出汁の会 by 林幸子さん

こんばんは。
今日は濃いーーーー一日でした。
朝8時に出勤し、
チャチャチャっとカウンターの上を片づけ、
掃除機をかけ、
今日は雨でうす暗かったので、
店の照明をつけずに、
KUROMAMEのライトをチラホラと点けてみる。
しばらく、「いい雰囲気だぁ・・・。」と悦に入る。
そのうち、林幸子さんがご到着。
どんどん仕込みをはじめられ、
私の家に鍋を置き忘れてきたため、
帰っている時間がないので近場に鍋を買いに走る。(汗)
バタバタで始まりました。
・・・・・が、さすがの林さん、
何の慌ただしさも感じさせず、
落ち着いた流暢なレクチャーがどんどん進んでいきます。

まずは座学。
スタッフHも私もお客さまと同じく着席し、
鰹節と昆布について、
奥深~い、興味深~いお話を聴く。


さて、次は、知識としてインプットされた
鰹節と昆布いろいろでひいた出汁のテイスティング。



自分の生まれ育った土地の影響も色濃く出る出汁文化。
出汁をとる素材の特徴や高級か否かなどはさておき、
まずは自分の好きな出汁を
鰹節6種、昆布6種から選び、発表。
林さんの分析。

こうして一度にいろいろな出汁の比較をする機会がなければ、
こんなに鰹節や昆布の種類の違いを実感することはありません。
たぶん単体で試せば、充分おいしいのです。

さあ、次は、実際に林さんが実践されている
“グー出汁”のひきかたのデモ。
目からウロコの方法。
しかも、その丁寧にひいた出汁を1か月保存する方法。



ここまででも今日の出汁の会として
かなり充実の内容。
出汁を使ったお料理の試食も♪
バターナッツのすりながし。

炊き合わせ。

豚しゃぶ。
こってりととろみのついたソースで。

座学の時点で、お腹がグーグー鳴っていた。
10時前に腹ごしらえしそこなったので。
その後2度ほど峠を越していたが、
みなさんにお料理を給仕する頃は
思考も運動も回路が寸断されていた状態でした。
「目が死んでいた」(Kさん談)
「頼んだ盛り付けが異常に遅かった」(Hさん談)
「口数が激減した」(Hさん談)
はい、つづき。
五島列島の手延べうどん。

素揚げしたカリカリのごぼうを載せて、
出汁に塩を加えただけのおつゆでいただく。

いや~、とても勉強になりました。
そして、出汁への意識が高く深くなりました。
林さんの豊かな知識と経験にもとづく説明は、
「うん、うん。」とどれもうなづけるような
理にかなった説得力のある明快なもの。
・・・と感動もしながらのレクチャー後半くらいから
飢餓状態につき、記憶がとぎれとぎれなのが心配。(苦笑)
お客さまが帰られて、
まかないをいただきながら、
いろいろ話をしました。
底知れない林さんの頭と感性を
もっともっと知りたいと強く思いました。
本当に底知れないのです。
何かひとつ質問をしたら、
即座にビシっと納得のいく回答がかえってくる。
話しているうちに、
コレも尋ねたいというのを思い立ち、
質問→即答。
感心しきりです。
この“出汁の会”
またいつか企画します。
今日は仕事のお休みをとって参加された方も数名、
主婦の方、
kiredoの栗田さん、
てっきり奥さまが来られるものと思っていたら、ご主人が参加されたNさん、
・・・・・。
この会、もっともっと多くの方に広めたいです!
最後に、
林さんのかわいらしいのは、
あの満面のスマイルや
エッジの効いたべシャリだけではありません。
ほら。
カウンターが高くて
料理を盛るのに、
一生懸命背伸びしている
この健気でおチビなオミアシ♪

では、おやすみなさい。

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