『生きとし生けるもの 5』展 あと3日! & 本日 横道佑器さん在廊! & 昨日の『薬膳料理教室の会』 & 本 日『おばんざいランチ』

 

 

こんにちは。

 

 

今日は冷たい雨が降っています。

 

 

 

 

 

 

生きとし生けるもの 5』展、残すところあと3日となりました。

 

実在・架空の生きとし生けるものをテーマに、いろいろなジャンルの作品が勢ぞろい。

一年の最初をゲンキいっぱいに賑やかに展開します。

 

金井俊子(千葉)

 こんなぬいぐるみ、見たことがない!

 ユニークでダイナミックな動物たち見参。

 

田村拓也(滋賀)

 升目をカラフルなマーカーで塗りつぶされた絵。

 一度観たら忘れられなくなる魅力あふれるヒトヒトヒト。

 

本濃研太(神奈川)

 段ボールを巧みに貼り合わせた彫刻。

 デフォルメされた動物たちがなんとも愛らしい。

 

森田郷士(滋賀)

 鉛筆とボールペンで描かれる緻密な線と点が織りなす絵。

 独創性に満ちたヒトの造形美。

 

横道佑器(大阪)

 かぎ針で一目一目編まれた動物たちは手を入れてパペットに。

 フォルムや色遣いのディテールが斬新かつ秀逸。

 

ラファエルナバス(愛知)

 2018年の干支・犬の陶オブジェ。

 ラファワールド全開!

 

Tiny knots(東京)

 イランのカシュガイ族がひとつひとつ織ったギャッベ。

 動物やヒトや樹木など生き生きとした織柄に癒されます。

 

 

 

昨日から横道佑器さんが大阪から駆け付けてくださっています。

本日も、在廊予定です。

実は昨夜、ホテルで作りかけのワンコを仕上げてくれました♡

 

 

会いにいらしてくださいね。

 

 

 

 

昨日に引き続き、今展の作家さんの紹介を。

 

 

まずはラファエルナバスさん。

ラファさんとは長いお付き合いです。

過去にも何度も企画展でお世話になっています。

以前にご紹介したコラムを・・・。(2011年)

ちなみに、現在は、同じ常滑ですが、新しいお宅兼アトリエに引っ越されています。

 

愛知県常滑市のラファエルナバスさんのお宅兼アトリエには二年ぶりの訪問。
入口の壁の上には「有限会社 武山人形園」という古い看板がかかっています。
第二次世界大戦後、連合国軍占領下時代、“made in occupied Japan”として輸出用に作られていた陶人形の元工房でした。
広い敷地の中に3箇所の工房があり、青々とした庭には、あちらこちらにラファさんの陶の作品がかくれんぼしているかのようにいます。
奇抜でカラフルな元気いっぱいの作品たちが自然の中に何の違和感もなくとけこんでいます。
リビングは、天井の高い土壁の日本家屋。
壁にはポスターやらはがきやら絵やらが隙間なく貼られていて、ところどころに素朴な古い仮面や変な顔のオブジェが掛かっている。
見上げると、天窓のガラスに色とりどりのドット柄が描かれ、シャンデリアがあり、千羽鶴があり、雑多ながらいやに落ち着く。

 

 

 

ラファさんには、チャキチャキの奥さま、3人の娘さん、1人の息子さん、1匹のワンコというご家族がいらっしゃいます。
私がお邪魔していたとき、中学生の娘さんが帰宅し、ラファさんに「ただいま」と互いのほっぺにチュッチュッと挨拶。
ちょっと面食らった私は、おもわず心の中で「欧米かっ!」(タカアンドトシ風に)と、つぶやいてしまいました。
そう。まぎれもなく正真正銘の欧米人なのです。

日本での暮らしが19年めになるラファさんはスペイン・ハエン県生まれ。
日本のアニメが子供のころから大好きだったのだそう。「マジンガーゼット」が特にお気に入り。
スペインの美大1年生の頃、アニメのメッカ・日本を旅行し、この国の魅力にとりつかれました。
美大の博士課程を卒業後、来日し、瀬戸の窯業学校で学び、また愛知県立芸大でも学ばれました。
陶芸のみならず、版画、ガラス絵、鉄や布や木など、創作の幅はバラエティに富んでいます。
そしてどれもが、独特のラファワールド炸裂です。

 

 

ラファさんの作品は超ラテン系ですが、ご本人はとても謙虚でこどものような純粋な眼と無邪気な笑顔。

ピーターパンのような人。
一日のうちほとんどアトリエで、なにかしら手を動かしてモノを作っておられるとのこと。
もちろん展覧会のための制作に追われていることもあるようですが、とにかくものづくりが楽しいのだとか。
この春から名古屋芸大で版画の講師を務めておられますが、きっとおもしろい授業なのでしょうね。生徒になりたいです。

時間とお金ができたら、すぐに旅に出られるラファさん。
母国スペインがあるヨーロッパは、たくさんの国が隣接し、国内旅行感覚であちらこちらに行かれるのでうらやましい。
その中でもオランダが興味深いそう。子供の育て方とか、窓にカーテンもなく家の中が外から明け透けで自由なところが面白いと。

 

 

7~8年ほど前、ラファ家のルナちゃん♀とウチのフル♂のジュニアを♪という話になったのですが、実現ならず。

先月、電話でお互いのワンコの近況報告をしました。

 

↓7年前

 

↓昨年

 

 

 

次に、神戸智恵子さんのTiny knotsについて過去に書いたコラムを。(2014年)

 

 

「ギャッベって何?」「キリムは聞いたことがあるけれど、ギャッベはキリムとは違うの?」と言う声が多く聞かれました。
驚いたのが、それらの知識云々ではなく、実際に見たり触れたりして突然その魅力にとりつかれる方が多く、「運命の出会いだ!」とおっしゃる方も。
昨年の会期中から反響が高かったのですが、買い求めてお宅で使っておられる方の喜びの報告をたくさん受けました。
Tiny Knots のギャッベは、イラン人の安藤ラミンさんが直接現地のテントを訪ねて買い付けてきたもので、とてもリーズナブルに提供してくださっていることもうれしい。
リクエストがあまりに多かったので、また今年、神戸さんのセレクトで、昨年に勝るバリエーションを観ていただけることになりました。
イラン・カシュガイ族という遊牧民族は、血縁関係のある数家族と多くの羊やヤギなどと、低地から標高2000メートルほどの高地に移住します。
ギャッベは、テント生活には欠かせないもので、むき出しの地面に直接敷き、部屋の床としたり、屋根、壁や間仕切り、また袋状にして家具になったりする。
羊毛は保温・断熱に最適、吸・排湿性、弾力性、撥水性などの利点を備え、自然環境の厳しい地域に耐え得る資質をもつ。
酷暑と酷寒、一日の気温差が40℃を超すこともあるような地をカシュガイと共に移住する羊の毛は、特に油分が多く、毛足が長く、毛質がしっかりしているのだとか。

 

カシュガイの女性は幼い頃から母親が毎日コツコツとギャッベを織る姿を見て育ち、徐々に自分でも織り始める。また、嫁ぐときには自分で織ったギャッベを持っていく。
ギャッベを織ることを母から娘に伝承されていくのは、織の技術だけではありません。
そこに織り込まれる文様やカタチには共通の意味があります。
たとえば、木、星、人、羊、ヘビ、フック、水差し、鳥、花、オオカミの口、・・・など、自然界に存在する様々なものがモチーフとなり織り込まれ、 それらは、健康、豊穣、多産、魔除け、成功、・・・などの祈りや願いを象徴するものなのです。
そして、これらのモチーフの織柄は、部族、もっと言えば家族ごとに異なる独自のものがあります。
知識やイメージや絵心や技量によって、非常にユニークな絵面やレイアウトのギャッベができあがるのです。

 

 

驚くべきはギャッベの制作過程です。張った経糸に、毛糸をひっかけて結んで切る、ひっかけて結んで切る、・・・、この気の遠くなるような行程を繰り返します。
“Tiny Knots”の“knot”とは、“結び”の意。ひとつひとつの結びめを連続させ、点が線となり面となり、堅牢な織物となる。
ペルシャ絨毯のような緻密で整然とした芸術的な美しさがもてはやされた時期もありましたが、 近年、ギャッベの素朴で人間的な温かみや野趣があふれ、しかも独創的で現代アートとでもいうべき手仕事に関心が高まってきています。
また、ギャッベの鮮やかな色彩の糸は、羊毛を紡いで天然の草木で大きな鍋でグツグツと煮出して染めた色。
一時、簡単で速く染まり低コストの化学染料を使った時期があったそうですが、天然の染めが見直されています。
染めあがる色が天然染めの方が落ち着いていて飽きがこないばかりか、風合いが違い色落ちしにくく虫除けなどの機能も果たす。

 

 

 

また2015年にご紹介した神戸さん談。

 

 

ペルシャ絨毯を見ていると、だんだんその視線は絨毯に近づいていきます。
その緻密な模様のせいでしょうか、一点に引き寄せられる感じです。
視点がどんどん狭くなるような、そんな心持ちがします。
でも、ギャッベの場合は逆のような気がします。どんどん視線が遠ざかるのです。
そして時には俯瞰しているというか、自分のことでさえも遠くから見つめている感じになるのです。
それはたぶんギャッベに織り込まれたヤギや子供、草や木を自分に投影しているような感じになるからではないでしょうか。
広いところから自分を見つめているような感じになるのです。
世の中が何事も分析され、どんどん細分化されているように思います。
どんどんと突き詰めていってしまい、視点が狭くなり、些細なことにこだわり、最後は逃げのきかないところまでいってしまう。
でも、自分を遠くから見てみるとか、広いところに身を置いた自分をイメージするとか、
そんなことをすると自分が持っているこだわりや悩みが小さなものなんだな、と思うかもしれませんね。
また、ギャッベは糸を作るところから織り上げるまで、自分を含めた一族で行うことがほとんどです。
誰かの許可を得たり決まり事に縛られたりせず、自分で織りたいように織る。それがギャッベの基本。
この自由な解放された心持ちがあるから、ギャッベは見る人の気持ちをおおらかにするのではないかと思います。
ギャッベの第一の役割は部屋を心地よく過ごすためのものですが、
こんな見方をすれば別の役割もあるのだなと思ったりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の月イチカルチャー『薬膳料理教室の会』のご報告です。

薬膳は、中医学に基づき、生薬を使ったものだけではなく、
選んだ穀物・野菜・肉・魚・乳製品等を材料として料理。
心身ともに健康、病気の予防、回復、保健を目的とした食事。
ひいてはアンチエイジングにつながります。
薬膳のエキスパート・田村直美さんによる料理のデモンストレーションと講義の後、
台湾茶とともに試食します。
今回のテーマは“体を温め脂肪を燃焼する薬膳”。

 

寒い冬は、動くのもおっくうになり運動不足になりがちです。

身体を中から温め、代謝を上げて脂肪を燃焼するお料理を紹介。

太りづらい身体で、心も身体も軽く無病息災、良い年でありますように・・・。

 

 

 

『五色のサラダ』

大根:消化を助け、気の流れをよくする。便通を良くする。

わかめ:食物繊維、ミネラルが豊富、余分な脂肪を吸着して排出する。

 免疫力を高める。冷え性の方は、温性の食材と一緒に食してください。

クコの実:肝の働きを補い、腰痛、目のかすみ、涙目、めまい、ふらつきを改善。

菊花:肝を補い、疲れ目、充血の改善。

紫玉ねぎ:アントシアニンが豊富で、抗酸化作用、コラーゲンを安定させる。

 血管の強化、目の老化を防ぐ、中性脂肪の蓄積を抑える、肝機能の向上、

 生活習慣病を予防し、改善効果がある。

 

 

 

 

『白菜のおかかと胡麻の和え物』

白菜:胃腸を整え、胸中の熱感を取り除く。便通をよくする。

 浄血作用、豆腐とはバランスがとてもよい。

鰹節:気・血を補う。疲労回復、貧血、不眠、血栓の予防に有効。

 脂質は少なく、脳の働きをよくするDHAも含まれる。

胡麻:肝、腎の機能を高める。虚弱体質、貧血の改善。

 腸を潤し便通を整える。

 

 

 

『白切鶏』

鶏肉:身体を温め、エネルギーを補う。虚弱体質の改善。

 

 

 

 

 

 

 

『豆乳のキムチのにゅうめん』

豆乳:身体を潤す。腸を整える。血行をよくする。老化防止。痰を取り除く。

キムチ:胃の働きを活発にする。身体を温め、発汗作用がある。

 

 

 

『里芋団子入りお汁粉』

里芋:ぬめり成分は体内の免疫力を高める。

 食物繊維も豊富で、腸内環境を整え生活習慣病を予防する。

小豆:体内の余分な水分を排出し、むくみをとります。

 拝毒作用がある。母乳の出をよくする。

 

 

 

 

 

 

『古式焙煎高山茶 2017年 冬茶』

 

 

 

20年モノの『プーアル茶』

板状になったものを砕いて使いました。

 

 

 

 

まかないでガッツリ英気を養いました。

 

 

 

 

 

さて、今日は『おばんざいランチ』の日です。

 

喜屋武小夜子さんと小川洋子さんのユニット”teamBB”によるお料理。

 

現在80歳以上の人たちが昔当たり前のように作っていた日本の伝統食を

小夜子さんと洋子さんが丁寧に正直に作ったものを食べていただくことで伝承していこうというランチです。

 

献立のベースは”まごはやさしい”。

ま→豆

ご→ゴマ

は→わかめなど海藻

や→野菜

さ→魚、海老など

し→椎茸などキノコ

い→芋

 

一本釣りのカツオの漁獲量は今では全体の1%に満たないそうですが、

そのカツオの鰹節でとる出汁は一味も二味も違います。

また、旬の有機野菜や旬の確かな食材、

手作りや昔からの製法にこだわった発酵食品や発酵調味料を使います。

素材が良さを活かしたシンプルな創作おばんざい料理です。

 

 

本日のランチの献立

・もやしとワカメの塩糀ナムル

・おかずなます

・根菜のイタリア風お煮しめ

・こんにゃくと長芋のステーキ

・タァサイのニンニク炒め

・玄米小豆粥

・鶏の滋養スープ

・紫大根の甘酢漬け、梅かつお

 

 

ただいま、仕込み中。

今日も美味しいごはんが食べられそう♪

 

 

 

今日は、小夜子さん、洋子さん、スタッフH、私の

4人ともB型の”チームBBBB”で心をこめてサービスいたします!

1800円 15食限定につき、ご予約の方を優先いたします。

まだお席をご用意できます。

ランチ希望の方は、今すぐお電話くださいね。

tel:0475-78-3068

 

 

 

 

みなさま、どうぞお出かけくださいませ。

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

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