こんにちは。
夏日の昨日の暑さには驚きました。
今日も気温高めです。
ヤマブキの花が一輪咲きました♪
4月1日(金)~14日(木)
12:00~16:00
萩原千春さん
千葉県野田市で作陶する萩原千春さん。
ひと昔前までは、自分の作品の行方がわからなかったが、
最近ではSNS等で、自分の器がどのように使われているかを知ることができ、
いろんな人の幸せな食卓の一員になっていることがうれしく思うようになったとのこと。
ますます作陶意欲がわいてくる。
千春さんの器は、一見、何の変哲もありません。
ですが、ただプレーンなだけではない使い手の気持ちを熟知し、
改良に改良を重ね作られたもの。
サイズ感、重量感、厚み加減、ムダをそぎ落とした簡素な造形、
日常づかいに必要な要素が全て入っている。
特に急須は秀逸。
不思議ですが、確実にお茶が美味しく淹れられます。
千春さんの多くの工夫や計算が込められている渾身の作が急須なのです。
千春さん曰く
よい道具は、平凡に見えても その佇まいが醸すのだと。
今後も千春さんの探求は続く。
よりよい道具を作るために・・・。
作家在廊日:1日(金)・4日(月)
小高善和さん
千葉県白子町で靴を制作する小高善和さん。
日々、いろんな人のいろんな足に寄り添い、真摯に靴を作る小高さん。
彼の手と精神が作り出した靴は
ただのモノではなく、体調を整える秀逸な道具ともいえるでしょう。
小高さんの靴はリピーターが多い。
それは靴の使い心地も含め評価が高い証拠だと思います。
決して安いものではないのですが、
一度小高さんの靴を履いたら他の靴に違和感を覚えるようになり、
結局そればかり履くことになる。
次は違うデザインがほしい。
また、ソールが減ったり、革が少しのびたり、使い込んでヘタったり、
そんな時も手厚くメンテナンスを施し、さらに長く愛着を持って使えるようになる。
今回は新作も発表します。
会期中毎日在廊し、みなさんの足の悩みや靴づくりのご相談に対応します。
作家在廊日:会期中全日
小高さん、会期中毎日在廊!
靴×足のご相談、以前お買いいただいた靴のお修理も承ります。
どうぞお気軽にお声かけくださいね。
昨日は浅野卓さんによる”靴磨きワークショップ”を行いました。
とても有意義な会となり、
ご参加のみなさんも見ていた小高さんや私も大変勉強になりました。
浅野さんの巧みな話術で、序盤からみなさん靴磨きの世界に引き込まれておられました。
このワークショップでは、
今まで知らなかったこと、間違えてやっていたこと、眼からうろこが落ちるようなこと、
たくさんの学びがありました。
浅野さんは、靴磨きは女性の方が上手にできるはずと、お化粧することとリンクさせながら解説してくださいました。
皮革は牛や豚など生き物の組成で人間と同様タンパク質の繊維でできている。
スキンケアをすることで、靴やバッグも人の肌も美しく保てるというのです。
以下、靴の手入れ⇔人のスキンケア で浅野さんのデモの様子をご紹介していきます。
①まずは汚れを落とす⇔洗顔する
②ネル地につけたクリームをすりこむ⇔化粧水をつける
③ワックスを薄くのばしながら塗り込む⇔乳液をつける
容器の左:練りワックス、右:乾燥ワックス
最も繊細な触感のある指で直接塗り込む
④ウィスキーでワックスをのばす”モルトドレッシング”⇔美容液を入れる
この行程では、水で代用することもできます。
その昔、ヨーロッパの寒い冬場、氷点が高い水では凍ってしまうため、氷点の低いウィスキーを使用したことから始まるそうです。
アルコールは水より分子が細かいので、皮革の繊維の毛穴に入っていきやすく、より高いケアができるということもあり、
現在では高級仕上げで使用されることが多くなりました。
上記の要領で1か月に1度くらい靴の手入れをしていくとよいのですが、
①と②だけでも習慣としてケアすることで靴を美しく長持ちさせることができます。
汚れを軽く落としてワックスだけ施す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クリームは栄養、ワックスはコートして逃さないという役割があるので、
クリームを塗るということが肝心。
やりすぎると油性肌に、やらなさすぎると乾燥肌になるのは人間も同じ。
敏感な”手”で触って様子を知ることを習慣化させましょうと浅野さんは強調されました。
ハンドクリームが私たちの肌にもよいように、靴にもよいとのこと。
なんと身近に手軽で便利な靴クリームがあったのです!
靴は2~3年履きつぶして捨ててしまわれることが少なくないでしょうが、
きちんとケアしていけば50年付き合えるパートナーに。
また、1日履いたら2日休ませると、より靴に優しいとのこと。
”サスティナビリティ”、”SDGs"という観点だけではなく、
牛や豚など命あるものから享受する皮革にも感謝をして全うさせるという意味でも
靴を大切に長く使うことを肝に銘じたいですね。
浅野さんの道具箱
奥から馬毛、豚毛、ヤギ毛。
毛質がだんだん柔らかく繊細に。
馬毛→クリームを塗る前の汚れ落としに
豚毛→クリームをネル地で塗った後、ブラッシングしてのばす
ヤギ毛→モルトドレッシング後、優しくブラッシングして仕上げる
これらのブラシはよっぽどのことがない限り洗わないのだそう。
この浅野さんのは10年モノ。
ブラシも生き物から取った毛。
油分を含み、クリームなどをたくわえていき、よりよい仕事をする。
ブラシも育てるのです。
浅野さんのレクチャーの後は、いよいよ、参加者のみなさんが実践してみます。
チカラの入れようやクリームの付け方や磨く箇所のコツなどを個々にアドバイスを受けながら
みなさん、磨く磨く。
どんどん艶が出てキレイになっていくとともにみなさんの満足感が増し笑みがこぼれます。
昨日のご参加者は、男性:女性=3:7くらいの割合。
男性モノの靴をお持ちのIさんとHさん、
ご主人のではなく息子さんの靴を磨くんだと息子愛に沸く。
ご参加のみなさんには、浅野さんからノベルティとして、
ブラシとネルとクリームのキットをお土産にお渡ししました。
靴とともに磨く”人”も育っていく基本のツールですね。
質疑応答の時間もあり、
カビが生えたら・・・、スエードのケアは・・・、白い革に傷がついたら・・・
などなど、たくさんのことを教えていただきました。
またいつか、ワークショップをやりましょうということに。
入門編、アドバンス編で企画することになるでしょうが、
一番関心があるのは、昨日参加された方たちご本人の靴磨きに対する意識の向上と靴の状態の変化。
今後のみなさんからのご報告、楽しみにしています!
そして、昨日ご参加のMさん。
お祖父さま、お父様は馬具の職人でいらっしゃいます。
皇室やJRA選手や乗馬クラブなどに多くの馬具を納めておられます。
とても貴重なものをお持ちくださり、浅野さんはじめみなさんでジックリ見させていただきました。
こちらは戦時中の鞍。
かなり重厚なつくりでズッシリと重い。
少し前にMさんがこちらを見つけた時には、革が経年劣化で乾燥して硬くなりクラックも入っていて、
クリームを塗って少し柔らかくしました。
Mさんに伺ったのですが、
これだけのつくりの鞍は相当高価。
多くのパターンパーツでできていて、
修理などの場合は、これらを開いてそのパーツだけ補修することができるのだそう。
予算がとれない大学の乗馬部などは、鞍を新調するのではなく、パーツ交換などで使い続けられるとのこと。
また、こちらは手縫いのレリーフや家紋の入った美しく見事な鞍。
この鞍についての記述を見つけました。→☆
これらの道具は、
朝のテレビ小説『エール』の撮影で、
主人公の実家の馬具職人のため、貸し出されたものだそうです。
こちらは焼き印。
お祖父さまの佐一さんはSAITI
千葉はTIBA
ただいま通販を承っております。
初日のブログの画像などからお気軽にお問い合わせくださいね。
4月については、以下のとおりで営業いたします。
なかなかコロナウイルスの感染状況が落ち着かない今、
コロナウイルスの感染防止対策として、
カフェはお休みしています。
書・日本史・薬膳料理教室・英会話のカルチャークラスも休講します。
時短営業で12:00~16:00とします。
今回は、来店予約制はとらず、会期中、自由にご来店ください。
一時的に店内が密になる場合は、
ご入店人数を規制し、玄関のところでお待ちいただくこともあります。
◎ご来店になるお客様へのおねがい
マスクをご着用ください。
店の玄関に置いてあるジェルで手指を消毒してください。
店内でご覧になっている他のお客様とはなるべく距離を保ってください。
会期中、ご来店になれない方のため、
3日め以降、通販を承っております。
作品は少しずつ、このブログでご紹介いたします。
また、常設作品に関してはオンラインストアのページを設けております。
こちらも徐々に作品をアップしていっています。
併せて覗いてみてくださいね。
アニ☆オト、すくすく成長中。
鉢の内側にアクリルを巻いて葉っぱを食べるのを防いできた伸びて届くようになってきた(汗)。
ますます目が離せません。
今日も佳き一日をお過ごしくださいませ。
ではでは。
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