こんばんは。
昨日は暑かったです・・・。(汗)
6月くらいからの気温の変化に翻弄されてしまいますね。
昨日の月イチ『おばんざいランチ』報告です。
喜屋武小夜子さんと小川洋子さんのユニット”teamBB”によるお料理。
現在80歳以上の人たちが昔当たり前のように作っていた日本の伝統食を
小夜子さんと洋子さんが丁寧に正直に作ったものを食べていただくことで伝承していこうというランチです。
献立のベースは”まごはやさしい”。
ま→豆
ご→ゴマ
は→わかめなど海藻
や→野菜
さ→魚、海老など
し→椎茸などキノコ
い→芋
一本釣りのカツオの漁獲量は今では全体の1%に満たないそうですが、
そのカツオの鰹節でとる出汁は一味も二味も違います。
また、旬の有機野菜や旬の確かな食材、
手作りや昔からの製法にこだわった発酵食品や発酵調味料を使います。
素材が良さを活かしたシンプルな創作おばんざい料理です。
以下、洋子さんのコメントです。
まだ暑い日が続くとは言え、季節は確実に秋。
虫の音、赤とんぼ、風の質感ももう夏ではないことを教えてくれます。
夏の食材は名残を迎え、秋の食材が出番を迎えています。
今月は夏の疲れをとり、これから迎える季節に向けて少しずつ体を養って温めていく献立でした。
昔の人が当たり前に食べていたもの、旬の路地物の野菜や果物は、
その季節の私たちの体を養ってくれます。
栄養価も高く、美味しく、おまけに経済的。
その時の自然の力をそのままいただく、元気と幸せの循環のように感じます。
今月の献立
『梨の白和え』
梨には疲労回復に加え、体に不要なものを輩出してくれる効果もあります。
おまけにとても瑞々しく、水分補給を美味しくできます。
梨が十分に甘いので、豆腐には甘みをつけずに、胡麻、醤油、少しの出汁で和えました。
『あずきかぼちゃ』
あずきかぼちゃは養生食の代表選手。
知る人ぞ知る4番打者であります。
養生食としてのあずきかぼちゃは、
塩のみで本来の小豆とカボチャの甘みを味わうのですが、
今回は食べやすいようにほんのり醤油とみりんで煮ました。
小豆は小さいながらもワンダーな力があり、
血液の浄化、疲労回復、むくみ改善、便秘改善、免疫力アップなど、よいことがたくさん。
糖尿病の方が、このあずきかぼちゃで血糖値を下げる効果があることでも知られています。
脳や神経にも働き、精神の状態も落ち着くと言われています。
『小松菜の酒粕香味ソース』
夏の間なかった小松菜が出てきました。
寒い時季が旬ですが、少し早い走りとして。
小松菜は野菜の中ではトップクラスのカルシウムと鉄分の持ち主。
お浸しも美味しいですが、
私はさっとニンニクと酒粕で小松菜を炒めるのが好きです。
とてもクリーミーでコクが出て美味。
今回は、酒粕に生姜やニンニクやネギを入れてソースにしました。
酒粕は栄養の宝庫で、これまたミラクルな食材。
豊富な食物性乳酸菌により腸内環境を整え、体の中から美しく!
『夏の終わりの串揚げ』
夏の間にさんざん食べた夏野菜とお別れもそろそろ。
名残の串揚げです。
オクラ、ズッキーニ、トマトを豚肉で巻き、プラスこんにゃく。
こんにゃくファンの方々から美味しい~!と星をいただきました。
今が旬のカボスと抹茶塩で。
『パプリカと人参のサラダ』
まだまだ生野菜を美味しく感じる気候です。
パプリカは、彩りとしても綺麗な食材ですが、栄養面でもすばらしく、
疲労回復、免疫力アップ、血行促進、老化予防や美肌効果も。
人参は、言わずもがな栄養満点食材。
生で食べる時は、酸味と合わせると他の栄養素の吸収も高めます。
今回は揚げ物と合わせているので、
油の吸収を抑えてくれる植物性乳酸菌の豆乳ヨーグルトがベースのドレッシングで。
また、亜麻仁粉もトッピング。
亜麻仁はオメガ3が豊富で、血管を綺麗にし、血流をよくし、
脳細胞を元気にし、脂質の代謝にも効果があります。
その上、食物繊維が豊富で腸内環境を整えて便秘の改善も。
他にも、女性ホルモンを整えるなど、いろいろありすぎるくらい利点が。
酸化しやすいので、すりたてを使うのがポイントです。
亜麻仁油をドレッシングに使うと美味しいのですが、割と好き嫌いがあるようなので、
ナッティーでコクの出る粉を使用。
私はよくスムージーに入れたり、サラダ、パスタ、蕎麦などにかけたりします。
『ごぼうの炊き込み玄米ごはん』
新ごぼうが出てきました。
ごぼうの香りは体の芯から温まるようなホッとする安心感があるように思います。
体を温め、豊富な食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
老廃物を吸着して排出する作用があり、免疫力を高め、
これからの季節には欠かせない野菜です。
今回は、少しの生姜と少しの出汁と酒と醤油で炊き込みました。
『冬瓜の粕汁』
夏に採れるのに冬瓜。
南の地方の野菜で体を冷やす作用があるので、やはり暑い時季に食べたい食材です。
香港に住んでいた頃、市場で冬瓜の輪切りを買って、よくスープにして食べました。
中国人はスープをよく飲みます。
長い時間をかけてコトコト煮たスープ。
内臓や体を温めなきゃダメよ~とよく言われました。
ある時、友人が作ってくれた冬瓜のスープがとても美味しくて冬瓜好きになりました。
冬瓜は意外にも栄養価が高く、むくみの予防と改善、便秘解消、中世脂肪の分解による肥満予防、などなどバカにできません。
今回は、酒粕と白味噌と手前味噌を合わせて、ちょっと甘めに仕上げました。
『大根と人参の糠漬け』
ぬか漬けは植物性乳酸菌の王様。
究極の伝統食のひとつです。
昔の人たちはすごいな~と心から尊敬します。
糠と塩と水を混ぜたものが発酵し、
そこに野菜を入れて栄養価を何倍にもしてしまう。
それをポリポリカリカリ食べて健康を維持していたなんて・・・。
日本のソウルフードの上位にくるすばらしい食べ方だと思います。
酵素もたっぷり、乳酸菌もたっぷり、おまけに野菜の持つ栄養価を何倍にもしてしまう。
恐るべしミラクル食材。
糠は元々白米の糖質を代謝する働きがあるので、糠漬けを食べることにより糖質の吸収を抑えます。
ぬか床は、少し前の日本の家庭には台所にありました。
蘇ってほしい日本の古き良き風習のひとつです。
今回は大根と人参の糠漬けにスダチの皮をすりました。
柑橘の皮の爽やかな香りは糠漬けと相性ピッタリです。
スダチの皮は、ビタミンCの宝庫。
無農薬のスダチをたくさん頂戴したので、丸ごといただいています。
このランチではたくさんの器を使います。
毎回、夕方のまかないでは、小夜子さん・洋子さん・スタッフ・私が、
それぞれ器を選んで盛り付けて楽しんでいます。
ちなみに、このまかないで使った器の作家名をご紹介しますね。
(順不同、敬称略)
小泊良、鎌田克慈、井内素、内田鋼一、大川和宏、岡野里香、萩原千春、富井高志、
サブロウ、熊本充子、久世礼、キダサトコ、城進、松岡ようじ、久世智也、
今井一美、中田篤、山田義力、落合芝地、松浦香織、高木浩二、竹村良訓、
高田晴之、花岡隆、竹内陽子、横山拓也、・・・不明なもの
来月のランチは、10月21日(土)を予定しています。
提供数が限定されていますので、ご希望の方はなるべく早めにご予約を!
来月も楽しみです♪
そして・・・。
昨日、掘りたての落花生をたくさんいただきました。
落花生産地の千葉でも希少な”おおまさり”。
写真ではわかりませんが、コレ、普通の落花生の4倍ほどの大きさです。
私は千葉に引っ越してきて初めて茹でた落花生を食べました。
煎ったものしか食べたことがなかったので、最初はムニュっとした食感が苦手でした。
新鮮なモノしか食べられない茹で落花生は、今ではむしろ煎ったものより好きで、
落花生本来の良さをしっかり味わえるクセになる美味しさです。
そして、今日。
私が以前から作品のファンである作者・中田篤さんに初めてお会いしました。
沖縄の”よかりよ”さんに行く度に持ち帰る中田さんの器。
何とも言えない造形、色遣い、テクスチャ、・・・私の好みのド真ん中♡
昨日から青山の”ギャルリーワッツ”さんで中田さんの個展が始まり、
今日、大網のテンまでわざわざ来てくださいました。
店内を観てもらったり、昼ごはんを食べに行き、いろいろ話ができました。
ふふふ・・・♪
来年5月のカップ展、再来年春に中田展の約束を取り付けましたvv
お楽しみに!
おやすみなさい。
コメント