掛井五郎さんの本 & 通販受付中

 

 

こんにちは。

 

 

今日も快晴。

暖かい日曜ですね。

 

 

 

昨日、車のタイヤ交換で、夫が乗っていったので、

店の帰りは珍しく電車とバスで帰宅しました。

家に着いた時の夕焼けがキレイでした。

 

 

 

 

 

 

早くも師走。

今年をしめくくる企画、

掛井五郎さんのブローチ×三笘修さんの陶器を展開いたします。

 

12月1日(金)~14日(木)

12:00~16:00

 

 

掛井五郎さん

 

日本を代表する偉大な彫刻家・掛井五郎さん。

2年前、91歳でご逝去。

自由な精神がほとばしるような膨大なる作品を残されました。

ブロンズ等の彫刻、油彩・水彩・ペン等の絵画、版画、オブジェなどなど、

絶大な魅力を放つ創作は今も輝き続けています。

今回は、掛井作品を身近に感じ、しかも”使う”アートであるブローチを展開します。

掛井作品のエスプリを体感してください。

 

掛井五郎財団の理事であり、五郎氏のご長男・隆夫さんが1日(金)に在廊されます。

 

 

 

三笘修さん

 

大分県日田市で作陶する三笘修さん。

テンでは5年ぶり、3回めの企画です。

 

凛とした佇まいの三笘作品には、

三笘さんの静かで強い精神性と、鋭敏な美意識が宿ります。

 

シンプルだからこそ作品力がみえてくる。

今回、茶器を中心にいろんな器を展開します。

ぜひ手に取ってご覧くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、半年前に出版された掛井五郎さんのご本を紹介します。

『遠く、近く 掛井五郎のこと』

掛井さんとは生前から親しくお付き合いされていた文筆家・佐伯誠さんのご著書です。

 

隆夫さんからいただいた時、

初めて読んで涙が止まらなくなりました。

そして、昨日、もう一度読み直して、胸に迫るものがあり、また涙しました。

一本の美しい恋愛映画を観るかのような、

掛井五郎さんと奥さま・芙美さんの半生が描かれ、

佐伯さんの優しく愛情に満ちた文章で綴られたご本です。

 

現在、販売しております。

 

 

 

 

 

 

 

光景が目に浮かぶような文章を抜粋します。

 

 

掛井さんと夫人の芙美さんは、パリにしばらく滞在したことがあった。

そのときのことを聞くと、

16区のアパルトマンに住んで、

来る日も来る日も美術館めぐりをして、

ブティックで買い物をして、

花を飾るのを欠かさなかったという。

アパルトマンのマダムは、はじめは東洋人に対して差別的な態度だったというが、

ふたりの暮らしぶりを見ていて、敬意をはらうようになり、

別れるころには飾ってあった絵をプレゼントしてくれるまでに親密になった。

ふたりは夏休みの子どものように大きな紙に罫線を引いて、

色鉛筆で日付も書き入れて、

何をしたか、どこへ行ったかを細かく記入していた。

分厚い紙で裏打ちしてある「1988 calendrier」という手書きタイトルのスケジュール表だ。

よろこびが紙面いっぱいにあふれているので、そのまま額に入れて眺めたくなる。

 (by 佐伯氏)

 

衣食住すべてに厳しいものさしがあって、

そこそこで手を打ったりしない。

そのことで孤立しようと、いっこうに意に介さない。

そういうところは、断固としていてカッコイイと思った。

 (by 佐伯氏)

 

掛井さんのキャリアで見逃せないのが、

青山学院女子短期大学で教壇に立っていたことだ。

その講義がどんなに自由で奔放だったか、

今でも生徒たちは忘れられないようだ。

・・・・・

あるときは、青山のブティックへ連れていって、

「あなたたちは、いずれ母になる。

 その時、子どもにとってあなたは最初の女性になるのですよ。

 身だしなみも心も美しくあってください」

(by 佐伯氏)

 

掛井さんの彫刻は、小さいものであろうと大きなものであろうと、

見るものの年齢の分別や知識というののを無効にしてしまうところがある。

小さな子どもが公園にあった彫刻によじ登っている写真があって、

いいなあと頬がゆるんだ。

拒んだり、突き放したり、偉ぶったところがないから、

子どもが兵器でさわったりよじのぼる。

(by 佐伯氏)

 

五郎さんは、卒業時に、フランス留学が決まっていて、

最後の面接でフランス人の面接官が机の上に足をのせているのを見て

「その足をおろしてください」と言ったために、留学が駄目になったそうです。

そんなことがなければ、五郎さんはフランスに行き、もう私と結婚することがなかったでしょう。

1958年4月6日、私たちは結婚しました。

18歳で出会って結婚したのは27歳。

9年の歳月が流れていました。

(by 芙美氏)

 

五郎さんが創りたいだけ創り、描きたいだけ描いた人生は、

本当に豊かなものであったに違いないと思っています。

私は、五郎さんに出会えて本当に幸せです。

五郎さんの姿が見えなくなって、とっても淋しいですが、

一緒によく聴いたレオナルド・コーエンのCDを聴いていると、

五郎さんの姿が浮かび上がってくるような思いになるのです。

(by 芙美氏)

 

 

先日、隆夫さんから、

五郎さんが亡くなられる数日前の、ベッドでの動画を見せていただきました。

ご自身は意識がなく眼を閉じて横たわっている中で、

右手が何かを描いているかのようにずっと動いていました。

最晩年は、体力が衰えながらも、

身の回りにあるトイレットペーパーの芯や菓子箱などを使って

マペットなどをずっとずっと制作し続けられました。

生涯アーティストでいらしたのです。

 

 

以前、「KAKEI journal」というポスターを何号かにわたり発行されていたものを、

今回、冊子にまとめたものをいただきました。

 

 

 

 

 

 

このお写真は、以前、隆夫さんからいただいたもの。

ダンディな五郎さんと、美しい芙美さん。 神戸にて

 

 

 

今回、ブローチをお買いいただいた方に

このポスターを差し上げています。

 

 

 

テンの玄関の壁にも

いくつかのポスターを貼り、

出勤してくる度に眼にしています。

 

 

 

 

 

 

 

ただいま、通販を受け付けております。

 

通販ページを設けました。

・掛井五郎さん→

・三笘修さん→vol.1vol.2

 

 

 

通販をご利用いただく方へのお願い

 

◎基本的には、メールにてのお問い合わせでお願いいたします。

 詳細についてのお問い合わせ等、お電話をいただいても対応いたします。

 0475-78-3068

 

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 お問い合わせの時点ではキープしておりませんのでご了承願います。

 

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 ご入金確認次第、発送いたします。

 なお、お取り置き後の店頭でのお支払いはクレジットカード(1万円以上)、paypay(1万円以上)等のご利用が可能です。

 

◎不良品でない限り基本的に返品を承りかねます。

 じっくりご検討の上、お買い上げ願います。

 

 

 

 

いろいろなお問い合わせについては、

InstagramのDMではなく、

メール(omodan@kfa.biglobe.ne.jp)にてご連絡ねがいます。

 

 

 

 

 

 

 

今朝、夫と朝食をとっている時の写真。

アニ☆オト、真横に並んでテーブルの上にアゴを載せてお利口にする。

 

 

 

 

楽しい日曜の午後をお過ごしくださいませ。

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

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