『薬膳料理教室の会』　

こんばんは。
今日は
『薬膳料理教室の会』を行いました。
田村直美さんのレクチャーは、
とても丁寧で説得力のある語り口で、みなさん真剣に耳を傾けておられました。


本日のテーマは、『ハリと潤いのあるお肌を作る』
空気が乾燥し始めるこの季節は、お肌の水分が失われ潤いがなくなります。
身体の中から水分、エネルギーを補い、体を温め血行を良くして、
風邪を寄せつけない、ハリと潤いのあるお肌で冬を迎えましょう。
直美さんの薬膳は、
生薬や漢方だけに頼らず、スーパーに売っているような身近な食材で、
それぞれの状況に合わせて料理を作るというもの。
食材そのものが持つ“性味”と“帰経”。
前者は、その食材がカラダを温めるor冷やすor常温を保つ。
後者は、その食材がどの臓器に効くのか。
たとえば、
鶏肉なら、“性味”は温、“帰経”は脾・胃。
身体を温めエネルギーを補う。
虚弱体質の改善。
生姜は、“性味”は温、“帰経”は脾・胃・肺。
胃の働きを活発にする。
身体を温め、発汗作用がある。
咳を止める。
抗菌作用、抗酸化作用がある。
海老は、“性味”は温、“帰経”は肝・腎。
エネルギーを補い、精力をつける。
母乳の出をよくする。
百合根は、“性味”は微寒、“帰経”は脾・胃。
ビタミンB2が豊富で、口内炎に効果。
肺を潤し、咳を止め、粘膜を丈夫にする。
ストレスを解消し、動悸を収め、精神を安定させ、安眠作用がある。
・・・・・などなど。
それらの特性をふまえながら、
バランスや組み合わせや調理方法、食べる順番などで、
心身の状態を整えるというものです。
また薬膳は、“不老不死”ひいては“アンチエイジング”に効果があるのだそう。
本日のメニュー
『焼き麩と白木耳の酢の物』
麩は、身体にこもった熱を収める。
高タンパク、低カロリー、高齢者、病人の栄養補給におすすめ。

『鶏もも肉の柔らか煮』
生姜、棗、クコの実、八角、丁子、ニンニク、黒糖などを使って煮込んだものを
冷やしてニコゴリになった部分ごといただく。
明日はお肌プルンプルンかも♪

ネギをフライパンで焼きつける。
ネギは気の巡りを促進し、血行を良くする。
発汗作用があり、節々の痛みを伴う風邪の予防に有効。
のぼせのある方や、目ヤニの多い方は控えめに。

『ねぎの焼きびたし』

大根、カブ、レンコン、百合根、ニンニク、白木耳、白ごま、・・・
白い野菜が身体を温め潤いをもたらす。

ミンチにした海老と百合根をレンコンに挟み、たっぷりの油で揚げ焼きする。


『百合根入りレンコンのはさみ揚げ風』

白米を炊く。

玄米には多くの栄養素が含まれるが、
お年寄りや幼い子供にとっては負担が多いこともある。
白米をにぎって、4種類の塩で塩むすびに。


鶏のモモ肉を煮たダシを使ってスープに。
棗の実を初めて見た。
茶の湯の棗がここからきていることがよくわかりました。

薬膳ではスープはとても大切なアイテム。
イタリアンやフレンチではスープは最初の方に出てきますが、
薬膳では終盤に出てきます。
少しの量でも、身体の芯からホワ～っと温まってきます。

『柿のプディング』
柿は身体を冷やすが、豊富なビタミンCとβカロチンを含み、抗酸化作用がある。
二日酔いに有効。
西洋では「一日リンゴ１個食べるとよい」と言われていますが、
日本では
「柿が赤くなると医者いらず。
（ビタミンCが多いので）一日柿１個食べると風邪をひかない」と言われているそうです。

『棗茶』
棗を煮て裏ごししたものに、生姜、桂皮（ニッキ）を加えて煮だしたもの。
棗を一日3粒食べると、若さが保たれると言われている。
コレをいただいたら、昔よく飲んでいた“ヒヤシアメ”を思い出した。

来年から毎月1日だけ、いろいろなテーマに基づいて薬膳の会を行います。
次回は1月16日（金）　9：30～11：45
テーマは『太らない身体と太らせない心を作る食事』
忘年会、新年会、お正月に家でゴロゴロ、
体重が気になったり、重ったるさを解消する料理をご紹介します。
会費は4000円。
随時、ご予約を受け付けておりますので、ご興味のある方はご連絡くださいね。
会は1時半頃お開きとなり、
直美さんもお茶でひとやすみ。
都内で鍼灸師としてのお仕事があり帰られた後、
スタッフと私も今日のお料理をいただきました。
片づけも終えて3時半。
ん？間に合うな。
今回は行かれないと思っていた芝原人形の“縁起物展”に向かいました。
この報告はまた明日。
みなさま、温かくしてお休みくださいね。
今日はここまで。
ではでは。