いろいろな職業

こんばんは。
朝から肌寒いほどの気温。
日本各地で大雨の被害が出ているようで心配です。
今日は千葉で打ち合わせの予定をしていたのですが、
私の住む土気ではそれほどでもないのに、
八千代あたりでは雷雨で停電もしたとのこと。
午後からひどくなってくる予報だったので延期となりました。
そうなったら、何しようかなぁと、
映画や美術館のチェックをしたが、
結局、ワンコのフルと爆睡して過ごしました。
月曜に新幹線で名古屋に向かう時、
少しだけ読んだ『サービスの達人たち』。
ここには、
ロールスロイスを売り続ける男、
伝説のゲイバー、接客の神髄、
チーフブレンダーの技と素顔、
命がけで届けた被災地への電報、
銀座より新宿を愛したナンバーワン・ホステス、
「怪物」と呼ばれた興行師、・・・。

この本に紹介されているどの職業のサービスも独創的でおもしろい。
その中でも私が一番関心をもった
ヘップバーンやマイケルジャクソンたちを虜にしたという靴磨き職人の井上源太郎さん。
昭和47年~平成18年まで、キャピトル東急ホテルの地下3階で靴磨きをされていたそう。
商売でやっているというふうではなく、靴が好きで好きでたまらず、
高級靴を研究のためどんどん買い込み、
ケア用品を多く取り揃え、自分でもブレンドする。
時間をかけて丁寧にケアし、それを履く人の姿をイメージして仕上げるという。
ひとつの仕事に対して自分の満足のいくまで徹底的に手をかけ心をこめて行うことの大切さを確信しました。
この本の最後にエッセイストの方の以下のコメント。
「技術によるサービスではなく、『そうせずにはいられない』から行われるサービス。」
「サービスの達人は、『好きになる能力』を持っている。」
儲けや出世のためのサービスではなく、
人やモノが好きな自分のために自発的に起こす行動が自然とサービスに繋がっているということ。
私もそうありたいと思いました。
今日、なんとなく録った番組を観ていたら、千疋屋の特集でした。
高価な果物にも、高価なスウィーツにも、それだけの理由がある。
その理由は技術的なサービスなのかもしれませんが、
そこには職人や農家や売り手の情熱が加味されているでしょう。

先月、親しい方が突然倒れて亡くなられるまでの短い数日間に
多くの職業の方の仕事を目の当たりにしました。
ICUで激務と緊張の中にいる医師、看護師、事務方、
葬儀場の営業、
納棺師、
僧侶、
火葬場の営業、収骨師、
・・・・・。
私にはどうしてもできないなと思われる職業もあったのですが、
それぞれを担う人がいなければ社会が成り立っていかない重要な仕事。
みな、それぞれのプロフェッショナルでした。
淡々と成される業務にも、各々の心もち(サービス)があれば、
こちらにも伝わるものが出てくるのでしょうね。
『花子とアン』もうすぐ終わってしまうのがさびしいです。
村岡花子さんのお仕事や考え方、生き方、大きな影響力に敬服します。
ごきげんよう。さようなら。
 

コメント