7月企画展  ウスタニミホ(染色)・谷川亜希(ガラス) 2人展のご案内

こんにちは。

今日も爽やか。

明日からは、また梅雨のジメーっムシーっとした天候になるそうです。

6月の営業は、今日が最終日。
桐谷増子さんの銅版画展も最後です。

今日から徐々に次回の作品の搬入が始まります。

7月1~7日は、ウスタニミホさんの染色作品と谷川亜希さんのガラス作品の展開です。

お二人の作品は、今日の天気のような清々しく爽やかな作品。

今日はちょっと時間がないので、
今回のフライヤー及びホームページ掲載のコラムを
そっくりそのままコピーさせてもらいます。

『進化し続けるウスタニミホさん』

数か月前、久しぶりにウスタニミホさんと電話で話しました。
あいかわらずフランクで親しみのある感じ。
電話の中で、
「私もやってしまったけど、オモダさんもやってしまったわねぇ。」と言われました。
何の事だかわからなかったのですが、
ウスタニさんが昨年7月に葉山に店をだされたことと、
私が今年1月に大網に店を移転したことでした。

「こんなご時世によくやるわよねぇ。しかも、考えないで思いつきで始めたでしょ。
無謀よねぇ。」と。(苦笑)
チャレンジャーである。
ウスタニさんも私も、以前より忙しさが増しアタフタしているわけですが、
「しんどいけれど働かなきゃねぇ。」
と、お互いを激励し合いました。
彼女のお店の1周年を今月迎えられます。めでたい! 
ウチはまだ半年ですね。がんばります!

ウスタニさんは、
テキスタイルプランナー・新井淳一氏に師事された後、
イッセイミヤケやコムデギャルソンのパリコレの服地づくり、
ヨーガンレールの藍染などに携われました。
2年前、ウチでウスタニさんの展示をしたときに、私が購入したストール。
パイナップルの葉脈を織って布にしたもので、
そのものも素敵だったのですが、
ギャルソンの川久保怜さんが以前求められたと聞き、
ミーハー心も手伝ってゲットしたものです。

藍や墨や柿渋で染めたものと聞くと、純和風なイメージが先にきますが、
ウスタニさんの作品は、とてもモダン。
日本の古くから伝わるそれらの染料を使いながら、
絵柄や布遣い、できあがったものの造形にウスタニさんの感度の高さがみられます。

それらは、和室であろうがコンクリートでできたシックな空間であろうが、
ピリっとスパイスを効かせるインテリアの一部となる。

今回は、ストール、バッグ、Tシャツ、スカート、スクリーン、クッション、・・・など、
たくさんバリエーションが勢ぞろいします。

身につけて自分自身を装うもよし、部屋において空間を装うもよし。
前回の展覧会時でも注目された、
希少なムガシルクやカディやピーニャなどの織物も登場します。
お楽しみに。

『谷川亜希さんのシャープな作品

千葉県市原市で、
ご主人でガラス作家の須藤泰孝さんと“rasiku”という工房をやっておられる谷川亜希さん。

亜希さんの作品は、かなり珍しい技法によってつくられます。
板ガラスを何枚も積層にして、低い温度の窯に入れてカタマリにする。

それを溶かしたガラスを竿の先につけ、その積層の個体の底に圧着。
竿の先を炉に入れ、溶けてくるものが重力に負けないよう、竿を調節しながらクルクル回す。
炉から出したそのカタマリの先に、千枚通しで穴をあけ、
そこから息を吹き込み内側に空洞ができる。
硬い板ガラスを積層にしてより硬くなったカタマリに、うまく空洞を作ることは至難の業。

何度も炉に入れ、少し柔らかくし、息を吹き込み、また窯に入れ
・・・を何度も何度も繰り返します。
私は遠くから見学していただけなのに、暑さで意識が朦朧としてくるほど。
ましてや亜希さんは炉の近くで作業。重労働だ。

富山ガラス造形研究所で4年、
アメリカのPilchuch Glass Schoolでのセッション参加、
チェコの国立芸大に留学、
ガラスを学ぶ。

その後、板ガラスでオブジェを作り発表するも、
遠巻きに作品を観られるだけで、触ろうとする人がいなかった。

須藤さんの作品展では、お客様は次々と手にとって作品を楽しまれる。
亜希さんは、自分の作品と感じる側の人との距離感を縮めたいと、
オブジェに加えてグラスや皿などの制作もされています。

彼女の作品は、たしかに“用の器”でもありますが、
美術品のような大きな存在感があるのです。

亜希さんいわく、
「器としての機能性も大切ですが、まずそのもの自身が美しくなければ。
そこを大切に創作しています。」と。

彼女のつくる香水瓶や花器は、惚れ惚れするほど見目麗しい。
エレガントでシャープで幻想的。
知的な気品さえ漂っている。

現在、工房の横にご自宅建築中。
家と工房の間に、ギャラリースペースもできます。

ますます気持ちの良い環境が整い、今後の創作にもより力が入ることでしょう。

明日から30日(土)までは、当店はお休みをいただいています。
その間、お二人の作品のよりよい提案ができるよう、
ディスプレイがんばります!
展示ができ次第、このブログでご報告しますね。

ではでは。

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