増田良平さんの絵付けの技法 & 本日より通販開始

 

 

こんにちは。

 

 

夏の間、観葉植物のエバーフレッシュのエバっちを

エアコン下のリビングから屋外デッキに出しておいたのですが、

ゲンキはつらつ育っています。

やはり、日光と風が栄養なのですね。

 

 

 

 

朝方の千葉の地震。

布団の中で、壁に掛けた良平さんのプレートが落ちていませんようにと祈りました。

幸い、無事でホッ。

 

 

 

9月1日(木)~14日(水)

12:00~16:00

 

 

増田良平 展

 

 

豊かな原生林や海が広がる沖縄本島の北部”やんばる”という地域に

那覇近くから5年前に引っ越した増田良平さん。

そこには絶滅危惧種の希少で珍しい生き物がたくさんいて、のどかというよりは、ワイルドなイメージ。

その集落では行事や地域の役割など、都会では考えられないような密な繋がりと付き合いがある。

こうして、自分の作陶以外のやらなければならないことが激増して忙しくなり、

仕事の時間が限られてきたと言います。

また、お勤めする奥様やお子さんのために、毎日、掃除や食事づくりなど家事もこなす。

良平さんはもともとバリバリ仕事をしたいというタイプではなく、

かえって絶対的な”母性”を手に入れたような喜びを感じるのだそう。

今や、冷蔵庫の中の食材をうまく使いきってしまうとうれしいというほど料理がおもしろいのだとか。

そういう意味でも、食器を作るということに新たな魅力を感じて、

なんだかとても楽しそうなのです。

 

良平さんの絵付けは、細かく切り絵にした新聞紙に色土を塗り成形した土に転写し

周囲に色土を塗るという手のこんだもの。

筆で描いた方がずっと早いけれど、切紙の型の線や面が独特の絵柄を生む。

また、良平さんの絵の世界観がとてもユニーク。

描かれるモチーフは、やんばるに移ってきてから、

自然界の動植物が増えたのかと思いきや、ヒトが多くなったとのこと。

ここでは大海に出て大きな魚を捕ってくる人が一番偉い。

高齢の男性は、日焼けで顔はシワシワだけど、身体は筋骨隆々で元気で勇ましい。

作陶している良平さんのことを地元の人たちは、

嫁に働かせていつも粘土で遊んでいると思われているとか。

今までの既成概念を覆されるようなこの土地の住民たちに

驚きと畏敬の念を覚えずにはいられず、彼らへの関心が高いのでしょう。

”生きる”ことへのたくましさや価値観と向き合いながら、

良平さんの創作活動がこれからどんなふうに変化していくのか興味津々。

 

以上は3年前の増田展の時の紹介文ですが、

絵柄のモチーフや組み合わせのバリエーションがますます増えて

良平さんのアタマの中の豊かなアイデアや創造が見られ楽しさ満載です。

どうぞお楽しみに!

 

 

今回、コロナウイルスの感染拡大に伴い、

ギリギリまで検討していたのですが、

残念ながら、良平さんが在廊しないことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は増田良平さんの絵付けの技法について少し。

・・・ということで・・・。

(2019年の)3年前の良平さんの展覧会の時に書いたブログをそっくりそのままコピペしました(苦笑)。

2016年4月時点の内容です。あしからず。

↑ そこからさらに3年経ったのですが、わかりやすいので、またまた使わせていただきます。

 

それでは、どうぞ~。

↓↓↓

 

 

まずはQuestionです。
はい。コレ、何でしょう?
スツールではありませんよ。
この答えは後ほど。

 

 

はい。本題です。

キュートな絵柄は言うまでもないのですが、
この絵は筆で描かれたものではないのです・・・。

 


昨年、沖縄の良平さんのアトリエに行きました。
その時の様子はこちら→
沖縄は同じ日本とは思えない景色が広がっています。
景色もだが、人も、沖縄~という感じです。
あ、で、技法の話です。
ケース毎に同じ形に切られた新聞紙のピース。

魚とか船とかチョウチョとか花とか・・・。

このハサミで切ります。

ハサミのタコができている。(笑)

これらのピースに色土を塗る。
  ↓
線の模様を竹串で削る。
  ↓
線につけたい色を重ね塗りする。
  ↓
器に色面を貼り付ける。
  ↓
全体(背景)の色を塗る。
  ↓
貼った色をはがす。
  ↓
紙に塗った色が器に転写される。
  or
全体の色を塗った後に紙を貼る手順でやると、
模様が上に出っぱる表現もできる。
・・・・・と、
途方もない手間を経て作られているのがおわかりいただけましたでしょうか。
「筆で描けばいいじゃん」と思うでしょ?
もちろん筆で描いた方がずっと早く簡単にできるでしょうが、
良平さんのこの技法だからこその魅力、
ぜひとも肉眼で実際に見て触っていただきたいと思います。

 

 

 


「ココにチョウチョの型を使ったんですよ~」と良平さん。

はい、さきほどの質問の答えです。
陶芸をされている方はご存知ですね。
こちら〝蹴轆轤(けろくろ)”。
良平さん作の原始的な轆轤です。

 

角柱に紐を巻いてすべらないようにし、
そこの根元を足で蹴ってロクロを回すのです。
10年以上前に企画展でお世話になった長谷川奈津さんも蹴轆轤で制作。
腰を酷使して辛いと聞いた覚えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

作品数が少なくなりましたが、会期3日めの本日より通販を開始します。

 

 

後日、作品について通販ページを設ける予定ですが、

今週末で作品の変動があることが考えられるため、

週明けにページ作成していきます。

 

現在の状況を以下でお伝えします。

お問い合わせの際は、

可能であれば、画像に印をつけたものをメール添付してご連絡いただけますと助かります。

 

例:

 

 

↓ 現時点での在庫のある作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通販をご利用いただく方へのお願い

 

◎基本的には、メールにてのお問い合わせでお願いいたします。

 詳細についてのお問い合わせ等、お電話をいただいても対応いたします。

 0475-78-3068

 

◎仮に同じ作品のお問い合わせがあった場合は、ご購入決定の旨をご連絡いただいたメールの先着順とします。

 

◎メールの返信は、できれば即、遅くとも12時間以内にいたします。

 たまに受信設定で届かないことがありますので、設定の変更、あるいは未着の旨のお電話をいただければ助かります。

 

◎メールでのお問い合わせは以下の内容をご記入ねがいます。

 ①ご氏名

 ②発送先の都道府県名

 ③携帯電話番号

 ④お問い合わせ内容

 

◎通販決定の際は、お支払い方法は、指定の銀行振り込みのみです。

 ご入金確認次第、発送いたします。

 なお、お取り置き後の店頭でのお支払いはクレジットカード(1万円以上)、paypay(1万円以上)等のご利用が可能です。

 

◎不良品でない限り基本的に返品を承りかねます。

 じっくりご検討の上、お買い上げ願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、テンオリジナルのグラスが完成!

松浦香織さん × 木村硝子さん × gallery ten のコラボです。

 

フレンチブルドッグをモチーフに、

なんともキュートなタンブラーができあがりました。

 

黒と白の2色展開。

いずれも2500円で販売いたします。

容量500ccのビッグサイズ。

 

なお、7月の常設作品展にてお買い上げいただいた金額の2万円ごとにグラスを差し上げます。

その際にお渡ししたポイントカードをご提示くださいね。

また、2万円に満たない金額の場合は、

その額の10%をグラスの代金に充当してお買いいただけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

今会期前半のみ、

常設作品のオンラインストアをお休みします。

実店舗での販売が多く、在庫管理が難しくなります。

在庫がなくなったものがオンラインに出展されるのを防ぐためです。

どうぞご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佳き一日をお過ごしくださいませ。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

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