鎌田克慈(漆)・山崎美和(磁) 2人展 三日め

こんにちは。

日に日に寒くなってきますね。

鎌田克慈・山崎美和 2人展 三日めです。

今日もすこしずつお二人の作品をご紹介いたします。

鎌田さんの作品。

美形の椀がいろいろなサイズやカタチで出展されています。

真横から見たところ。

真上から見たところ。

上の写真で色の違いがおわかりいただけるかどうか・・・。
左から、溜(ため)、黒、赤です。

そもそも生漆は琥珀色をしています。
それに顔料を加えて、
塗っては乾燥し砥ぎ、また塗っては乾燥し・・・を何度も繰り返します。
その顔料の色が表情となって現れます。

溜塗りは、最初に赤の漆を塗り乾燥し砥いだ後、
生漆を塗り拭きとり乾燥し砥ぎ・・・を何度も繰り返します。
そうすると、透明感のある茶色っぽい表情になります。

下の写真をご覧ください。

右の椀は、鎌田さんが3年ほど毎日飯碗として使っているもの。
最初、左のようにマットな黒だったものが
毎日使い込んでいくうちに鏡のように艶々になるのです。

器を扱っているギャラリー店主の私がこんなことを言うのはダメダメなのですが、
自宅で使っている漆の椀は傷だらけで高台の内側は水垢がついている状態です。
これは、ズボラにも使って洗ってそのまま皿たてに立てかけて乾燥しているため。
洗ったらすぐに高台の中や際まできちんと拭きとれば
かなり美しい状態で保つことができます。

水垢は洗えばとれるし、傷が目立ってきたり落としてチップしたりした場合は、
また塗りなおしてもらい、ずっとずっと長く使っていかれるところがよい。

先日いらしたお客さまが、
「年に何度使うかわからないような来客用の器はよいものでなくても、
 普段、家族が使う器によいものを使えばよいのよ。」
と、おっしゃっていました。

たしかにそう思います。

今回の企画展のタイトル“ケ・ハレのうつわ”。

“ハレ”・・・晴れ。儀礼、祭、年中行事などの“非日常”
“ケ”・・・・褻。ふだんの生活である“日常”

鎌田さんの漆器や山崎さんの赤い器など、
“ハレ”の場面で使うというイメージをおもちのかたもいらっしゃると思いますが、
これらも他の器も
“ケ”の場面でどんどん使い込んでいきましょうという提案をこめて
このタイトルをつけました。

山崎さんの作品。

キュートなポットがたくさん出ています。

一番右のは辰砂という赤い釉薬のもの。
左と真ん中の線刻は、
描いたものではなく“象嵌(ぞうがん)”です。
針のような細いもので胴体をひっかき、
その溝に釉薬を埋め込むというものです。
表面をなでると、凹凸があるので、さわってみてください。

美しいフォルムの花器がたくさん出ていますが、
これは、上から吊るせるように、
真鍮のわっかがついています。
とても雰囲気があり、部屋の空気が変わるようです。

昨日のスタッフHが手作りシュトーレンをもってきてくれました。
なんでもおいしいものを作ってしまうなぁ・・・。
シナモンが効いていてとても美味しくいただきました。

今週も楽しい一週間をお過ごしくださいませ。

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