昨日の『なぜアウトサイダーアートに惹かれるのか』トークショー

こんばんは。
今朝は寒かったですね。
みなさん、風邪などひかれていませんでしょうか。
一昨日、Yさんのお庭の梅のツボミがたくさんついた枝をいただき、
昨日のお昼には10くらいの花が咲きました。
春間近という感じですね。
梅の枝ぶりや花の咲きようがとても好きです。


昨日は午後から大雨が降りだしてきました。
2時からのトークショーにどれだけの方がいらっしゃるか不安でしたが、
多くの方においでいただきました。


トーカー4人のアーティスト
左から、
瀬辺佳子さん、池田忠利さん、さとうしのぶさん、荒井恵子さん

ひとくちに“アウトサイダーアート”と言っても、
定義はさまざまです。
一般的には、美術に関する教育を受けていない無名の人々の内なる衝動によって創作表現するアート。
“アール・ブリュット” “生の芸術” “ボーダレスアート” “エイブルアート”・・・、
いろいろな同義語があります。
アウトサイダーだからそれらの作品に惹かれるのではなく、
心を揺さぶられるものが結果的にアウトサイダーと呼ばれるものが多い。
それらは、何の作為も意図も顕示欲もなく、
ただ無心のうちに作りあがったものから自ずと発せられる見えない力が存在する。
先日の“日曜美術館”で川喜田半泥子さんの特集がありました。
彼は銀行頭取でしたが、趣味(研究)としてやきものを数多く作りました。
高い評価を得ていながら、売ることをしなかった。
“偉大なる素人”と彼のことを言っていました。
半泥子さんとは少し意味合いが違いますが、
アウトサイダーアーティストも“偉大なる素人”と言えるのではないかとふと思いました。
4人のみなさんの興味深いお話をたくさん聴くことができました。
そのお一人の瀬辺佳子さんは、
美術系高校から東京芸大で彫刻を専攻し、
アカデミックなブロンズの彫刻作品を発表しつづけておられました。
50歳になった時、「これが自分の作りたいものか・・・。」という疑問が湧いて出てきて、
そこから、とにかく自分の中にある美術の概念を取り払おうと悶々とした時期を経て、
今の奇想天外な作品にいきついたと。
アウトサイダーの作品に強く惹かれ、それらに敵わないながらも、
それらに近づきたいとおっしゃいます。

池田忠利さんが資料としてお持ちくださった
フランスの画家・ジャンデュビュッフェの絵。
このデュビュッフェが“アールブリュット”として紹介したことから、
ヨーロッパを中心にこれらの作品に注目が集まりはじめました。

40分のトークショーの予定が、1時間を超過したため、
一旦お開きとしました。
そこから、来られたお客さま方が個人的にそれぞれの作家さん方と熱心にお話されていました。
なにか感じるところがあった数名の方から、私にもお話をしてこられました。
今回のトークショーがみなさんの心の琴線に触れることが少しでもあれば幸いです。
期間限定カレーランチ、
兵庫県姫路の“インデアン”さんのビーフカレーの提供は、
昨日で終了しました。
多くの方に喜んで召し上がっていただけ、うれしかったです。
またいつの日か、お世話になりたいと思います。
ありがとうございました。

13日(金)の午後3時前~5時前まで、
大江正彦さんの“アトリエひこ”の指導者・石崎史子さんが大阪から来てくださることになりました。
お忙しいなか、たった2時間のためにわざわざ来てくださるとのこと。
石崎さんにヒコさんのこと、アトリエに通う他のみなさんのこと、
いろいろお聞きになりたい方、ぜひ石崎さんに会いにいらしてくださいね。
また、14日(土)は、三笘修さんが在廊してくださいます。
朝イチに“as it is”にご一緒してから、ギャラテンに向かいます。
三笘さんにも会いにいらしてくださいね。
16日(月)は、月イチ講座『薬膳料理教室の会』です。
今回のテーマは、疲労回復と免疫力を高める料理。
暦の上では春とは言え、年間で一番寒いこの時期にふさわしい講座です。
田村直美さんにより、
5品ほどのお料理と台湾茶のデモンストレーションと試食です。
こちらもぜひご参加ください。
時間:9:30~11:45
会費:4000円
ご予約が必要です。
暖かくしておやすみくださいね。
ではでは。
 

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