O邸訪問 in 木更津

こんばんは。
今日も暑かったですねぇ。
7月に入ってずっと雨が続いて、その後ずっと猛暑の晴れ。(汗)
暑いと思うだけでも気力を消耗し、
実際外に出ると暑さで体力を消耗する。
あー、夏が早く終わってほしい・・・。
ボウちゃんも、いつもの枝は炎天下なので、
日蔭の門扉の上にいた。
門を開けた時飛んで行ったが、すぐに戻ってきてピッととまった。
完璧に懐いている♪
ちゃんと水分摂ってるのかな・・・。

今日は木更津のO邸にお邪魔してきました。
まずは、ランチに“蕎麦 みず野”さんに5人現地集合。
十割蕎麦と天ぷらをいただく。

O邸は、新築マンションを数寄屋の粋を凝らし改装されました。
ギャラテンの改装でもお世話になった“海岸屋ふー”さんによって。
このマンションに住んでおられる人たちには想像もつかないでしょう。
すっきりとした清々しい空間は潔い直線と心地よいプロポーションで構成されている。
シンプルな意匠のそこここ、そして壁や天井の内側の見えない部分に職人の技が生きています。
この場から覚えるいろいろな体感は写真では伝わりきれません。
また、海岸屋ふーさんとOさんの双方の
建築に対する思考、嗜好、志向がしっかりと共鳴した空間だということがわかります。
今日は海岸屋・田中さんのレクチャーを耳にしながら鑑賞させていただきました。



左官下地は石膏ボードではなく木摺り。
これらは漆喰を塗ってしまえば見えなくなる。
でも、そこにこだわり丁寧に作られる。


何度も何度も塗り重ねられた漆喰の厚さは2センチ以上。
最後の仕上げの肌の美しさとピシっと入った糸面。

和室の壁も天井も床の間の壁も全て和紙。
この薄く漉かれた和紙をはり廻らし、それを何重にも貼り重ねる。
そっと触るとかすかな弾力が優しい。


押入れの建具の引き手。
田中千絵さん作の真鍮を鍛いて漆を焼き付けたもの。
美が宿っている。

この和室の中に立っていると、安らかな気持ちになる。
まるで胎内にいるかのようなぬるま湯に浸かっているかのような感覚。

表情のある和紙を太鼓張りした襖。

ペーパーナイフと名付けられたソファとオットマン。
北欧の家具もしっくりくる。
床に敷かれたオールドキリムはギャラテンでお求めいただきました♪

尾形乾山の写しのお皿でケーキをいただいたが、
食い気に走り写真を撮り忘れた。(苦笑)
Oさん、お仕事が休みの日には、美術館や博物館をハシゴして展覧会を楽しまれています。
美意識が高いのは言うまでもありませんが、
この気持ちの良い空間に、どのようにしつらいをしようか考えるのが楽しいとおっしゃいます。
日々の暮らしを包み込む住空間で、心身が健やかに満たされていくことが、
どれだけ大切で貴いことか再確認した一日でした。
ちなみに、O邸の施工の様子は田中さんのブログの昨年9月頃からの投稿を覗いてみてくださいね。
ちなみに、ギャラテンの大網の店ができるまでの過程もご興味があればご覧ください。
おやすみなさい。
 

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