“『キレ』の思考 『コク』の思考”を読んだ

こんばんは。

今日は一日家で過ごしました。

以前は一日中ダラダラすることが多かったのですが、
ここ最近全くそんな時間を持てなくなってしまい、
とりあえず、今日は一日のんびりして、
明日と明後日、思いっきり働こうと思ったのです。

午前中は録りためたテレビ番組を観まくり、
午後はワンコのフルと昼寝をしました。

ブログのネタが何もないので、
半年以上前に買ったまま読んでいなかった本を一冊読むことにしました。

概念工作家、
組織人事コンサルタント、
キャリア・ポートレートコンサルティング代表
という肩書の
村山昇さんの著書、
“『キレ』の思考 『コク』の思考”

『キレ』の思考
 分析的に論理的に、
 具象的で直線的に、
 明瞭さを追求しながら考えること。

『コク』の思考
 綜合的に直観的に、
 抽象的で非直線的に、
 ある種の曖昧さを友としながら考えること。

この著書では、
『キレ』の思考と『コク』の思考を
往復しながら物事に取り組んでいくことが大切だと述べています。

特に『キレ』の形態的な思考より
『コク』の本質的な思考が豊かで柔軟な答えを出すとのこと。

この本を読みながら、
今朝観たばかりの録画していた番組に出ておられた
林修さんを思い出しました。

彼は今、テレビなどで引っ張りだこの
「いつやるか?今でしょ!」の
東進ハイスクールの講師です。

ご存知のとおり、東大に現役合格者を多数輩出する
予備校の現代文の講義をされていますね。

現代文の解読を
システマティックに分析し、
数学的に進めていく講義の断片を観ました。

コレ、『コク』の思考を『キレ』の思考に置換して
受験合格に向けての得点力にしている。
まさに、この本の趣旨とは逆。
日本の大学受験には、そんな技術が必要ですね。

そして、社会に出たら、
やはり『コク』の思考が重要になってきます。

本の中で、
職業人としての自分を定義してみようという演習がありました。

たとえば、自動車メーカーに勤めている人が、
「私は『クルマ』を売っています。」という具象的な定義ではなく、
抽象度を上げて自分が何者であるかという本質に迫った
“私の提供価値宣言”をしようというのです。

おもしろい実例が掲載されていました。
上記の個人レベルを企業レベルにしたもの。
企業の事業を通じて届けたい価値
つまりコーポレートスローガン。

ナイキ
 「JUST DO IT」

アディダス
 「IMPOSSIBLE IS NOTHING」

花王
 「自然と調和するこころ豊かな毎日をめざして」

ロッテ
 「お口の恋人」

ミツカン
 「やがて、いのちに変わるもの」

グリコ
 「おいしさと健康」

大成建設
 「地図に残る仕事」

鹿島建設
 「100年をつくる会社」

本田技研工業
 「The Power of Dreams」

トヨタ自動車
 「Drive Your Dreams」

メルセデス・ベンツ
 「人生に、もっと輝きを。」

BMW
 「駆けぬける歓び」

日立製作所
 「Inspire the Next」

日本郵政
 「あたらしい ふつうをつくる。」

・・・・・などなど。

これらの曖昧で抽象的なテーマこそ
めざしている本質であり、
改めて認識し意識する事柄なのですね。

あなたご自身を定義してみてはいかがでしょう。
新たな意識が生まれるかもしれませんね。

では。

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