WALL企画展をやりたい理由

こんばんは。

昨年の6月に、大網のテナントを見つけた時、
ハコ状態だった空間を改装するにあたり、
壁面をなるべくたくさん作りたいという願望がありました。

8年前に、自宅のリビングや和室を使って
ギャラリーとして展示を始めた当初は、
棚やテーブルに置いて展示する陶磁器などだけしか眼中にありませんでした。

1年ほど経って、
「待てよ、空間すべてが展示の世界でなければ面白くないぞ。」
と、突然、壁面や高いところに視点が向くようになりました。

昨年末までは、住空間の中での作品の楽しみ方を提案してきました。
画廊や美術館に展示されているだけの平面作品としての見せ方だけではなく、
お客さま方の身近な暮らしの中で、
インテリアの一部として作品を味わうことが伝えられたらという想いです。

大網の店は、実は大きなリビングダイニングを意識して設計されています。
WALL企画展は、展覧会でもあるので、
ある程度の作品の物量も展示しなければならないため、
画廊寄りの展示もしていますが、
みなさんのご自宅の空間を想像していただきやすく作ったつもりです。

現段階では、ほとんどの方は、
器や衣服やバッグなど、普段に使う道具として作品に親しんでいただいています。
ですが、壁面に何か掛けて、空間を楽しむというには
どうも少し関心が低いような気もします。

毎日いる場所、
たとえば、リビング、ダイニング、個室、トイレ、玄関、・・・など、
その壁に自分のお気に入りの何かが掛かっている心地よさを
体験していただきたいと考えています。

昨年末まで、展開していた自宅のいろんな場所での壁面を
改めてご紹介いたします。

内田鋼一さんの陶板

杉村徹さんの木の棚
寺井陽子さんの陶の片口

荒井恵子さんの水墨画の掛け軸

ラファエルナバスさんのガラス絵

小沼寛さんの陶のオブジェ

三上亮さんの陶のマスク

ウスタニミホさんの藍染の布

寺井陽子さんの陶の花器

壁を飾るという楽しさがたくさんありますね。

・・・というわけで、
大網に移転してからは、
WALL企画展をどうしてもやりたかったのです。

おやすみなさい。

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