傷心の旅 in 島根

 

 

こんばんは。

 

 

 

17日の夜、

ワンコのフルが虹の橋を渡りました。

16歳と5か月という大往生です。

 

 

フルが生まれた年、

自宅でギャラリーを立ち上げました。

テンの歴史はフルとの歴史でもあります。

当初は看板犬として、いらしたみなさんにかわいがっていただきました。

 

1月17日はフルの誕生日。

2012年1月17日に、今の大網の店に移転。

それから8年5か月が経ちました。

 

 

 

コロナウイルスは憎いですが、

そのおかげで家にいられる時間が増えました。

先月末から弱ってきてしまい、

6月の企画展の会期はスタッフMに店を任せて

ほとんど家にいさせてもらいフルに寄り添っていました。

一日に何時間も何時間もダッコをし、頬ずりしたり撫でたり

今でもその時の感触が思い出されます。

 

 

フルは苦しまず、私の腕の中で永眠しました。

長生きしてくれたのだから喜んであげたい。

涙が止まらず、その日から夜寝られなくなってしまいました。

 

金曜、葬儀と火葬をし、お骨を持って帰ってきました。

何人もの友人たちが、お花や美味しいものを持ってきてくれましたが、

誰にも会いたくなく失礼ながら玄関先に置いてもらいました。

 

日に日に少しずつ落ち着いてきてはいるものの

時々グーっと深い悲しみと寂しさが襲ってきます。

 

 

 

 

日曜、夫の母が検査入院をしたと連絡が入りました。

なかなか帰省できないので、思い切って母の顔を見に行くだけでもと思い

夜中に飛行機を予約し、翌日早朝のリムジンバスでひとり羽田へ。

小さなプロペラ機で石見空港へ。

 

 

 

母の病院に行くも、

コロナ対策で一日30分だけの面会に限られる。

病状はさほど悪いというわけではなく、ひとまず安心。

 

 

 

日本海に沈む夕日を見に行く。

胸の奥にズンと重く辛い気持ちの塊がじわじわと溶けていくような想いがしました。

 

 

 

相変わらず夜は寝られず、食も進まない。

このままだと自分がダウンしてしまう。

それでも、夫の実家にはフルを感じさせるものが何もないのが救いでした。

 

自由時間がたくさんある。

もうこれは、美しい景色を見て、美味しいものを食べてゲンキを出そうと決めました。

 

 

静かな海を見ていると、心癒される。

 

 

 

 

漁港の市場にある定食屋”ぐっさん”で、

炙ったノドグロの丼を食べる。
美味しくて癒される。

 

 

 

またANAの機関誌、今月号は偶然、石見特集だった。

掲載されていた有福温泉の街に行ってみたくなりました。

 

 

 

有福温泉町にある石州瓦の古民家のうどん屋さん。

他にお客さんがいなかったので、店主の方といろいろ話す。

人それぞれの人生があるのだと感心し、心癒される。

 

 

 

 

レトロな建物に心癒される。

 

 

 

 

”コーヒーショップKEN”さんには二回行った。

オムライスやケーキやメロンパフェとサイフォンで淹れたコーヒー。

 

 

 

KENさんに教えてもらった”はなそうし”さん。

 

 

 

石見海浜公園。

だだっ広い海岸にたった一人。

日陰のベンチでボーっとする。

 

 

 

”ケンボロー”さんで、浜田のブランド豚を食べる。

 

 

 

夜の海に癒される。

 

 

 

”オリゾンテ”さんで海を見ながらイタリアン。

 

 

 

”石本正美術館”へ。

胸にグッとくる絵に癒される。

 

 

 

水平線を臨むカフェ”FUN”さん。

こちらのオーナーさんに美味しい居酒屋の席を予約していただく。

 

 

 

”さか本”さんで海の幸を食べる。

 

 

 

 

邑南町の風景に癒される。

 

 

 

”AJIKURA”さんでイタリアン。

 

 

 

 

 

美又温泉に浸かる。

心癒される。

 

 

 

温泉の帰り、道の前方に何か物体が。

 

 

 

カメがゆっくり道を渡っていました。

「車にひかれんよう気ぃつけや」と声をかける。

ふとフルを思い出す。

道の端まで歩くのを見届ける。

このカメさんにも心癒される。

 

 

 

夫の高校の大先輩に三浦義武さんという方がいたことを知る。

日本でコーヒーのネルドリップを極め、缶コーヒーを生んだ人なのだそう。

ヨシタケコーヒーを飲める店が何軒かあるようでしたが、

どこもタイミングが合わず。

 

これとは関係がないが、

”ナマケモノ珈琲”さんで豆を何種類か買う。

 

 

 

 

 

5泊6日、

ずっと睡眠時間2時間くらいでひどい寝不足でしたが、

この旅で過ごした美しい景色と美味しいもので

心癒され救われました。

きっと家にずっといたら、落ち込んで大変だったと思いました。

 

 

 

自宅に帰って

フルに挨拶。

この夜は1週間以上ぶりに 泥のように寝ました。

 

 

 

 

 

 

今までフルのことをかわいがってくださったみなさん、

フルの体調を心配してくださっていたみなさん、

ありがとうございました。

 

 

 

今はパンパンの水風船のような心境で、

少しつつかれると涙腺が崩壊してしまいます。

 

できましたら、しばらくは、

フルの話題を控えていただけると助かります。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

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