こんにちは。
ポカポカ陽気の金曜。
ここのところの気温の乱高下はすごいです。
体調を崩されないようお気をつけくださいね。
ユキヤナギ満開。
白の小さな花、爽やかです。
4月の新企画『shape & texture』展、5日め。
平成最後のギャラテン企画です。
今回のテーマは”shape & texture”。
今展のお二人の作品には、
造形の美、質感の美がギュッとつまっています。
それらの美を実際に使って楽しめるばかりでなく、
じわじわとその良さが実感されていく魅力大の作品ばかりです。
中田篤さん
三重県伊勢市で作陶されている中田篤さん。
大阪芸術大学で映像を専攻。
大学時代、お友達のお父様が伊賀で茶陶を制作していて、
アルバイトで窯焚きを手伝っているうちに火を焚くのが楽しくなる。
デザイン事務所、出版社などへの就職活動に失敗し、そのまま弟子入りし焼き物の世界に入りました。
4年後、独立し、現在に至ります。
中田さんの作品は、いわゆる伊賀焼とは全く違います。
機械でやらされている感じがするロクロが好きではないと言います。
たたら(板状にした粘土)を切り取り、パッチワークのように貼り重ねていき、
自然な歪みを楽しむ。
器を作るというよりは、なにかオブジェのようなものを作っている感覚。
クレーが好きだというのもうなづけます。
個展など発表を始めて20年。
今、中学生となったお子さんが生まれてから、作風が明るいタッチに変わったのだそう。
こどもに絵本を読んであげたり、遊んだりするとき、
子ども受けのする優しくポップな色合いが影響したのでしょう。
奥様の有香さんが、ステキな花屋さんをはじめ、仕事が忙しくなったため、
中田さんが食事づくりを担当。
夕方5時になると、食材の買い物に出かけ、家族の夕食を作る。
毎日、工夫を凝らし美味しく作って家族の反応を伺い、
次により美味しくウケのよい料理を作ることに喜びを感じるとのこと。
その暮らしの中の積み重ねは、中田作品に新鮮な刺激を与え、
新たなものづくりに反映されているのだと思います。
在廊日:12日(金)、13日(土)
小高善和さん
gallery tenの企画展では、毎年登場の千葉県白子町で革の靴を制作されている小高善和さん。
私は1年のうち300日くらいは小高さんの靴を愛用しています。
彼の靴を一度履くと、身の一部になっているかのように、樂で心地がよいのです。
小高さん曰く「どちらかというとバブーシュは長い距離を歩くための靴ではない。」とのことですが、
長い時間履きたくなる人が多いようです。
常に、ヒトの足や歩行によりよい素材、カタチ、仕様を研究し、誠実な靴を作ることに努めています。
年々、小高靴を注文する人が増え、その中の大半がリピーターであることが、
そのことを実証しているのだと思います。
現在、工房横にある古民家のご自宅をリフォームしているところで、
日々、家づくりを見て刺激を受けています。
靴づくりで独立してから約9年、
発表の場が着々と増え、多くの人に喜んで着用してもらえるようになってきた。
家でたとえると、ようやく基礎ができたところくらいだと言います。
今では、靴の注文をたくさん受けるようになり、
常に工房の作業台に向かって制作する毎日。
また、小高靴を永く大切に愛着をもって履いてもらうため、
修理やメンテナンスも怠らない。
地域の中での役割、家族の行事など、時間がいくらあっても足らないくらい忙しいけれども、
今後は、いろんな人と交流する機会を得るため、
少し工房の外に出る時間を増やせたら、というのが希望のようです。
毎年新しい素材や色が増え改良されていく定番のバブーシュや紐靴やベビーシューズに加えて、
フルオーダー、セミオーダーの靴を展開します。
オススメはバフ加工した後にホワイトワックスを塗り込んだ麻のような表情をもった革を使用した靴です。
うれしたのし、自分の靴探しをしてみませんか。
在廊日:全日 ただし日によって来店時間が違います。都度お知らせいたします。
本日、小高善和さん、12時過ぎから在廊予定です!
今日は、中田篤さんのマグカップをご紹介します。
今回、たくさん作って送ってくださいました。
オブジェのような美しいshape & texture、
そんなテイストを最も暮らしの中で気軽に使って味わえるマグカップですね。
ハンドルのカタチ、口縁のカタチがおもしろいですが、
使いづらそうに見えて、実は使い勝手がよく考えられています。
今日はたくさんある中のマグカップの中から、
私が個人的に好きなものを10点セレクトいたします。
7560yen
この赤は、漆が焼き付けてられています。
中田篤さんの個展、
今日から沖縄”よかりよ”さんでスタートしています!
4月1日(金)~9日(土) ただし7日(日)はキレドのランチのためカレーは休みです。
月替わり期間限定カレーランチ 『牛肉と玉ねぎの黒ビールカレー』
今回は、フレンチレストラン”L'heure bleue ikeda-ya”のシェフ・池田武士さんによるオリジナルカレー。
牛スネ肉と玉ねぎをとろとろになるまで黒ビールで煮込む”カルボナード”という、
フランス、ベルギーのフランドル地方の料理をベースにしてカレーに仕立てます。
カレーのアクセントに、みかんのマーマレードを添えました。
付け合わせは、コリアンダーで香り付けした
『新ジャガイモのピクルス』です。
ラストオーダー:4時 (ただし、品切れ次第終了します)
1000円
ぜひお召し上がりくださいませ。
ただいま、月イチカルチャー『楽々日本史の会』の講義です。
大人の教養として、もう一度日本史を学んでみませんか。
今と未来を意識した日本史の講義。
今回のテーマは、
”明治の産業近代化”
富岡製糸場など官営事業の推進。
時代がどんどん近づいてきました。
ご興味のある方、来月の日本史の会は3日(金)です。
どうぞご参加くださいね。
明日は、月イチカルチャー『大人の書の会』の日です。
小筆で書く日常の書を習う講座。
きれいなだけではない、人柄を感じさせる、品のよさを感じさせる、
そんな“大人の字”を学びましょう。
参加ご希望の方は、本日17時までにご連絡ください。
講師:西尾修一さん
会費:2500円
要予約
そして・・・
昨日のイベント
『春めきチェロのひと時 ~200年の時の旅人とともに~』
テンにて、チェリスト・植草ひろみさんのコンサートを行いました!
スバラシイ!
感動!
ひろみさんの奏でる豊かな表現。
しかも至近距離からお腹にズーンと迫ってくるチェロの音色、
床から伝って靴を履いていない足の裏に、
天井や壁から伝ってくる反響の空気、
重低音から細やかな弓がはじく緊密な音まで、
カラダ全体で感じられる贅沢な時間でした。
これらの振動が私たちの体に入って、
体内の細胞ひとつひとつを響かせ、
なんとも心豊かで幸せな気分になりました。
200歳のチェロ。
ひろみさんの手に渡ってから25年ほど、
年々音色がよくなっていくのだそう。
ラッキーなお客様、特別に楽器を触らせていただく。
”フルリール”さんで作っていただいたブーケ、
はからずもひろみさんのお衣装や雰囲気にピッタリ!
ひろみさん、ありがとうございました!
昨日と今日は、
テンのBGMはひろみさんのCD『Dreaming』を流しています。
どうぞ耳を傾けてみてくださいね。
そして、明後日7日(日)は月イチランチ『kiredo kitchen』の日。
世界各国の珍しい野菜を年間に約150種類を育てる農家kiredoのランチです。
栗田貴士さん自ら、自作の野菜を一番おいしく調理します。
今回の主役は、いろいろな菜花。
煮込みに向くちぢみ菜の菜花、
グリルに向くプチヴェールの菜花、など
この時期ならではの甘味と苦味が同居した野菜たちを使ってその美味しさを引き出します。
また、フルーツかぶとひとみにんじんがとても美味しいので
先月に引き続きサラダでお出しする予定です。
12:00~、13:30~ 各時間帯10~15名
ご予約をいただいた方優先でお席を確保できますので、お決まりの方はご連絡をくださいね。
ランチセット(前菜・スープ・パスタ・コーヒー):1,500円
さてさて、昨夜は、今月のカレーランチでお世話になっている
フレンチレストラン”L'heure bleue ikeda-ya”へ。
昨日の夕方、シェフ・池田さんがカレーの追加を納品してくださった時、
「!」と思い立った。
夫は飲み会で晩ごはんはいらないと言っていた。
本来なら前日までの予約が必要ですが、
ダメ元で器持ち込みのディナーをお願いしてみたところ快諾♪
閉店後、いそいそと一人で行く。
今展の中田篤さんの器にお料理を♪
アミューズ
『豚肉のリエット』
『三郎さんのきゅうりのピクルス』
『やりいかのマリネ』
前菜
『しめ鯖の炙りとキャロット・ラぺ
奄美大島たんかん・ミントの香り』
肉料理
『牛サーロインのグリエ エシャロットソース
地元の春野菜』
デザート
『浦部農園・黒いちご と とちおとめ のマセレ
スパークリングワインのジュレ
苺ソルベ ロングペッパー』
コーヒー、小菓子
先週、初体験をした胃カメラ。
その際、私の胃が特殊な”瀑状胃”だと告げられる。
帰宅後、ネットで調べたら、
『瀑状胃物語』という随筆集を発見、amazonでポチってみた。
わが胃袋は瀑(たき)の如し・・・とな(苦笑)
この本の帯には以下のような記述が。
胃が変形しているため食道を通過したものは瀑(たき)のように小腸に落下する。
胃には何も止まらないから、つねに空腹感がつきまとう。
大食漢といわれてきたのはそのせいか。
何十万人に一人の瀑状胃と診断された著者が、
以後は堂々と食いまくる。
まもなく92歳の歌人が綴るウィットに富むエッセイ集。(2015年発行)
早く読みたい・・・。(苦笑)
暖かい春の日。
ぜひお出かけくださいませ。
ではでは。
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