こんにちは。
モワっとした気温湿度の日曜。
マンリョウの実がうっすらと色づいてきました。
芸術の秋の3人展。
11月1日(日)~14日(土)
会期後半に入りました。
さとうしのぶさん
千葉県千葉市で銅版画を制作。
さとうしのぶさんの作品は、潔い線、何気ない色遣い、作為の感じられない構図など、シンプルな中のバランスが小気味よい。
しのぶさんの描くラインは、優しく大らかで、思わずホッとさせられます。
ご自分の作品の制作、版画教室主宰に加えて、知的障害者施設でボランティアで指導されています。
彼らの奔放な作品を心から愛し、それらがいかにすばらしいかをずっと見守りサポート。
しのぶさんは確かな技術や知識を持ち合わせていますが、作品は、どこか子どもが描くような自由さに満ちています。
だからこそ、一つの作品からどんどん想像がふくらんでいき、鑑賞している人の中にじわじわと入りこんでいくのだと思います。
生活空間の壁に掛け、いつも視界に入ってくることで、いつもいつもホッコリすることが、
日々の心の潤いになるのだと思います。
作家在廊日:1日(日)・9日(月)
※送付していますDMには、1日(日)と8日(日)になっていますが、
8日から9日に変更しております。
片瀬和宏さん
愛知県豊田市で作陶。
テンでは2回めの展覧会です。
片瀬さんのユニークなテクスチャや造形に大きな魅力を感じます。
以下、片瀬さんより。
鋳込みと、鋳込みには到底使えない粗い土を使った二本柱で制作しています。
鋳込みはこれまでは細かくパーツを作りそれを組み合わせて作品を作り込んでいました(今回もポットやマグはそうです)が、
最近は、泥漿を型に入れる時間や、排泥(泥を型から流す工程)を調節して形自体はシンプルに作る事がしっくりきています。
釉薬はこの色を作りたいという意識より、とにかくテストをして、この表情はこの形態に合うのではないかと、
なるべく多事をおもしろいと思えるような感覚を鍛錬しながら、表情の幅を広げているつもりです。
粗い土の作品は、主に原土を使っているのですが、最近は特に土の枯渇が目立ちます。
イオンが建つのでもうこの土は採れないとか、粘土層が変わってしまうとか、
そのたびに焼き上がりが変わってしまうので、自然の流れで作品が変化しているではないかと思います。
形に関しては、手捻りメインでやっていましたが、
最近はロクロや打ち込みなど、少しカチッとした形態に流れているように感じます。
宇井孝さん
千葉県千葉市で木工作品を制作。
ずっと前に買った、宇井さんの額縁を久しぶりに家のクローゼットから発見。
なんだか雰囲気があるなぁと改めて感じ入り、
早速、シートで持っていた大きな版画作品に合わせて作っていただきました。
宇井さんの額縁は、新しい木をエイジングするのではなく、古い木で作られています。
シンプルな額縁も、その木が持つ自身の味わいがさらに奥深い魅力となり、
額装された中の絵が数段も引き立てられます。
また、今展では、古い木で作られた箱の中に、
アンティークの時計の文字盤を使い、インテリアに一役買う時計作品も出展。
他にも木の数字のオブジェ(カトラリーレスト?)も登場。
どうぞお楽しみに。
作家在廊日:1日(日)・14日(土)
今日は、宇井孝さんの箱作品をご紹介します。
古材で作られたカクカクとした無骨な箱。
真鍮の取っ手と蝶番、ムダをそぎおとしたシンプルさが、
より質感を引き立てます。
古い時計盤の裏に電池を仕込んで針を動かしています。
オブジェとしてだけではなく、ちゃんと使えるのがよいですね。
箱状になっているので、
中にお気に入りの何か小さいものを飾ると、より愛着が持てます。
縦にも横にもできるよう、時計盤が回転します。
また、壁に掛けられる金具がついていますが、
棚などに置いて楽しむのもよいですね。
横27cm、縦44cm、厚11cm 27000yen
この文字盤は、上から貼っているようです。
長い歴史が感じられます。
また真鍮の枠から緑青が吹いていてアジがありますね。
横44cm、縦27cm、厚11cm 27000yen
文字盤を回転させ、縦仕様にもできます。
時計ではなく、
ただの箱の作品もあります。
飾り棚に仕立てるのもよいですね。
大きさや仕様のご注文も承ります。
お気軽にお問合せください。
横21cm、縦30cm、厚11cm 18000yen
横41cm、縦24cm、厚11cm 18000yen
この10日くらいの間に三つ理化学研究所にまつわることがありました。
私は、今の千葉の家に引っ越してくるまでは、
埼玉県和光市に10年ほど住んでいました。
和光にある理研の研究室で事務のバイトをしていました。
この職場には、いろんな世代や国の人がいて、
みんな仲良しで、しょっちゅう食事したり旅行したりしており、
私の第二の青春時代のような楽しいひとときでした。
当時の秘書・Wさんからは、大人の品格を学ばせていただいた大尊敬する女性。
酔っぱらって迷惑をかけたことも多し(汗)。
①先週、つくばに車で行った時、つくばにある理研の前を通り、存在を知った。
②今月に入って、理研の研究室でご一緒していたTさんが突然ご来店。
当時の室長の先生が紫綬褒章を受けられた時のお祝いの会以来、十数年ぶりの再会。
大網にお友達がいらっしゃり、テンで待ち合わせをされました。
Tさん、子供のころ「将来、科学者になる」とタイムカプセルを埋めたことが実現した人。
③昨日、今展作家・宇井さんのお子さんと同級生のお母さまがご来店。
ご実家が埼玉ということから話をしているうちに、
リケジョの彼女が大学生時代、よく理研に機材を借りに来られていたとのこと。
当時、私の職場でインターンをしていた大学生・Uくんの大学研究室で一緒に学ばれていたことがわかる。
すぐにUくんにメールしたら、驚いていました。
いじられキャラだったUくんも、いまや4児の父。
自宅では杉村徹さんのテーブルやスツールを愛用してくれています。
・・・とまぁ、たてつづけにリケンがらみのことがあったというわけです。
蛇足ですが、
私が勤めていたころ、娘が幼稚園児で、
食事会などによく連れていき、みなさんにかわいがってもらっていました。
ある時、会の最後に、ひとり100円玉をにぎりしめ、
みんな(20人くらい)で、隣り合う人とジャンケンをし、
勝った人が相手のコインをもらって、また隣の人とジャンケン。
そんなゲームをしたことがあり、
決勝に残った二人は私と娘でした。
結果、私が優勝し、多くのコインをゲット。
それ以降しばらくは、娘に
「お母さん、お金持ち~♪」と言われていました。
モノが掛かると俄然勝負に強くなる関西人であります(苦笑)。
ちなみにゲーム後、返金・会費に充当したので賭博ではありません。
もうひとつ。
一時、セキュリティ管理が厳しくなった時期のこと。
出勤時、敷地の門を入ったところに守衛室があり、
そこで登録証を見せ記帳しなければなりませんでした。
その日、私が記帳をしている時、後ろに何人か並んで待っていました。
上から下までジッパーのスカートをはいていたのですが、
なぜかそのジッパーがジリジリと開いて、ストーンと地面までスカートが落ちたのです。
顔から火が出るかと思い、周りの人の様子を見ることもできず、
とっさにスカートを上げて立ち去ったという恥ずかしいできごとあり。
すぐに職場の部屋に行って報告し爆笑された記憶があります・・・(汗)。
思い出すと他にもいろいろやらかしていましたが、
今となっては楽しい日々でした。
懐かしい第二の青春・・・。
楽しい日曜の午後をお過ごしくださいませ。
ではでは。
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