『生きとし生けるもの 5』展 明日まで! & 昨日の『おばんざいランチ』

 

 

こんにちは。

 

 

朝は曇っていましたが、

だんだん日が差してきました。

明日は寒波が襲うという予報、恐ろしい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

生きとし生けるもの 5』展、残すところあと2日となりました。

 

実在・架空の生きとし生けるものをテーマに、いろいろなジャンルの作品が勢ぞろい。

一年の最初をゲンキいっぱいに賑やかに展開します。

 

金井俊子(千葉)

 こんなぬいぐるみ、見たことがない!

 ユニークでダイナミックな動物たち見参。

 

田村拓也(滋賀)

 升目をカラフルなマーカーで塗りつぶされた絵。

 一度観たら忘れられなくなる魅力あふれるヒトヒトヒト。

 

本濃研太(神奈川)

 段ボールを巧みに貼り合わせた彫刻。

 デフォルメされた動物たちがなんとも愛らしい。

 

森田郷士(滋賀)

 鉛筆とボールペンで描かれる緻密な線と点が織りなす絵。

 独創性に満ちたヒトの造形美。

 

横道佑器(大阪)

 かぎ針で一目一目編まれた動物たちは手を入れてパペットに。

 フォルムや色遣いのディテールが斬新かつ秀逸。

 

ラファエルナバス(愛知)

 2018年の干支・犬の陶オブジェ。

 ラファワールド全開!

 

Tiny knots(東京)

 イランのカシュガイ族がひとつひとつ織ったギャッベ。

 動物やヒトや樹木など生き生きとした織柄に癒されます。

 

 

 

今日は、田村拓也さんと森田郷士さんが所属する”やまなみ工房”について、

以前尋ねた時のブログから抜粋しご紹介します。

 

 

滋賀県甲賀市にある『やまなみ工房』へ。

 

 

 

施設長の山下完和さんに午前10時から午後3時まで

丁寧に施設内を案内していただきました。

広々とした敷地内にいくつかの棟があり、

それぞれの場所で所属する80名ほどの人たちが制作をしています。

許可を得て写真を撮らせていただきました。

 

 

 

ギャラリースペース

 

 

 

井上優さん

74歳というご高齢ながら、10Bの濃い鉛筆で大きな紙面を埋め尽くしていきます。

私、どこかで買ったポストカードが彼の作品でした。

 

 

 

お名前がわかりません。

ペンで下書きもなく、緻密にドローイング。

 

 

 

大原菜穂子さん

なんとも楽しそうにどんどん粘土を丸めて作られていきます。

”なおこ地蔵”と呼ばれるこれらはホンワカとする優しい顔。

余命宣告されたある方が大量に注文し、

ご自分の葬儀に参列した方たちにこの作品を贈られたことがあるそうだ。

 

 

 

鎌江一美さん

想いを寄せる男性を来る日も来る日も作り続ける。

本体の表面に小さい米粒状の粘土を貼り付けていく。

 

 

 

大路裕也さん

ファッション雑誌のモデルを色鉛筆で描いていく。

独特の色彩感覚と造形が魅力。

この方のポストカードも偶然持っていて、ギャラテンのトイレの壁に貼ってあります。

 

 

 

岩瀬俊一さん

ペンの繊細な線で描かれる動物や生き物は温かで優しい。

 

 

 

宮下幸士さん

ひたすら活字を書き(描き)続け紙面を埋め尽くしていく。

 

 

 

田村拓也さん

下書きをせずペンで輪郭を描いていく。

その中を鮮やかなサインペンで升目状に塗っていく。

シンプルな輪郭の中の色遣い、一度観たら引き込まれる。

 

 

 

 

岡元俊裕さん

一人個室の床に横たわり、気が向いたら

割りばしに墨汁を含ませ一気に描き始める。

下の画像の作品は、

自分の前を通り過ぎたトラックの後部側面前面が展開図となって描かれている。

 

 

 

森田郷士さん

鉛筆でラフに描かれた輪郭線の中をペンで点と線で埋め尽くしていく。

一枚の紙の中の人物の構図・余白、

私にとって最も魅力を感じる作品。

 

 

 

 

お名前がわかりません。

目の前の紙に、気が向いた時だけ線を殴り描く。

これだけの線を描くのには相当の時間がかかっていると思われる。

とても惹かれる。

 

 

 

鵜飼結一朗さん

図鑑などの絵を忠実に色鮮やかに描かれているが、

個体の集合体はアニメのようにも見える。

 

 

 

併設のカフェでランチをいただく。

 

 

 

午後、引き続き、他の棟へ。

 

 

 

神山美智子さん

5ミリ角くらいの人で塗り固められた絵。

細かいがひとつひとつ丁寧に描かれている。

 

 

 

 

清水千秋さん

今話題の芸能人などをチェーンステッチで一目一目埋めていく。

色遣いがパキっと鮮やかなこと、モチーフそのもののユニークな線でできている。

胸をわしづかみにされるような衝撃。

「肩懲りませんか?」と尋ねたが全く問題ないそうだ。

 

この刺繍は壇蜜さんがモデル。

 

 

田中乃理子さん

数十年の間、延々と縦に縦に色糸を縫っていく。

気が遠くなるような作業だが、美しい。

 

 

 

竹中克佳さん

ペンの細かい直線が迷いなくどんどん描きこまれていき、

塔のようなものが着々とできあがっていく。

全体的に緻密な線だが、感覚的に粗い線、細かい線がバランスよく配されている。

彼とは一番よく話をしたが、常に手は動き口も動く。

見ている私もかなり楽しませていただきました。

 

 

 

 

熊田史康さん

ダンボールでいろいろなトイレの模型を作る。

サイズ感や配置など実物に忠実に作られていると思われる。

 

 

 

お名前がわかりません。

刺繍や細かいパッチワークによってつくられている。

スタッフの方が丁寧に解説してくださる。

 

 

 

今春に、映画ができるそうです。

早く観てみたいです。

 

 

今展は、明日が最終日です。

どうぞお見逃しなく!

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の『おばんざいランチ』報告です。

 

喜屋武小夜子さんと小川洋子さんのユニット”teamBB”によるお料理。

 

現在80歳以上の人たちが昔当たり前のように作っていた日本の伝統食を

小夜子さんと洋子さんが丁寧に正直に作ったものを食べていただくことで伝承していこうというランチです。

 

献立のベースは”まごはやさしい”。

ま→豆

ご→ゴマ

は→わかめなど海藻

や→野菜

さ→魚、海老など

し→椎茸などキノコ

い→芋

 

一本釣りのカツオの漁獲量は今では全体の1%に満たないそうですが、

そのカツオの鰹節でとる出汁は一味も二味も違います。

また、旬の有機野菜や旬の確かな食材、

手作りや昔からの製法にこだわった発酵食品や発酵調味料を使います。

素材が良さを活かしたシンプルな創作おばんざい料理です。

 

 

 

 

 

 

以下、洋子さんのコメントです。

 

 

新しい年が始まりました。

今年もひと月ひと月楽しく丁寧に旬のおばんざいランチを作ってまいります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

毎年この時期はデトックス料理をお出ししています。

年末年始の美味しかったご馳走に胃腸も体も疲れ気味。

ひとまずリセットして内臓を少し休めるためにも、

負担のかからない滋味深い料理をよく噛んで召し上がってください。

 

 

今回のランチの献立

 

 

『もやしとワカメの塩糀ナムル』

もやしはさっと茹でて火を通し、塩麹、ごま油、ほんのちょっとのニンニクでシンプルに味付けし、ワカメと合わせました。

ワカメはミネラル、食物繊維が豊富。

新陳代謝をよくしむくみを取り、浄血作用もあります。

大豆もやしも利尿作用がありむくみが改善されます。

炒める時は弱火でじっくり火を通すと、水が出ることなくシャキシャキの美味しいもやし炒めになります。

 

『おかずなます』

おかずとしても食べられるなます。

もどした干し椎茸と油揚げを出汁と醤油とみりんで煮て軽くじんわり味をつけます。

人参とパプリカは千切りにして自然塩をふってしんなりと。

白ゴマをすり、みりん、白バルサミコ酢、醤油で味をうっすらつけてから、

煮た椎茸と油揚げを合わせました。

黄色いパプリカと人参のオレンジでビタミンカラーで鮮やかです。

胡麻は体と肌を潤します。

力のない時にはエネルギー補給、血を補います。

干し椎茸はデトックス食材の代表選手。

鍋の出汁を干し椎茸でとるとデトックス力がアップ。

パプリカはビタミンCが豊富で血管をきれいに。

人参のβカロチンは胃腸の粘膜を健康に保つ働きがあり、

内臓を温め、潤し、血を補います。

人参にはビタミンC破壊酵素があるのでえ、生で食べる時は酢やレモンと合わせることをお勧めします。

 

 

 

『根菜のイタリア風お煮しめ』

オリーブオイルにニンニクと鷹の目の香りがうつったら、蓮根、ゴボウ、人参、椎茸を入れて

オイルで全ての野菜にコーティングするように混ぜます。

塩麹を入れて蓋をして野菜の水分だけで弱火でコトコト煮ます。

しばらくしたら出汁(今回は昆布と干し椎茸)、酒、みりん、醤油、バルサミコを入れて煮て、

仕上げに秋に乾燥させたオレガノを散らしてできあがり。

以前、ホールフード料理研究家のタカコナカムラさんの料理教室でラタトゥイユを作りました。

その時に野菜の全てをオイルコーティングするように混ぜると野菜の栄養の損失を防ぐことができることを学び、

今回もあの時のタカコさんの言葉を思い出しながら作りました。

余談ですが・・・

なんと、おばんざいの翌日に偶然にタカコさんとバッタリ会いました。

とても有名な方なので偶然にも会えるなんてびっくりびっくり、あ~びっくりラッキー!

 

 

 

『こんにゃくと長芋のステーキ』

こんにゃくは塩で揉んでさっと茹でます。

食べやすい大きさに切ってから(スプーンを使うと簡単)、

酒粕、塩麹、醤油、甘酒コチュジャンに一晩つけました。

焼く時に米粉を軽くつけて焼きます。

漬け汁をさっと絡めてできあがり。

甘酒コチュジャンは甘酒と韓国唐辛子とほんの少しの自然塩を混ぜたもので簡単に作れます。

いずれも腸を元気に綺麗にしてくれます。

こんにゃくは低カロリーで食物繊維が豊富。

子どもの頃からお腹を掃除してくれる偉大な食べ物だと誰かから聞いてそう思ってきました。

今は世界が注目している食材だそう。

長芋は塩麹を軽く塗ってから皮ごと焼きました。

長芋も食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

 

『タァサイのニンニク炒め』

タァサイはこの時期の大きくパーッと開いたまるで緑色の野菜のお花。

中国野菜だけど味に癖がなく、とても食べやすく栄養価も高い。

ビタミン、ミネラルも豊富でカルシウムはほうれん草の2倍。

食物繊維も多く腸を綺麗に。

風邪予防、疲労回復、栄養満点です。

さっとニンニクで炒めました。

ニンニクは言わずもがな滋養強壮、病気予防、活力をつけてくれます。

 

 

↓タァサイをかぶる(?)ヨーコさん

 

 

『玄米小豆粥』

小豆は血のめぐりを良くし、体の余分な水分を排出する作用があるので、むくみを改善します。

血圧を下げる成分が皮にあるので、煮汁を丸ごと捨てずに食べるのをお勧めします。

玄米は栄養価が高いだけでなく体を大掃除してくれます。

ずば抜けた解毒力で有害物質なども吸着して排出してくれます。

玄米をお粥にするととても食べやすく、玄米があまり好きではない方でも抵抗なくほっこりじんわり食べられます。

今回は乾物のホタテの貝柱を水にもどして一緒に炊きました。

肝機能を向上してくれる優れものです。

そして何よりよい香り。

お粥を食べるとなぜかほっとします。

 

 

 

『鶏の滋養スープ』

人参、ネギ、生姜、きくらげ、鶏肉を、昆布と干し椎茸の出汁でコトコト、コトコト。

今回は春雨も加えました。

私が長年住んでいた香港では日常からコトコト煮たスープをよく飲みます。

街角にも体調を整えるためのスープスタンドがあり、風邪気味ならコレ、疲れているならコレ、排毒したいならコレ、

と数種類の薬膳、漢方スープが売られています。

私が大好きで通っていた漢方スープ屋さんでは、

いつもチキンスープをたのみました。

このチキンスープを飲むと体が芯から温まり、ホッとし、仕事の疲れも取れ、とても元気になりました。

鶏は疲れた体を補い、活力を与えてゲンキになる食材です。

香港の友人は産後1か月はお母さんの作ったチキンスープを毎日飲んでいました。

 

 

 

『紫大根の甘酢漬け』

巷には色鮮やかな大根がたくさんあります。

冬は大根を生でも火を通してもたくさん食べたいです。

胃を健康にし、食物繊維、食物酵素が豊富。

今回は昆布と綺麗な紫の大根を使って簡単に甘酢づけを作りました。

紫大根に塩麹をまぶし、去年の夏に作ったラッキョウの甘酢漬けの漬け汁を再利用。

ほんのりラッキョウの香りもあり、お粥とも合います。

 

『梅かつお』

お粥の味に変化をつけたい時のために、ほんのちょっとの梅かつお。

3年モノの自家製梅干しをたたいて昆布と干し椎茸の出汁でのばし、

削りたての一本釣りの鰹節をまぶしました。

梅干しは体を綺麗にしてくれる日本のスーパースローフード。

鰹節は香りだけで体がホッとします。

血流をよくし、疲労回復にも。

 

 

 

美味しく滋養たっぷりのごはん。

外が暗くなってきた頃、まかないをいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は今展でお世話になっている横道佑器さんが在廊。

彼の作品・編みぐるみパペットで大盛り上がり。

 

 

 

 

 

 

 

そして、本濃研太さんのバッジを3つ、シャレオツにつけて来られたTさん。

前に二つ、後ろ肩に一つ。

キュート~♡

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に今年も1か月が過ぎようとしています。(汗)

今年こそは地に足をつけて落ち着いて(!)行動していきたいと思っていますが、

はてさてどうなることやら・・・。(苦笑)

 

 

 

今日もみなさまのご来店をお待ちしております。

 

 

楽しい日曜の午後をお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

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