カフェメニュー アイスティ開発の巻

おはようございます。

昨日、夕方、フルリールのMさんが、お花を持ってきてくださいました。

お店でアレンジメントの教室をされていて、
そのサンプルで作られたものをちょうだいしました。

ビューティホー!
今日はカフェの大きなテーブルの上に置いて、楽しませていただきます。

さて、
ここのところ、だんだん暑くなってきたので、

カフェメニューに冷たいドリンクを徐々に増やしています。

アイスコーヒーは、
豆のブレンドの配合、豆の挽き具合、水出しかドリップ後冷却か・・・。

あれこれ実験して、半月ほど前に、コレだ!という味に到達。
現在、メニューに登場しています。

エスプレッソをアイスミルクの上からそっと注いだアイスカフェラテ。
これも、エスプレッソとミルクとのバランスや氷の量など、
検討を重ね、現在メニューに登場。

松岡装子さんのグラスに入れてみました。

6年ほど前、装子さんに、ウチのワンコのグラスを作っていただいたものです。

そして、8年ほど前から福井県から取り寄せている梅ジャム。
高野由平商店の甘露梅肉です。
梅肉・シソ・生姜・砂糖で作られています。無添加。
こちらは以前、自宅でギャラリーをやっていたころ、
お茶請けにこの梅肉とかりんとうをお出ししていました。
爆発的な人気で、買いたいという方が多かったので、
以降、たくさん取り寄せて販売もしています。

この商店は、2品目しか製造していません。
梅肉と、梅液。
梅といえば、紀州が有名ですが、実は福井の梅も定評があります。

その梅を作る際の副産物が、この梅液なのです。

で、この梅液とソーダの配分をまたまた研究し、コレだ!という味に到達。
現在、この梅ソーダに、梅肉を添えて、
コウシロウさんのマドラーで混ぜて飲んでいただくというメニューも加わりました。

美味しいアイスティをと相談にのってもらうべく、
台湾茶の講座等でお世話になっている泡茶師・三田和直さんが、
7種類の台湾紅茶を持ってきてくださいました。

急須でしっかりと淹れたお茶を、大量の氷で急冷し、
それをすぐに別の容器に移して薄まらないようにする。

よい茶葉で淹れた紅茶ほど、
冷やすと“クリームダウン”するとのこと。
苦味のタンニンと旨味のカテキンが、冷えることで結晶化し白く濁るという意。
安価な茶葉だと、その状態になりにくいらしい。

水出しはマイルドな味になるけれど、
香りや独特の苦みが抽出されない。

・・・と、三田さんからのプチ講義を受ける。

ちなみに、この上の画像の左に写っているヤカン、存在感あるでしょ。
田中千絵さんの作品です。
銅の一枚板を打って打って打ちまくってこんなカタチに。
表面は漆を焼き付けています。
金色の部分は、真鍮です。
使い始めて4年以上。なかなかよいアジがでてきました。
ついでに、画像の急須、
手前から、萩原千春さん、加藤財さん、横溝多恵子さんの作品です。
お盆は高田晴之さん、
ヤカンの下にチラっと見えているのが、鯉江あかねさんの鍋つかみです。

黄色いシャツのメガネの男性が三田さんです。
昨日の夕方のひとこま。

左から、
1.蜜香紅茶(当店で出しているホットの紅茶と同じもの)、
2.東方美人、
3.紅玉(最近栽培されるようになった品種の茶葉)、
4.紅烏龍(蜜香紅茶を玉状にしたもの)、
5.蜜香紅茶(1番と違う茶師による茶葉)、
6.文山包種×紅玉(それぞれ違う茶師によって作られた茶葉)、
7.ジャスミン茶

独断で、私の一番おいしいと思った6番の茶葉に決定しました。
これは、渋味と甘味と香味が三位一体となり、
複雑で奥行きのある味わいだと思ったからです。

一煎めを淹れたあとの急須の中。
あふれるほどの茶葉で、贅沢に濃く抽出しています。
一煎めを最後の一滴までいれきると、
次の二煎めが美味しくいただけます。

当店オープンからメニューにあるホットの紅茶。
“蜜香紅茶”は、今、空前のヒット。
まがい物も多く出回っているそうです。

お茶を栽培するにあたり、
ウンカという虫の害を防ぐため、
農薬が使われていることが多いということです。

無農薬栽培することで、
その害虫ともいえるウンカに茶葉の成長を妨げられる。
でも、その中で成長しようと茶葉自身が何かの成分を分泌する。
その成分が、自然な蜜のような香りをもたらすのです。
何のフレーバーも加えていないのに、甘い香りがする。
成長を妨げられるので、おのずと生産量が限られ希少になります。
高価な茶葉ですが、この美味しさはやみつきになりますね。

カフェオープン直前の今年正月明け、
三田さんのところへ駈け込んで、
紅茶の相談をした時も、
たくさんの種類の茶葉を試飲させてもらいました。
この“蜜香紅茶”、即決でした。

当店では、ホットは、急須でサーブしています。
こちらもぜひお試しください。

来月7月13日(金)、
三田さんによる“聞き茶の会”を予定しています。
2月の会も好評でした。
今回は“高山茶を楽しむ”がテーマ。
詳細は後日お知らせします。

あ、ついでに。
KUSAのブラジル中深煎りの豆での、ネルドリップコーヒー、
同じくストロングローストの豆での、エスプレッソ、カプチーノ。
KUSAの博さん曰く、
「コーヒーの美味しさは、豆5割・焙煎3割・淹れ方2割で決まる。」
こちらもぜひ。

・・・というわけで、
カフェのドリンクメニューについて書いたら、こんなに長くなってしまった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

kakapo・池田順子 2人展、5日め。
7日までです。
ご高覧ください。

ではでは。

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