

十二支を円陣に組んだ時、自分の干支の対角にある干支と相性が良いという内容。

 

小孫さんは、屏風絵をイメージして絵付けをしているそうです。

これらの絵付けは、筆で描いたものではなく、輪郭をすべて細く彫っており、

その中を塗り絵のように塗りつぶしたもの。

とてつもなく手間がかかっています。

ずっと見ていても飽きない、美術品のようで惚れ惚れします。

 

 

絵柄は、裏側の真ん中から描き始めていくのだそうです。

大地から動植物が芽生えていくことをイメージ。

また、小孫作品には、必ず、夜と朝があります。

太陽と夜空の三日月を見つけてみてくださいね。

 

絵の輪郭は細く彫られている。

 

表から裏に絵は繋がっています。

おサルの赤いお尻、わかりますか?

 

トラの尻尾をおサルが掴んでいて、ひとつながりになっています。

 

 

昨年の今頃、私の皿を見られたHさんが、

ご自分の干支のトリと向かい干支のウサギと植物が描かれた皿をとオーダー。

小孫さん、失敗してはいけないと保険に二つ制作。

両方とも成功!

一昨日、二つ持ってきてくれました。

 

 

Hさんが選ばれたのはコチラ。

 

 

 

 

 

 

そして、もう一つ。

私は、喉から手が出そうなのですが、

しばらくは常設展示をしておりますので、

ぜひ実物をじっくりご覧くださいね。

64800yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も、みなさまのご来店をお待ちしております。

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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