こんにちは。
昨夜は車で出かけたのですが、
大渋滞に巻き込まれてしまいました。
少々焦りましたが、
キラキラのライトを見て、もうすぐクリスマスだなぁと
一年の経過の早さを痛感しました。
今朝食べたキウィもクリスマスっぽい。
11月1日（月）～14日（日）
掛井五郎（彫刻・版画・ブローチ）・関昌生（ワイヤーオブジェ） 2人展
掛井五郎さん
91歳の掛井五郎さん。
静岡で生まれ育ち、東京藝術大学で彫刻を専攻。
以降、70年近くの間、
ずっと一線を走り続けておられることに驚きと感動を覚えます。
アトリエは調布にありますが、
今までの膨大な作品群は八ヶ岳の収蔵庫で管理されています。
大きな建物の中には、巨大な彫刻や絵画やオブジェや版画など
3日あっても全ての作品をチェックすることは難しいのではないかと思うほどの作品の量。
掛井五郎さんのパッションがひしひしと伝わってくるその空間にいると、
すぐさま その世界に引き込まれ、
ピリピリしたり、グワングワンしたり、
テンションが高くなって興奮状態になったり、
また、素朴でピュアな安らかな気持ちになったり、
いろんな感情が次々と押し寄せてきます。
今回、大きなモノクロの版画シリーズ9点が圧巻の存在感。
また、限定20冊の版画の絵本、
その他、版画作品、作品集。
ブロンズ彫刻作品。
シルバーのブローチ。
4年前、五郎さんのご長男・隆夫さんが財団を立ち上げられました。
初日は、隆夫さんが在廊され、お父様のこと、作品のことなどのお話を伺えますので、
ぜひ会いにいらしてくださいね。
関昌生さん
関さんとは長いお付き合いです。
福岡県うきは市で”四月の魚”というお店を営まれています。
そちらでは、古道具、現代作家もの、感度の高い雑貨などを展開。
４回ほど訪れたことがありますが、
行く度に、その周辺におもしろい店や人が増えている。
関さんは、その店のカウンターで、
ペンチを片手に、いとも簡単にワイヤーを細かく正確に造形していく。
ただの美しい線ではなく、そこにはウィットに富んだユニークなセンスが光っています。
福岡の人の話し方もありますが、
関さんの柔らかで優しいお人柄が表れる生き物のモチーフにホッとさせられる。
関さんの美意識がうかがえるシャープで緻密な作品にも惹かれる。
関さんのテンでの展覧会は2010年が最初で、
以降、回を重ねてきました。
毎回、多くのバリエーションと新作を出展。
ひとつひとつ丁寧に箱に入れ、几帳面に段ボールに詰めて送ってこられるのを見るにつけ、
「あー、今回も関さんの作品をみなさんにご紹介したい！」と思うのです。
どうぞ存分にお楽しみください。
今日は、掛井五郎さんの彫刻作品をご紹介いたします。
彫刻家・掛井五郎さん。
今展では、版画作品や鋳造ブローチを多く展開していますが、
小さなブロンズ彫刻の作品をお見せしています。
小淵沢の作品収蔵庫には、全長4～5メートル、数トンもあるような大きな彫刻作品がゴロゴロしていました。
公共の場所や美術館などでも観られます。
ちょうど美術館から返ってきた作品は、大きな木の箱で厳重に梱包されていました。
テンで展示中の作品は小さいものですが、
掛井さんの彫刻の魅力がギュッとつまっています。
ブロンズはたくさん触って撫でていくごとに どんどんよくなっていくのだそう。
先日このブログでもご紹介した『夜の絵』の著者・村山亜土さんは、
視覚障害のあったご子息が、
「ぼくたち盲人もロダンをみる権利がある」とおっしゃったのをきっかけに、
”手で見るギャラリーTOM”を開設されました。
ずっしりとした重み、カクカクとした造形、ヒンヤリが体温に近くなってくる触感、
眼を閉じて手の感覚だけで楽しんでみてください。
それぞれの作品については、
私の稚拙な解説はない方がよいかと思うので、画像のみお伝えいたしますね。
『賢い犬』
2008年
h:15.5、w:17、d:7
『僕は犬』
2018年
h:7.3、w:6、d:3
『紙彫刻』
トイレットペーパーの芯で作ったオブジェから型を起こし、ブロンズで鋳造。
2020年
『紙彫刻』
2020年
『通せん坊』
1990年
h:12、w:13.6、d:6.5
『海底』
1986年
h:20、w:9、d:6.5
掛井さん、1994年に放送されていた資生堂のCMに出ておられたのだそう。
60歳代でいらした掛井さん、ダンディでカッコイイ！
子育てをし、子どもが大人になって独立し、一緒に歳を重ねてきた夫婦。
結婚記念日でしょうか。
妻はワクワクとオシャレ準備に余念がなく、
それをじっと待つ夫。
食事に出かけたレストランで、お祝い。
洗練されたステキなCM。
当時、掛井さんご夫妻で出演依頼があったが、
奥さまがテレビに出るのはと躊躇され お断りになられたそうで、
女優さんが妻役を演じておられます。
ご興味のある方は、動画をお見せできますので、お声かけくださいね。
最初、いただいたDVDを観ようとしたが、
今のパソコンにドライバーがなく、
昔のPCを取り出してきた。
ワンコのフルの毛がついていて、グッとこみあげてくる（涙）。
今日のブローチ
昨日アップし忘れブローチ
11月については、以下のとおりで営業いたします。
コロナウイルスの感染者数が減ってきておりますが、
いまだ油断ができないかと、
今までと同様、しばらくは感染防止に努めます。
コロナウイルスの感染防止対策として、
カフェはお休みしています。
書・日本史・薬膳料理教室・英会話のカルチャークラスも休講します。
時短営業で12：00～16：00とします。
今回は、来店予約制はとらず、会期中、自由にご来店ください。
一時的に店内が密になる場合は、
ご入店人数を規制し、玄関のところでお待ちいただくこともあります。
◎ご来店になるお客様へのおねがい
マスクをご着用ください。
店の玄関に置いてあるジェルで手指を消毒してください。
店内でご覧になっている他のお客様とはなるべく距離を保ってください。
ただいま
通販を承っております。
今回は通販ページを設けません。
初日のブログや日々のブログでの作品紹介をご参照いただき、
お問い合わせくださいませ。
昨日の閉店後、すぐに車に乗り込み外出。
お世話になっていたKさんが今月2日に天に召されました。
74歳という若さです。
共通の知人から2日の朝、電話で突然の訃報を伺い、ずっと信じられずにいましたが、
お通夜でお顔を見て、現実なのだと思い知らされました。
キレイな寝顔でした。
オシャレで美意識の高い人だったので、亡くなる2日前までお肌の手入れをされていたのだそうです。
Kさんとそのご主人には20年近く前から、かわいがっていただいていました。
食事に連れて行っていただいたり、アトリエやお宅にお邪魔したり、私の店に来てくださったり。
料理がお好きで、食べることもお好き、旅もお好きで、常に人生を楽しんでおられました。
「いつもよく頑張ってるねー。えらいえらい。
でもね、やりたいことを おもいっきりやらせてもらえるのは表田さん（夫）のおかげよ。
感謝しなさいよ。感謝しないとバチが当たるよ。わかってる？」
と、会うたびに必ずガツンと叱咤激励してくれる姉のような母のような存在でした。
ご主人はアーティストで、Kさんとともに、いろんな業界の方々との交流がありましたが、
半年前に余命宣告されてから、ほとんど誰にも知らせず、
また亡くなられた後も知らせないようにと希望されていたらしい。
やせ細ってゲンキのない姿を誰にも見せたくないという、Kさんの美学を貫いたのです。
お通夜も告別式も ご家族とお弟子さんだけで行う予定だったそうですが、
昨日は、お付き合いの深かった50人くらいの人だけ参列しました。
お香典を持ってくるな、喪服を着てくるな、明るく見送るように・・・という前置きがありました。
喪主でご主人の最後のご挨拶では、
「いつでもどこでも一緒に行動し、一心同体だったKがいなくなって、右腕がもぎ取られた想いです。」と。
涙が止まりませんでした。
今日も一日できる限り楽しんで過ごしたいと思います。
ではでは。
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