こんにちは。
湿度は高いですが、比較的涼しい千葉です。
コムラサキのツボミが薄ピンクに色づいてきました。
新企画『motif』展、5日めです。
今展のお二人の作品には、愛らしいモチーフがちりばめられています。
その絵の世界に引き込まれ、心温かくなり、
またそれらを使って楽しめるシアワセをお届けしたいと思います。
北尾正治さん・マキさん
北尾正治さん・マキさんご夫妻は、生まれ育ちも金沢。
正治さんのお父様はグラフィックデザインの仕事をされていたそうです。
正治さん、高校を卒業して特に何かやりたいと思うこともなく、
バイクでツーリングに出たり、自由気ままにぶらぶら過ごしていました。
なんとなく陶芸教室に通い始めてから少しおもしろくなる。
九谷研修所に入り3年学んだあと、絵付けの工房に就職し約10年勤め、独立。
マキさんは以前は九谷焼陶芸館の事務スタッフで、やきものは素人でしたが、
結婚と同時に正治さんの見よう見まねで作陶。
二人の作品は、伝統的な九谷焼のカラフルな色絵の具や呉須のブルーで、
小さいユニークなモチーフがたくさん描かれています。
小さい小さい人、小さい小さい羊、小さい小さい木、・・・・・。
いわゆる九谷によく見られるモチーフの連続の手法もありますが、
どこかにちょっとした楽しさやサプライズが潜んでいる。
それらから温かい幸せのようなものが醸し出されているのです。
散歩しながらその辺にある植物のカタチに感動したり、
変な生き物に心惹かれたり、
金沢の丘の上にある自宅で日々体験する自然界の摩訶不思議で飽きない発見にワクワク。
そのことが作品のモチーフをより魅力的にしているのだと思います。
一度見たら、思わず「かわいい!」と口からついてでてしまうキュートな器が勢ぞろい!
作家在廊日:6日(土)
ワタナベサラさん
浜松出身のワタナベサラさんは、現在、富山でガラスの制作をされています。
おじいさまは絵を描き、お父様は庭師、サラさんも3歳の頃から造形教室に通う。
小学生の頃、『TVチャンピオン』という番組でガラス職人の特集に衝撃を受け、
その時、ガラス作家になりたいと思ったのだそう。
倉敷芸術科学大学に入学したものの、在学中は軽音部に入り、ライブばかりやって過ごす。
その後、富山ガラス造形研究所で学び、助手になり、富山ガラス工房に就職し今に至る。
工房受注の品を作ることが仕事で、休みの日や勤務時間外に自分の制作を。
ガラスを吹く工程は、スポーツやライブのようで好きだと言います。
炉から竿に巻き付けたドロドロのガラスが、
時間差、温度差、体のコンディションによってデキが変わるスリルや臨場感。
また、サラさんの作品は、サンドブラストで描かれたユニークな絵が特徴。
ガラスを吹くことと同じくらい、図案を考えるのが好き。
図案のネタ帳のようなものを見せてもらうと、
想像力豊かで緻密な設定の上、よく練られているストーリーがある。
そこに登場する生き生きとしたキャラクターがたくさん描かれており、
それらが作品のモチーフとなり、今にも動き出しそう。
幼児の頃の造形教室の先生が、大人になったサラさんの作品を見て
「あの頃と変わらないね」とおっしゃったとか。
サラさんの創作は、ガラスのみならず、刺繍やフェルト人形や映像にも進化しつつあります。
それらのどれもが、サラワールド。
これからどんな展開が待っているのか楽しみです。
作家在廊日:1日(月)
今日は、ワタナベサラさんの作品の制作工程についてご紹介いたします。
サラさんは、富山ガラス工房にて制作されています。
こちらの施設は国内でも有数の大きな工房で、
広い敷地の中には、富山ガラス研究所があり、
ここでたくさんの方がガラスについて学んでおられます。
この工房から独立された作家さんも多いのです。
こちらには過去にも何度か訪れたことがありますが、
今回、サラさんから「吹きガラスを体験しませんか」と言っていただいたのですが、
「暑いのがダメで・・・」と、せっかくのお誘いを断ってしまいました。
テンでお世話になっているガラス作家さんのいろんな工房にお邪魔するたび、
ガラス作品の制作は過酷だなぁと痛感します。
ガラスを溶かしている炉は1000℃以上。
その1メートルくらいのところに立って竿にガラスを巻き付けるのですから、
それはそれは相当な暑さです。
熱中症との闘いです。
冬場の寒い時期にたくさん制作すればよいのに・・・
と思いがちですが、
ガラスの展覧会は夏場に多い。
よって、ガラス作家さんの多くは、
初夏から懸命に灼熱の工房で制作することが多いのです。
アタマが下がります・・・。
・・・で、サラさんの所属する富山ガラス工房も同様・・・。
↓この写真は、冷房の効いた廊下から撮ったもの
↓ 内部は灼熱(汗)
一瞬だけ見せてもらいました。(苦笑)
まずは、吹きガラスでグラスのカタチで仕上げる。
その後、ボンドで線を描き、大きな面にはマスキングテープで埋める。
”サンドブラスト”という技法。
機械の下部に両腕を差し込み、
細かい砂のような粒子をガラス面に吹き付ける。
途中で出してもらいました。
粒子で削られた部分が、半透明の白になります。
全面にブラストした後、
マスキングテープをはがす。
ボンドやテープでマスクされていた部分だけ、
最初に吹いた透明なガラスの面が残ります。
初めてコレを見ると、
サメやタツノオトシゴなどの絵を後で描いたのかと思われる方も多いかもしれません。
ですが、この絵の部分がマスクされて残ったガラスの元の色なのです。
手がかかっていますねぇ・・・。
サラさんの作品に描かれた絵の世界、
ユニークですね。
たとえば、この『ネイバーズ』シリーズ。
サラさんのネタ帳。
ご近所さんの暮らしの一部を切り取った場面。
これらの構想がサラさんの頭の中で組み立てられています。
そこに暮らすキャラクターたち。
想像するだけで楽しいですね。
明日は、北尾正治さんとマキさんが、金沢から来られます。
ぜひお二人にも会いにいらしてくださいね!
1日(月)~7日(日)の1週間、『月替わり期間限定カレーランチ』。
フレンチ”merle(メルル)”のシェフ・山中学さんのスペシャルカレーを提供。
『トマトとココナッツのポークカレー』
ゆっくりと時間をかけてとったフォン(出汁)とトマトのコクをベースに、
香り高いスパイスと爽やかな酸味でまとめたメルルらしいカレーです。
付け合わせは『レッドオニオンとコリアンダーのマリネ』
ラストオーダー:16時
1000円
ぜひお召し上がりください。
ただいま、月イチカルチャー
『楽々日本史(近・現代史)の会』の講義中。
大人の教養として、もう一度日本史を学んでみませんか。
未来を意識した日本史の講義。
今回のテーマは、
『明治時代の諸々の近代化』
”由利財政”の立役者、由利公正に関する龍馬の手紙を解読。
次回は、8月2日(金)に開講。
参加ご希望の方は、ご連絡くださいね。
そして、明日は、月イチカルチャー『大人の書の会』の日。
小筆で書く日常の書を習う講座。
きれいなだけではない、人柄を感じさせる、品のよさを感じさせる、
そんな“大人の字”を学びましょう。
参加ご希望の方は、本日17時までにご連絡ねがいます。
さて、9日(火)の『merleのメンチカツランチ・テイクアウト』のおしらせです。
フレンチ”merle(メルル)”のシェフ・山中学さんによるスペシャルランチ。
merleの定番・人気メニューのメンチカツが登場!
メルルのメンチカツは、
丁寧に手間暇かけてこしらえたフォン(フレンチの出汁)をたっぷり練り込んだ
開店当時からの名物メニュー。
今回、メルルのメンチのファンがたくさんいらっしゃるので、
特別にメンチカツのプレートランチをご用意いたしました。
満足感のあるメンチカツと季節の付け合わせランチをお楽しみくださいませ。
ランチセット(前菜、サラダ、スープ、メンチカツ、コーヒー):1800yen
12:00~、13:30~。各時間帯 10名
また、メンチカツのテイクアウトも提供。1つ 350yen
こちらはご予約数のみの準備となるため、8日(月)の15時までの受付とします。
テイクアウトのご予約は、
①お名前
②携帯番号
③テイクアウトの個数
④受取予定時間(16:30まで)
メールにてご予約ください。
後半の時間帯のご予約が多い場合は、前半の方に13:30でお席を譲っていただく場合があります。
また、今回は、ランチ・テイクアウトともに、ご予約数のみの提供となります。
ご希望の方は、前日15時までにご連絡願います。
どうぞご了承くださいませ。
本日もみなさまのご来店をお待ちしております。
ではでは。
コメント