KORA KAPDAのカディ & インドからの電話

こんにちは。
うっ。今日も日中は暑くなりそうでしょうか。(汗)
それでも、日が短くなり、朝晩は涼しくなり、
今年はお彼岸を前にしてもう秋の気配を感じますね。
私が最も愛してやまない植物のうちのひとつ、“ツリバナ”。
枝からぶら下がるように白い可憐な花を咲かせたあと、
緑の実が生り、どんどん赤くなってきて、
最後はパカっと割れて中からオレンジの実がぶら下がります。
この様がとても好きで毎年楽しみにしています。
今年はいつまでたっても緑色で、
時々どうなったかと見ていたのですが、
カミキリムシのような小さい虫がいつもその実のところにいました。
今日見たら、枝には実がひとつもなくなっていました。
もしかしたら、あの虫に食べられてしまったのでしょうか。
虫も何か食べないと生きていかれないからしかたないか・・・。
下を見たら、地面に二つだけ落ちていたのを拾ってきました。
朝から物寂しい気分になりましたが、
この子をドライにして飾って楽しもうと思います。

今日はKORA KAPDAのストールや服に使われている“カディ”についてお話します。
昨年、ある通販の冊子でKORAとのコラボの服が扱われ、そこに書かれているカディの解説がとてもわかりやすいので、
写真は転用できませんが、文章を一部抜粋させていただきます。
なお、このブログに掲載の画像は、KORA側で撮られたものです。

“カディ”は、手紡ぎ手織りの完全なハンドメイド布のことです。
インド独立の父であるマハトマ・ガンジーが深く関わっています。
当時、イギリスの統治下にあったインドには、機械織りの衣料があふれていました。
「機械が織った布ではなく、自分たちの手で紡ぎ織った布をまとい、
 経済的な自立を図ろう。」
と、民衆の前に立ち、“スワデシー(自国製品愛用)”運動を呼びかけました。
手仕事を身につけることが、貧しさから抜け出すための大きな力になるのです。
カディができるまでには、気の遠くなるような人の手を経た多くの工程があります。
生地1メートル分の糸を紡ぐだけで一日かかるとも言われています。
インドでは、古くから、紡ぎは女性、織りは男性の仕事と決まっているそうです。
綿花から種を取り除き熱湯で洗い、さらに石鹸のタネと呼ばれるものを加えて汚れを取る。
 ↓
洗った後の綿花をほぐし、平たい篠綿(スライバ)に整えた後、
繊維を揃えて棒状にしていく。
糸を紡ぐ前にしておかなければならない下拵えだ。
 ↓
糸に紡いでいく女性たち。
細さによって紡ぐ人が異なるらしい。

 ↓
石の容器に糸を擦りつけるようにしながら糊付けをする。
 ↓
織機に掛ける前の工程のひとつ。
糸を伸ばしているのだが、何本もの糸巻から均等に糸を引き出すテクニックを要する。

 ↓
織りを始める前に、何千本もの経糸を通していく綜絖(そうこう)通しの作業には、
恐ろしいほどの手間と根気が必要だ。
 ↓
昔ながらの地機で織りあげられるカディは、
肌に寄り添うような風合いが自慢。



カディは、糸の撚りが甘いために、肌触りが柔らかく、吸湿性、速乾性に優れ、
夏は涼しく、冬は暖かく感じられること、
また、手で紡いでいるので糸の細太ができ、表面に凹凸した独特の表情があります。
機械で引いた糸は機械の引っ張る力に耐えるために糸を細くするのには限界があります。
手で引くカディの糸はとても細く繊細。
機械では出しえない独特の質感を生みます。
洗うと表情も風合いもぐっと増します。


どうぞ、実物に触れてみてくださいね。
違いがわかります。

さて、今年1月の企画展でお世話になった横道佑器さん、
『にっち倶楽部』という雑誌に掲載されました。
編み針をもって3年とは思えない、
クリエイティブな編みぐるみを作る彼の才能はスゴいと思います。
ご興味のある方、ギャラテン本棚にありますのでごらんくださいね。。



昨日、シタールの増田泰観さん、出張中のインドからお電話が2回。
来月の料理教室イベントについて、打ち合わせ内容以外で気が付かれたことの連絡。
とても誠実な方で、細やかなお気遣いをいただく。
増田さんも、一昨日のブログでも述べた“サービスの達人”のお一人だと実感する。

増田さんのお声を聞いたら、チャイが飲みたくなった。
先日、シタールのチャイキットをいただいたので、
早速スタッフR2に作ってもらい、
私たちとカフェにいらしたお客さまで飲んでみました。
カルダモン、シナモン、ローリエ、クローブなどが入ったマサラスパイスが効いたチャイ。
飲んだ後、身体が温まりすぎて、暑くてうちわでパタパタ。(汗)




来月の増田さんの料理教室イベントの募集概要は近日中に発表します。
増田さん自ら教えてくださる料理教室、貴重な機会です。
ぜひチェックなさっていてくださいね。
今日から3連休、楽しくお過ごしくださいませ。
 

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