こんにちは。
3連休初日、
雨の一日になりそうです。
11月1日(金)~14日(木)
12:00~16:00
西山康三郎(絵・オブジェ)・ovejita(ストール他)展
西山康三郎
西山康三郎さんは1933年神戸に生まれ、今年1月に逝去される。
武蔵野美術学校を卒業後、抽象絵画作品を次々と発表されてきました。
半世紀以上の画歴の中で、
初期は独立美術協会、中期はパンリアル美術協会、後期はGe展を舞台に、
大阪、京都、ニューヨーク、ミュンヘンなどで個展を催す。
西山さんは晩年、木という素材を用い、膨大な数のオブジェを制作。
なかでもモノクロの転写が施されたヨーロッパの家のようなオブジェに惹かれ、
今回、テンでご紹介できることになりました。
小さな木の家は大きな存在感を放ち、温かく幸せなオーラに包まれます。
ぜひご高覧くださいませ。
作家在廊日:1日(金) (西山さんのご長女が在廊されます)
テンではおなじみのovejita・やざわしのぶさんのストール。
ウールや麻の地布にちりばめられた植物や鳥のモチーフ。
ニードルパンチ、ペイント、ミシンステッチなどの技法をとりまぜ
夢のようなファンタジーの世界が表れます。
それらのモチーフは染めの図案のようにシンプルで
大人のクールな”乙女”表現となり、スタイリングに味わいを増してくれる 1アイテムに。
今回は、麻地のギャザースカートが新登場。
植物愛にあふれたしのぶワールドをお楽しみくださいませ。
作家在廊日:1日(金)・2日(土)
今日も、ovejitaのやざわしのぶさんが在廊されます。
ぜひしのぶさんに会いにいらしてくださいね。
今日は、西山康三郎さんの作品についてご紹介します。
先日、伺った大阪のアトリエには巨大な作品がたくさんあり、圧巻でした。
それらは平面作品であったり、木の立体作品であったり、
胸を打たれる刺激的な場でした。
西山さんの作品について、私の稚拙な解説や感想を述べるのは後日とし、
まずは、2010年にあった展覧会に寄せられた木村重信氏の文章が興味深いので、
一部抜粋して記します。
※木村氏 当時 大阪大学名誉教授、兵庫県立美術館名誉館長
ARTは個性的な芸術としてのアートであり、
artsは日常生活における技術としてのアートである。
従って、前者は現実と切り離された自由空間を形成し、
後者は人びととの生活と密着した現実空間に成立する。
artという語はもともと人工、技巧、技術を意味し、モノをつくる営みの全てを指した。
ところがルネサンス期に絵画や彫刻などの一部の技術の地位が高められて、
美しい技術、つまり芸術になった。
このことは、作者・作品・鑑賞者の関係とも重なる。
artsの場合は作者と鑑賞者が作品を介して密接に結びついているが、
ARTの場合は作者と作品の間の関係が一方的に強まって、鑑賞者の役割が副次的になる。
長々とアート論を書いたのは、ほかでもない。
西山康三郎においてはARTとartsが分離せずに融合していることを強調したいからである。
西山は画家として半世紀以上の画歴をもつ。
初期は独立美術協会、中期はパンリアル美術協会、後期はGe展を舞台に作品を発表し、
大阪、京都、ニューヨーク、ミュンヘンなどで個展を催した。
またアート・ナウなどに招待出品し、
大阪国際造形トリエンナーレなどのコンクールに出品して受賞した。
さらに第一回ART-EX(大阪府・ドイツ文化センター共催)でドイツに派遣されている。
彼の作風は抽象的で、単純な円形、楕円形、長方形、円筒形などをモティーフにしつつ、
できるだけベーシックな構成にとどめている。
また色調もモノクロームであり、技法も基本的なものに抑えている。
このように単純な幾何学的パターンの構成が、
形態相互の関係によってきわめて豊かな情緒を示すのは、尋常ではない。
なお最近はオートマティズムによる抽象表現主義に傾き、画面がよりダイナミックになった。
このようなベーシックないしオートマティックな仕事の延長線上に、
スポンジローラーによる立体版画や各種の木工作品がある。
木目や樹皮などをいかしたこれらの作品は、
自然発生的な趣があり、先述のarts性が濃い。
会場(当時の展)にはミニアチュアのベンチ、タンス、時計、家、人形、鏡、栓抜きなどによって構成された、
西山家の一隅が再現されている。
わが国では、その知識が生活から遠ければ遠いほど教養であるとする考えが強い。
つまりART志向である。
しかし生活の身辺をいかにデザインするか(つまりarts)ということこそ、
教養の中核ではないか。
昨日も”Cafe Rhythm”・伊藤さんのランチボックスをいただきました。
閉店後は、しのぶさんと”おゝ葉”さんで食事。
しのぶさんも私も年齢を重ねるごとに、
どんどんワガママに自由になっていくという話で盛り上がる。
楽しい連休をお過ごしくださいませ。
ではでは。
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