おはようございます。
雨風が強いです。
そして気持ち悪いほど暖かです。(汗)
『手のしごと』展、11日め。
福岡の廣西雅子さんの帽子、
東京のARKRAFT・新木秀和さんの腕時計、
東京のTiny knots・神戸智恵子さんのギャッベ・キリム・部族絨毯。
魅力あふれる作品群が勢揃いしています。
ぜひ観にいらしてくださいね。
今日はTiny knotsのギャッベの大きなサイズのものをご紹介しようと思います。
その前に、“ギャッベ”の存在がどんどん知られてきてはいますが、
まだまだご存知ない方もたくさんおられます。
パッと見た感じ、ギャッベとペルシャ絨毯と部族絨毯の明らかな違いがわかりづらいので、
神戸さんの見地から、それらを説明していただきました。
とても理解が深まる内容ですので、みなさんにもご紹介いたしますね。
今日午後、神戸さん在廊予定です。
神戸さんにイランの民族の話をきくのは楽しいです。
ぜひ会いにいらしてくださいね。
*ギャッベ絨毯:シーラーズ地方またはカシュガイ族が織る目の粗い絨毯
生活必需品 家の部材(テント生活の床材)
(手織り ウール手紡ぎ、草木染めが基本)
・ものを作ることの源流
身近にあるもの 織れる時に織りたければ織る(自然の欲求)→気や勢いがある。
自分たちを守る道具(身体的、精神的)
伝承(親からの見よう見真似)
ローテク・ロースペック
作者や時期によって出来栄えに差がある。ムラがある(色、モチーフなど)
・見たいものしか見えない
他人には突拍子もない構図や形でも本人にはそのように見えている。
不安定 型破り 自由 荒削り 自分の目 想像 希望
→見る人はバランスを取りたくなり、頭の中でバランスを取ったり、
不自然な隙間を埋めたくなってその作品に入り込んでいくのでは。
*ペルシャ絨毯:工房でデザイナーの図案を職人が織る
工芸品または美術品
(手織り 材質、染めは様々)
・秩序がある
制作の体制ができている。安定した技術と作業環境。(仕事的)
トレーニング。(師弟、または教育)
→安定感 落ち着いている ハイテク・ハイスペック いつでも同じ仕上がり
→完全にパターン化されている 余分なものが入る隙間がない
・伝統的、誰でもわかるパターンや図柄
安定感 形式張った 統制力のある 優雅 人の目
作品の意図をそのまま受け取る
→威圧感を受けるときもある(貴族や王族の権威を表すなど 贈り物)
→伝統的行事や来客に使う(ハレ)
*部族絨毯:図案や下絵はない。自分や家族が使うために織る
民芸品 昔の着物や編み物のような感覚
(手織り ウールやコットン 染め→昔は草木染め今はさまざま)
・ギャッベとペルシャ絨毯の中間
→基本は身近にあるもので織りたい時に織る。(自分の目)
でも、家族や友達にはちょっぴり褒めてもらいたい(人の目)
→安定した生活と家、また技術の継承。家族を守るためのもの(物質的・精神的)
個人的にはギャッベでも目の細かいタイプは
昔からの有名産地と並ぶ一つのブランドになるかもしれないと思っていて、
今はその成長段階のような気がします。
ただ、そうなったかどうかは少なくとも50~100年くらい経たないとわからないのですが‥
絨毯業界の最大の顧客は欧米人ですが、これから中国の富豪も台頭してくる可能性がありそう。
そういう人たちの価値観にも評価が左右されそうです。
以下のギャッベは、大きくて重いため、
搬入の時に、敷きこみながら撮ったものです。
他にも追加入荷されたものがあるのですが、
今日は一部をご紹介いたします。
とりあえずサイズと価格をお伝えいたしますが、
実物をご覧いただけるとこれらの魅力がより伝わるかと思います。
手触り、発色、織柄、風合いなどをじっくり感じていただけます。
202×153センチ
193320円
199×150センチ
186840円
185×116センチ
135000円
138×96センチ
82080円
175×120センチ
131760円
199×150センチ
186840円
151×110センチ
135000円
155×99センチ
96120円
136×105センチ
89640円
138×96センチ
82080円
152×103センチ
126360円
和室には、画像の一番上の部族絨毯を敷いています。
和にも洋にも合いますね。
先日、神戸さんと雑談をしている時に出た話題ですが、
量販店などで売っているパイルカーペットなどは、
地布に接着剤でパイルを付けているため空気が遮断され、
ずっと敷き続けていると床にカビが生えたりすることがあります。
これらのギャッベは経糸に一つ一つ引っ掻けて結んで切るという繰り返し。
使われているのは全て羊毛なので、ギャッベそのものが呼吸している状態です。
温かさだけではなく健康にもよいというわけです。
月替わりカレーランチ。
四街道のイタリアンレストラン“オステリア・ティモーネ”
そのシェフ・黒水洋さんの
『牛スネ肉のラディッキオロッソのグラーシュ風カレー』。
大好評です!
期間限定につき、明日までです。
ぜひご賞味くださいね。
現在、月イチカルチャー『薬膳料理教室の会』の真っ只中です。
田作りのデモンストレーションが終わったばかりで、
今、甘くて香ばしい空気で充満。
もうお腹すいた・・・。
この模様は明日のブログでご報告いたします。
大人も子供も風邪をひいている方が多いです。
体調管理にはお気を付けくださいませ。
ではでは。
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