『房州うちわの会』

 

 

 

こんばんは。

 

 

 

なんとも涼しい6月です。

うれしいです!

 

 

 

ナンテンの小さい花が咲き始めました。

 

 

 

 

 

今日は、ギャラテンイベント『房州うちわの会』を行いました。

 

 

千葉が誇る”房州うちわ”。

”京うちわ”・”丸亀うちわ”に並ぶ日本三大うちわのひとつです。

 

↓ 左:京うちわ、 右:丸亀うちわ

 

 

『房州うちわ』は、房州(南房総)に自生する女竹を用い、

20以上の工程を経て作られるもの。

7年ほど前に友人からもらった房州うちわが知るきっかけでした。

一振り扇いだだけで柔らかく大きな風が来ることにスゴいなぁと感心していました。

南房総のいくつかある工房の中、唯一、国産の竹で制作している”うやま工房”。

伝統工芸士・宇山正男さんは昨年他界され、

娘さんのまゆみさんが引き継いでおられます。

 

房州うちわができあがるまでには、

気の遠くなるような多くの工程があります。

①竹選別

②皮むき

③磨き

④水つけ

⑤割竹(さきだけ)

⑥もみ

⑦穴あけ

⑧編竹

⑨柄詰

⑩弓削(すげ)

⑪下窓

⑫窓作り

⑬目拾い

⑭穂刈り

⑮焼き

⑯貼り

⑰断裁

⑱へり付

⑲下塗り

⑳上塗り

㉑仕上げ

 

 

国産の竹はしなやかで、

中国産の竹は曲げるとポキっと折れてしまいます。

この国産の”しなり”が、扇いだときにフワっと大きな風がくる所以。

 

 

↓ 中国産の竹

 

 

宇山まゆみさんの房州うちわの紹介。

房州うちわを作る工房は南房総にいくつかありますが、

地元(国産)の竹を切るところから制作しているのは宇山工房だけ。

 

 

 

一本の竹を割いて、うちわの骨にしていく工程を見せていただきました。

こんな細い竹を繊細に扱いながらさらに細かく割いていくのを見て、

見事な技と失敗が許されない緊張感に、みなさん感心のため息。

 

 

 

 

その大変な作業を経てできあがった竹の骨、

裁断された表地と和紙の裏地、

糊、ペン、ヘラ、型紙、ハサミ。

これらを各自目の前にして、

まずは作り方のデモ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさん、ワイワイと楽しそうにうちわづくり。

世界でひとつのマイうちわ、

しかも、美しくて大きな(!)風を起こす房州うちわのできあがり!

 

 

 

 

 

 

そして!

明日の朝のTBSの番組『朝チャン』、

お天気のコーナーの中継が、なんと今日お世話になった”うやま工房”にて!

宇山さん、明日の朝早く起きられるか緊張する~!とおっしゃっていました。

私は起きられないので、録画予約し、ゆっくり見ようと思います。

楽しみです♪

 

 

 

 

 

うちわの会が終わってから、

4人で安田裕康さんの展示会に。

先月末から2週間窯焚きした作品がお目見え。

30日(日)までです。

 

 

 

 

 

 

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. センニン より:

    こんばんは。
    冒頭の植物、この写真ではわかりづらいですがコムラサキにも見えます。
    ムラサシキブは葉の縁全体がのこぎりの歯のように尖っていますが、コムラサキは半分から先だけがそうなっています。
    花が出る位置はムラサキシキブは葉の付け根、コムラサキは 1-2mm 離れた位置です。

  2. ten より:

    おはようございます。
    ひゃー、ずっとムラサキシキブだと思っていました。
    たしかにコレはコムラサキですねー。
    勉強になりました。
    ありがとうございます。