『ケ・ハレのうつわ 2』展 会期後半 & 昨日の『おばんざいランチ』 & 明日『kiredo kitchen』

 

 

こんにちは。

 

 

 

寒いですね。

冬枯れの詫びた庭も一興。

 

 

 

 

ケ・ハレのうつわ 2』展、会期後半。

 

 

早くも今年最後の月。

年末年始を控え、慌ただしい日々が待っています。

と同時に、お正月のごちそうを盛る器にも意識が高まる時期ですね。

今回ご紹介するお二人の漆器・陶器は、

日常の”ケ”、年中行事など非日常の”ハレ”のどちらにも大活躍する器です。

ぜひご高覧くださいませ。

 

 

山岸厚夫さん。

福井県鯖江市で長年漆器の制作をされています。

”ジーンズ感覚の漆器”と称し、

繊細で扱いに気を遣うと敬遠されがちな漆器ですが、

山岸さん独自の表面仕上げによりキズが目立ちにくく使いやすい作品。

ふだん使いでどんどん食卓に登場させてください。

 

 

高木浩二さん。

千葉県千葉市で作陶されています。

大理石のような味わいのあるテクスチャー。

高木さんの器は、和洋問わず料理を引き立て高級感を増します。

多くのレストランや料亭で使用される訳が納得できる器の力を実感してください。

 

 

 

 

 

 

 

昨日の月イチ『おばんざいランチ』の報告です。

 

喜屋武小夜子さんと小川洋子さんのユニット”teamBB”によるお料理。

 

現在80歳以上の人たちが昔当たり前のように作っていた日本の伝統食を

小夜子さんと洋子さんが丁寧に正直に作ったものを食べていただくことで伝承していこうというランチです。

 

献立のベースは”まごはやさしい”。

ま→豆

ご→ゴマ

は→わかめなど海藻

や→野菜

さ→魚、海老など

し→椎茸などキノコ

い→芋

 

一本釣りのカツオの漁獲量は今では全体の1%に満たないそうですが、

そのカツオの鰹節でとる出汁は一味も二味も違います。

また、旬の有機野菜や旬の確かな食材、

手作りや昔からの製法にこだわった発酵食品や発酵調味料を使います。

素材が良さを活かしたシンプルな創作おばんざい料理です。

 

 

昨日は洋子さん、着物姿で提供してくれました♪

 

 

以下、洋子さんのコメントです。

 

 

空気がヒヤっと冷たく感じる毎日です。

季節に馴染むまで体はじんわりじんわり時間をかけて冬の体になっていきます。

今が旬の野菜、自然の恵みは、そのプロセスをサポートしてくれます。

じんわりゆっくり火を通したもの、または生で、温かくもすっきりとした体で今の季節を過ごしていかれたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

昨日在廊の高木浩二さんの大ファン・ヨーコさん、緊張しつつサーブ。

 

 

今回の献立

 

 

『椎茸と銀杏の桃色みぞれ和え』

椎茸をふっくら焼いてうっすら香ばしい焦げめをつけました。

銀杏はそろそろ食べ納め。

紅芯大根をおろして、ゆずの絞り汁に塩麹とちょっとだけメープルシロップで甘みをつけました。

とても簡単なのにこの季節の美味しさが凝縮しているように感じます。

冬は鮮やかな野菜があまりないので、この紅芯大根のキレイなピンクは気持ちを明るくしてくれます。

冬は大根が美味しい、ということは栄養価も高い。

消化促進、風邪大作にも大根はたくさん食べたいです。

椎茸は骨を丈夫に、おまけに血液をサラサラに。

銀杏は生命力の強さから精力増強に昔から用いられているそう。

また腎臓の機能を高めてくれます。

ただし毒性分があるので食べすぎには注意が必要です。

 

 

 

『蕪とキウィのサラダ』

蕪とキウィの組み合わせの美味しいこと。

ドレッシングなんてなーんにもいらないくらい一緒に食べると口の中で甘さが広がります。
そのままでお出ししてもよいところですが、一応味をつけました。

ドレッシングは柚子の皮とリンゴ酢、油と塩。

蕪は胃腸を温め、消化を助け、溜まったガスを抜いてくれます。

胃が思い時、二日酔いの時などには、生で食べるとよいです。

蕪は日本で最も古くから栽培されてきた野菜のひとつ。

昔からお腹の薬として利用されてきました。

そして、甘いキウィは今が旬。

ビタミン、ミネラル、食物繊維など、大切な栄養素がたんまり含まれています。

抗酸化力もあり、今たっぷり食べたい果物です。

ただのフルーツと思いきや、ただ者ではありません。

 

『蓮根と長芋のいそべ焼き』

蓮根と長芋をすりおろし、海苔にペタっとのせてごま油で焼きました。

みりんと醤油を合わせた調味料を最後にフライパンにタラっと入れて味付け。

非常にシンプルな料理ですが、懐かしい味わいを楽しめます。

蓮根は心身両方の安定を保ってくれる野菜と言われています。

ビタミンC、食物繊維を多く含み、肌にハリを与え、風邪予防、また腸の健康を保ちます。

長芋は体内の水分バランスを整えるカリウムや、胃粘膜を守る粘り成分のムチンを含んでいます。

火を通すことによりもっちりとなります。

 

 

 

『鶏肉団子のおでん』

今回の献立を相談していた時に、メインはおでんがいいなぁと喜屋武小夜子。

大根とこんにゃく、ねぎと昆布とともに。

鶏肉は胸肉とモモ肉をフードプロセッサーでひき肉にしました。

塩麹をまぶすことにより、肉のうまみが増します。

つなぎで入れたおろした蓮根はもっちりと、シャキシャキの食感が味わえるように、

大きめのみじん切りも入れました。

体を温める生姜、ピリっと香りよく黒コショウも入れて。

鶏肉は胃腸にやさしく、気力、体力をつけます。

眼の疲れをとり、肌を綺麗にする成分がたっぷり。

日本では豚や牛よりも昔から食べられていたそうです。

 

 

 

『春菊と蕪の葉のごま和え』

食べられるうちはムシャムシャ食べ続けていたい冬野菜です。

生でもサッと火を通してでもとても美味。

今回はとっても王道なごま和えにしました。

ゲンキな蕪の葉っぱと一緒に。

ビタミン、ミネラルの宝庫で決して捨ててはいけない葉っぱです。

春菊は冬の健康野菜。

風邪対策、冬の栄養補給、そして血液サラサラ効果もあります。

両方ともサッと湯がき、すった白ゴマと白ゴマのペースト、少々の醤油でシンプルに味付けをして和えました。

リンゴや胡桃などを入れても美味しいです。

 

 

 

『さつまいも玄米ごはん』

これは私たち二人が大好きな炊込みごはんです。

黒ゴマをかけて。

サツマイモは丸ごと皮ごと食べることが大切で、さつまいもを食べて生じる胸やけを防ぎます。

サツマイモの成分が便として有害物質を排出、便秘を解消し大腸を健康に保ちます。

抗酸化力がとても強く、傷ついた細胞が発生するのを抑えてくれます。

中国から琉球へ、琉球から薩摩へ、そして薩摩から伝わってきたサツマイモ。

ふむふむ納得です。

 

 

 

『切り干し大根と玉ねぎと油揚げの甘い味噌汁』

この季節で楽しいことのひとつが切り干し大根づくり。

乾燥した晴れた日に太陽をいっぱい浴びて、あっという間に甘い切干大根が数日でできあがります。

びっくりするほどの量がほんの少しになってしまうのが悲しいようで栄養が凝縮されているのがうれしいようで・・・。

栄養価は干すことによりグググンと上がります。

水分が抜けることで甘みも増し、おまけに玉ねぎの甘さも加わり、ゆっくり弱火でコトコト。

とっても甘い味噌汁になります。

野菜は弱火で火を通すことで甘~くなりますので、自然の甘さでじんわり。

寒い日に食べたいお汁です。

 

 

 

『人参とキャベツの和風ザワークラウト』

洋食と合わせるイメージしかないザワークラウトですが、甘酒をちょびっと、醤油をたらっ、そしてほんのりごま油を数滴入れるだけで和風の味わいになります。

ザワークラウトは、野菜と自然塩のみでプクプク発酵してくる簡単にできる漬物。

プクプクする発酵度が目に見えるので、愛らしいな~と見惚れてしまいます。

発酵が進むと酸味が強くなり、味わいも変わってきます。

今回は漬物としてお出ししました。

 

 

 

『紅芯大根ジュース』

前菜のみぞれ和えでおろした紅芯大根の絞り汁にメイプルシロップをたらしていただきました。

 

 

 

シアワセなまかないタイム♪

滋味あふれる美味しさで体も心もほっこり。

 

 

 

私の夫用に、お重に詰めて持ち帰りました。

 

 

 

来月のおばんざいランチは20日(土)です。

ぜひお召し上がりください。

 

 

 

 

 

そして明日は、月イチランチ『kiredo kitchen』です。

 

世界各国の珍しい野菜を年間に約150種類を育てる農家kiredoのランチです。
栗田貴士さん自ら、自作の野菜を一番おいしく調理します。

 

今回の主役は、タアサイと大根。

中国野菜のタアサイは霜にあたればあたるほど美味しくなっていく野菜。

このタアサイを贅沢にパスタソースに仕立てます。

 

カラフルな大根もとても甘くなってきました。

生食が美味しいこの大根をサラダに。

キレドならではの冬大根の味をぜひお確かめください。

 

そのほか、この時期の定番、赤丸かぶのスープをお持ちする予定。

煮込むととても美味しいカブです。

 

 

 

 

ランチセット(前菜・スープ・パスタ・コーヒー):1,500円
12:00~、13:30~  各時間帯10~15名
ご予約をいただいた方優先でお席を確保できますので、お決まりの方はご連絡をくださいね。

 

 

 

 

 

今日もよいお天気です。

ぜひお出かけください。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

 

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